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12/23『東京失格』上映@アップリンク

5/20〜監督作「キミサラズ」公開@下北沢トリウッド



2017年12月29日

2017年ベスト10

『ハクソー・リッジ』(2016/メル・ギブソン)
極めて優れた戦闘描写で痛みを詳細に描く戦争映画の傑作であり、大作映画はこうあるべきという手本


『氷の下』(2017/ツァイ・シャンジュン)
”分かり易さ”という幻想に麻痺させられた感覚が、圧倒的な映像美を前に覚醒していくような興奮


『天使は白をまとう』(2017/ヴィヴィアン・チュウ)
欺瞞に満ちた”答え”を受け入れられない少女の困惑と失望と疾走は現代中国の「大人は判ってくれない」


『四月の永い夢』(2017/中川龍太郎)
移動撮影の心地よさと切り返しのリズム感で躍動する映像が、繊細な感情と情景を纏う映画女優を讃える


『この世界の片隅に』(2016/片渕須直)
戦争と人の営みをアニメならではのリアリティで描き、こうの史代の世界観を見事に映画化した情熱


『ビッグシック』(2017/マイケル・ショウォルター)
深刻な状況を面白おかしく、軽くはなく重くもなく絶妙なバランス感覚で描くレベルの高い演出が圧巻


『禅と骨』(2016/中村高寛)
ドキュメンタリーでありながら映画本来の自由なフォルムで、アニメやドラマも挿入される奔放な人生賛歌


『ジョニーは行方不明』(2017/ホァン・シー)
映画の被写体とは都市そのものなのだと高らかに宣言しつつ、いまの台湾に生きる人々を活き活きと描く


『馬を放つ』(2017/アクタン・ アリム・クバト )
田舎の馬泥棒の話が、遊牧民族の誇り、宗教と歴史、そして男の浪漫と父と子の寓話へと展開して行くスケール感


『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(2017/石井裕也)
いまの東京の絶望感を生々しく描きつつ、同時にそこに潜む希望と美しさを感じさせるポジティブな力強さ
posted by 井川広太郎 at 12:46| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2017年12月24日

東京失格



アップリンク渋谷での上映イベント「東京恋愛人vol.2」にご来場くださった皆様、ありがとうございました。
応援してくださった方々もありがとうございました。

「東京失格」の出演者が駆けつけてくれて同窓会みたいで楽しかったけど、みんなちょっとオッさんになってた。
逆に言えば、映画の中のみんなは若い。
そこに映っている東京も、今よりちょっと若いんだよなあ。
このフレーズは昨日見に来てくれた人が言ってたやつだけど、気に入ったので使わせていただきます。

アニメーション監督の水崎淳平さん、作家で脚本家の狗飼恭子さんを招いてのトークイベントもめちゃくちゃ楽しかった。
すごく参考になるお話をたくさん聞けて、勉強になった。ありがとうございました。
さらに、まさかの展開でお客様からの質問を受け付けることになったのだけれど、これが意外と盛り上がって、するどい質問を頂けてとても刺激的で面白かった。励みにいたします!

初公開から11年も経ったDVDも出ている小さな映画を上映して頂き、本当に嬉しかったです。
主催で同時上映「キリトル」監督の田中情さん、お疲れ様でした。
やっぱり劇場で上映して、お客様や仲間と分かち合う映画は格別!
また十年後とかに上映する機会があったら良いなあ。
posted by 井川広太郎 at 17:24| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2017年12月19日

Tokyo Filmgoer

英語字幕付きで上映される映画を紹介するサイト「Tokyo Filmgoer」に、12/23にアップリンク渋谷で開催されるイベント「東京恋愛人vol.2」の情報を掲載していただきました。ありがとうございます!
「東京恋愛人vol.2」では、『キリトル』(2009年/60分/田中情監督)、『東京失格』(2006年/91分/井川広太郎監督)共に英語字幕付きで上映いたします。

There is the article about "TOKYO RENAIJIN Vol. 2: LOST IN TOKYO x KIRITORU" In "Tokyo Filmgoer”, which is the site of the information of the English-subtitled screenings of Japanese films.
Please check it!

http://tokyofilmgoer.com/lost-in-tokyo_kiritoru/
posted by 井川広太郎 at 19:16| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2017年12月18日

海賊ラジオ

ラジオアプリ「勢太郎の海賊ラジオ」内の「福島拓哉のオルタナラジオ船」という番組で12/23(土・祝)にアップリンク渋谷のイベントで上映される監督作『東京失格』(2006)を紹介させて頂きました。
緊張のあまり何話したのか覚えてないけど、主演の福島さんと一緒に行った2006年のバンクーバー国際映画祭での思い出などを語ったような…
1/15まで無料で配信されているようです。ご興味がある方は是非アプリをDLし聴いてみて下さい!
どうぞよろしくお願い致します。
https://appsto.re/jp/CGtf8.i
posted by 井川広太郎 at 10:04| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2017年12月13日

二十六夜待ち

『二十六夜待ち』(2017年/日本/配給フルモテルモ/上映時間124分)



監督:越川道夫
出演:井浦新、黒川芽以、諏訪太朗

12月23日(土)よりテアトル新宿ほかにて全国順次公開


東北の小さな町を舞台に記憶を失った男とトラウマを抱える女の性愛を描く

寂れた町に生きる男と女の淡々とした日常の中で次第に、それぞれの過去や事情や秘めたる激情が垣間見えて来るのだが…
佐伯一麦の小説を原作としつつ、やはり「アレノ」の越川道夫監督だからこそ成立した作品なんだと思う。
シンプルで力強く叙情的に、ただただ人間を描くという、端的に言って僕の好みそのままの映画である。
渋いかもしれないし、地味かもしれないが、俳優の生々しい肉体が鈍く輝く、映画ならではの感動に満ち溢れている。

井浦新と黒川芽以の濃厚な絡みが、なんとも狂おしく美しく素晴らしい。
すがり求め合う男女の孤独と、愚かしさと、凍えるような寒さと、飢えと乾きと、温もりと、やるせなさと愛と、生と死を感じる。
posted by 井川広太郎 at 10:28| Comment(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする

2017年12月06日

ニンジャバットマン

12月23日(土祝)にアップリンク渋谷で開催されるイベント『東京恋愛人 Vol.2』で監督作『東京失格』(2006年/91分)が上映されます。
2回目19時40分の回上映後のトークショーのゲストが、アニメーション制作会社「神風動画」代表取締役で、ご自身もアニメーション監督でもある水ア淳平さんであることが発表されています。
オンラインチケットの取り扱いやその他の詳細はイベント公式ページでご確認ください。
どうぞよろしくお願いします。
http://www.uplink.co.jp/event/2017/49416/

水ア淳平さんと言えば、「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズOP や「ドラゴンクエスト」シリーズOPで有名なアニメーション制作会社「神風動画」代表取締役であると同時に、最近は監督作『ニンジャバットマン』が2018年劇場公開予定ということで大変に話題になっています。
バットマンが日本の戦国時代にタイムスリップするという想天外な物語は、日本のアニメ、アメコミ、そして忍者という国際展開する三者が時代の必然でコラボレーションした結果であり、そのダイナミックなエンターテイメント性に世界中のファンがザワついているわけですが実際、予告編観てもクオリティがスゴい!
そんな水アさんが、『東京失格』や『キリトル』をご覧になってどんなお話をされるのか想像つきませんし、バットマン好きの俺としてはいささかの混乱を禁じ得ないほど興奮しております。
本当に来るの?そうなの?マジで?

posted by 井川広太郎 at 14:53| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2017年12月04日

新世紀、パリ・オペラ座

『新世紀、パリ・オペラ座』(原題L'Opera/2017年/フランス・スイス合作/配給 ギャガ/111分)



監督ジャン=ステファヌ・ブロン
製作フィリップ・マルタン、ダビド・ティオン
出演ステファン・リスナー、バンジャマン・ミルピエ、オーレリ・デュポン、フィリップ・ジョルダン、ロメオ・カステルッチ

公式サイト http://gaga.ne.jp/parisopera/
12月9日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開


世界最高峰のオペラやバレエを上演するパリのオペラ座の舞台裏を追ったドミュメンタリー

冒頭、会議室での際どい発言の応酬とテンポの良い編集に否応無く期待感が高まる。
華やかな舞台を運営する巨大な劇場には、様々な部署と数多くのスタッフが必要であろうことはなんとなく分かるが、想像の域を出ないその裏方の仕事っぷりを生々しく描く。

時代の波をモロ受けて入場料金を下げるべきかを話し合う経営者達の姿は身につまされるし、スタッフの去就に振り回される職場の人間関係の難しさもあり、しかしVIPたち来賓の席順を真剣に議論する様は滑稽でもある。

そんな上層部の指示の元に舞台を作り上げていく演出家や指揮者たちもまた当然ながら軋轢があり、そして歌手やダンサーもプロであるからこその葛藤がある。
新人歌手として雇われた若者の成長も描かれるが、ファンと間違われるほどに初々しい彼が夢舞台に足を踏み入れた興奮とプレッシャーの凄まじさ。

特に中盤以降は大道具やメイク、衣装係など様々な部署の仕事っぷりも矢継ぎ早に描かれ、劇場を運営していく難しさが嫌という程伝わる。
テロの恐怖にも立ち向かい毎夜催されている舞台がどれほど多くの人と時間と情熱が注ぎ込まれているのかよく分かり、とりあえず幕が閉じたらその足でオペラやバレエを観に行きたくなるような映画であった。
posted by 井川広太郎 at 18:02| Comment(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする