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4/5アップリンク渋谷にて監督最新作『ウワノソラ』上映

監督作短編「ハマの靴探偵」上映終了

監督作「キミサラズ」DVD発売中



2019年06月15日

エロティックな関係

昨日は新文芸坐の「追悼 内田裕也 スクリーン上のロックンロール」にて、レイモン・マルローの小説をもとにした長谷部安春の「エロチックな関係」と、そのリメイクである若松孝二の「エロティックな関係」を観た。共に35mmの上映で状態も良く、とても美しい画面であった。
「エロチックな関係」は秀逸な脚本とテンポよい演出が冴え渡り個性的なキャラクターたちが立っていて圧倒的に面白かった!この作品は日活ロマンポルノだが、なんとアマプラでも観られるらしい!
「エロティックな関係」は内田裕也とビートたけしと並び宮沢りえが主演しているが、とにかく宮沢りえの可愛さが常軌を逸しているので、それだけでも価値があるし、オールパリロケの中で日本人が世界でどう振る舞いどう見られていたかなど当時の世情もよく表れていて興味深い。
これで今回の内田裕也特集は終了だが、やはり我々が映画で見ているのは俳優なのだと再認識させられ、改めて俳優の特集上映は面白いと感じた。

posted by 井川広太郎 at 12:07| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2019年06月12日

嗚呼!おんなたち猥歌

新文芸坐の「追悼 内田裕也 スクリーン上のロックンロール」にて、神代辰巳の「少女娼婦 けものみち」「嗚呼!おんなたち猥歌」を観た。
神代辰巳を二本同時に観られるなんて今じゃ貴重な機会で、実際どちらも面白かった。
特に「嗚呼!おんなたち猥歌」は、純粋に音楽映画として素晴らしく、日本のロックンロールの記録としても価値がある。

posted by 井川広太郎 at 18:44| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2019年06月11日

パリ、嘘つきな恋

ちょっと前の月曜日はイオンシネマがハッピーマンデーで1100円なので、チャリ漕いで板橋イオンシネマに「パリ、嘘つきな恋」を観に行った。
その帰りに、やたらニコニコしてこちらを見ているおばあさんがいたので、「こんにちはー」「暑いねー」「自転車だと意外と気持ちいいんすよー」なんて軽い会話を交わしつつ、そのおばあさんにとっては今日、唯一の会話なのかもなどと想像した。
それから家に帰って、夕飯食べて晩酌していてふと、自分が今日、そのおばあさん意外の誰とも話していないことに気付いた。
映画のチケットはオンラインで入手したし、一言も発していない。
そもそも、そのおばあさんは家族と暮らしていて、今頃楽しく食卓を囲んでいるのかもしれない。
ささやかな会話に救われたのは俺の方だった。

posted by 井川広太郎 at 20:35| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

The Crossing -ザ・クロッシング- PartT

昨日はシネマート新宿が月曜メンズデーで1100円なので、予備知識もなくジョンウー監督「The Crossing -ザ・クロッシング- PartT」を観に行った。
原題の「太平輪」は船の名で、とても有名な海難事故があったらしく、要するにタイタニックみたいな感じらしい。
損なこととは露知らず、しかし日中戦争と国共内戦ばかりの内容で啞然とし、ラスト突如として船が沈む映像と共に次回予告になって「後編にご期待ください!」と。お、おう。

posted by 井川広太郎 at 17:12| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2019年06月07日

クレージーだよ奇想天外

今日から池袋の新文芸坐で開催されている特集上映「追悼 内田裕也 スクリーン上のロックンロール」にて、「クレージーだよ奇想天外」を観たのだがまさに抱腹絶倒!めちゃくちゃ面白かった。
昔は東宝でもこんなに面白い映画を撮れたのだと世界に誇りたい傑作。
ちなみに内田裕也特集は14日まで行われていて、劇場では6月9日発売のインタビュー本「内田裕也、スクリーン上のロックンロール」を先行発売していた。

posted by 井川広太郎 at 19:55| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2019年06月04日

天安門、恋人たち

「ロウ・イエの中で何が一番好きなの?」などという乱暴な質問は実際、大歓迎なのである
それは「マイベスト映画の一つが『スプリング・フィーバー』であり、人類映画史上ベストの一つが『天安門、恋人たち』である」という意味の分からぬ決め台詞を用意してある今においても、そのいずれを選ぶか妄想するだけで愉しくて仕方なく、話が尽きないからなのである
実のところ、さらに秘密があって、それは『スプリング・フィーバー』は何度も観ているのに対し、『天安門、恋人たち』は一度しか観ていない
『天安門、恋人たち』が再び劇場でかかるのはいつなのか、その時が来るのをいつかいつかと心待ちにしているのもまた映画の楽しみなのである

posted by 井川広太郎 at 16:23| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2019年05月30日

北の果ての小さな村で

『北の果ての小さな村で』(原題 Une annee polaire/2018年/フランス/配給 ザジフィルムズ/94分)




監督 サミュエル・コラルデ
製作 グレゴワール・ドゥバイ
出演 アンダース・ビーデゴー、アサー・ボアセン

公式サイト http://www.zaziefilms.com/kitanomura/
7月シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー


グリーンランドの小さな村に教師として派遣されたデンマーク人の若者が、現地の人と心を通わせていくさまを描く

ドキュメンタリー映画なのだろうと思って観はじめたら、ドラマだったので驚いた
いやしかし、ドラマのようでありながら確かにドキュメンタリーでもある
実際は、ドキュメンタリーとドラマの垣根を超えた独特の作風とのこと

一年間に渡って取材を続け、ドキュメンタリーはドラマのように撮り、ドラマはドキュメンタリーのように撮るという基本を忠実に行った成果らしい
とはいっても、どうしたってドキュメンタリーとドラマの境目が分かってしまうものだが、この作品では驚くほど違和感がない

その結果、登場人物たちが何とも活き活きとしている
喜怒哀楽リアルな表情が溢れていて見飽きず、カメラなど意識しない自然な立ち振る舞いに見とれてしまう
彼らはどんな俳優たちよりも魅力的で、きっと多くの俳優たちはこの映画に嫉妬する

ドキュメンタリーと勘違いしたのは、試写状に写っていたデンマーク人の若者と現地の少年のツーショットが、あまりにナチュラルであったからだ
それを見て、これは芝居ではないと思い込み、きっとドキュメンタリーなのだろうと錯覚したのだ

登場人物たちのありなままの姿が現地の生活を包み隠さず伝え、過酷でありながらとんでもなく美しい自然環境に圧倒される
人間が共生する様々な生き物の生と死が描かれ、命のありがたさと高貴さに心打たれる

パラダイスとして描きすぎているという指摘もあるだろうし、デンマークとの関係や、それと共に若干語られるグリーンランドの経済的な問題点なども、もっと掘り下げてもいいのかもしれない
だが、見た目は大人ながら中身は幼いデンマーク人の若者の成長物語として秀逸であるし、彼の都会的な脆さに対し、現地の少年の無邪気な逞しさはまさに対極的であり、そんな二人の言葉の違い、文化の違いを超えて生まれる友情には素直に熱くなる
なんという景色の美しさ!なんという動物たちの愛らしさ!こういう映画を見たかった!
posted by 井川広太郎 at 22:32| Comment(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする