2006年10月30日

Keep in touch! 4 10月1日

08:00 起床

海外での朝はいつも早い。
だって日本と違って夜は早いし、街は綺麗だし、少しでも長く遊んでいたいじゃんか!


09:00

概ね、皆で朝食。
確か約一名が大幅に寝坊。
ホテルのビュッフェで摂ったのだが、基本的に北米の朝食はパンと果物などの甘いものだけ。
フランスやドイツでは違ったような気がするんだがなー。


10:00 散歩

福島さん、岩崎さん、山田とバンクーバーの街を散歩する。
俺は結構見慣れたものだが、それでもこの街の景色は矢張り美しいし、空気が乾燥していて気持ち良い。

Scan3-16.jpg Scan3-52.jpg Scan3-8.jpg

サッカーしている人たちを発見!混ぜてもらおうかと思ったけど、靴は履いている一足しか無いわけだし断念。

12:00 寿司

通りがかりの寿司屋で4人で昼食。
バンクーバーは比較的新しい都市でもあり、同時に多種の文化入り交じっているので、食に関するアイデンティティが弱く、逆に言えば何でも食べられる。
当然、寿司などの和食屋は数多いのだが、出されるものは日本のそれとは微妙に違って可笑しい。
この時も、北米の定番である「カリフォルニアロール(アボガド巻き)」は勿論のこと、「スパイダーロール(ソフトシェルクラブ巻き)」っつーのを初めて食べた。意外にイケたな。スパーダーロールは。


13:00 『TOKYO LOOP1001346_01.jpg


というわけで、今回の1本目は、イメージフォーラムが制作した複数作家によるアニメのオムニバス映画である『TOKYO LOOP』。
大山慶監督、和田淳監督といったイメフォを代表する作家は勿論、他ジャンルの作家も参加している意欲作。
特に、しりあがり寿先生の作品が素晴らしかった。


14:30 ホスピタリティ

映画祭事務局があるホテルのパーティールームは、ディナーパーティ以外の時もコーヒーや軽食が用意されて開放されていて、様々なゲストが立ち寄るので、出会いと情報交換の場でもある。
この時は、バンクーバー国際映画祭のドラゴン&タイガー部門(アジア映画部門)のプログラマーであるトニー・レインズがいた。
北野武監督を世界に紹介したことでも知られる高名な映画評論家であるトニーには、過去の白川幸司監督作品でのVIFF参加時から大変にお世話になり、今回のノミネートには言葉に尽くせぬ程のサポートを得た。
本来なら丁寧な感謝の辞でも述べるべきところなのだが、ちょいと感極まってろくなお礼も言えない俺を「Wellcome back! Ikawa-san!」と笑顔で迎えてくれる。
マジで泣きそうになる俺。
するとトニーは「んなことより、明日か明後日、君のクルーも招いてディナーしよう!」と言ってくれる。
こっちが世話になっているのに、なんて有り難いんだろうか。
「それは『lost in tokyo』が素晴らしかったからで、私は関係ないよ!ところでちょいと忙しいからお暇するね」と去って行くトニー。
明日か明後日、また会ったら今度はもっとちゃんと謝辞を述べようと誓う俺。


16:00 『Magic Mirror』img_magic_mirror.jpg

齢88歳のポルトガルの超巨匠マノエル・デ・オリベイラ の新作。
気合い入れて観たのだが、ちょっとツマらなくて寝てしまい、殆ど覚えていません…
また、機会があれば観直します…


18:00 ホスピタリティ

夕食を食べに『東京失格』組の皆でホスピタリティに集まる。
この時はまだ日本人ゲストが他におらず、その代わりに他の国のゲスト達と話したり、仲良くなったりししていた。


20:00 パブ340&cambies

バンクーバーに在住していた関口純の案内で、『東京失格』組の皆でかなりマニアックなパブである340に行く。
こっちは店内には何も無く、只管与太者が酒を呑むといった具合。

それから、その側にあるパブcambiesに。
こっちはパーティテーブルや、ピンボールゲームやビリヤード台があって、大勢でわいわい呑む感じ。

どちらにしろ、観光案内では決して来ないような、その街の横顔が見えて素敵。


24:00 帰室

寒いわ疲れているわで皆でホテルに帰る。

しかし今日はあまり映画が観られなかった。
明日から頑張って沢山観るぞー!!

posted by 井川広太郎 at 00:03| 東京 ☔| Comment(3) | TrackBack(1) | バンクーバー旅行記2006 | 更新情報をチェックする

2006年10月28日

Keep in touch! 3 9月30日後編

17:00 ホスピタリティ

映画祭期間中は毎晩17時から19時まで、映画祭事務局があるホテルのパーティールームでホスピタリティという立食パーティが行われている。
つまり毎晩、只飯と只酒にありつける。
そしてこの場は、世界中から集まったゲストや、プロデューサー、プログラマーなどが交流する場でもある。

十分休養し、ヤル気十分の我々はこの地に赴き、ガッツシ喰らい呑み話す。
これが映画祭の醍醐味だよね。


19:00 レストランでピザ

久美子さんの計らいで、他のボランティアスタッフやポールとお食事会ということで場所を移す。

ポールは本職が日本語通訳で、映画祭では毎年公式の場(舞台挨拶とか)での日本語通訳を担当している。
彼も4年前も、2年前も大変にお世話になった。
というか、久美子さんとポール、この2人がいなけりゃバンクーバーじゃない。

他にも昨年お世話になったボランティアスタッフの方や、初めて会う方などと我々、総勢10数人でレストランでお食事。
おかしい、さっきホスピタリティで呑み喰いしたはずなのに、またビールにピザを平らげる。


22:00 Gラヴのライブ

福島さんと山田が疲れたからとホテルに帰る。
ので、昼間に約束したGラヴのライヴのバックステージパスに余りが出る見込み。
という話をしたら、ポールも久美子さんも他の皆も行きたいと言い出すから、とりあえずみんなで行っちまおうぜということになる。
何枚取り置きしてあるか分からないけど、まあとりあえず行こうか。

ライヴ会場の入り口で話をしたら、確かにGラヴから俺達のチケットとバックステージパスをキープするよう指示が来ているとのこと。
たった30秒の会話だけでちゃんと約束を守ってくれるなんて律儀な人だ!
で、人数が増えたんだけど…と言ったら、何やら色々確認した後、じゃあみんなで入りなよということになる。

いつも思うけど、海外ではゴネれば大概のことは何とかなる。そこが日本とは決定的に違うことだと思う。

んなわけで、皆でライヴを楽しむ。Gラヴも良かったよ!呑み疲れて俺は少し寝ちゃったけど。


24:30 バックステージ

ライヴの後半は折角バックステージパスがあるのだからと、舞台袖に上がり聞いていた。
で、ライヴ終了後、スタッフの人が「バックステージパスがある人はGラヴに会えるからここで少し待ってて!」と言うので、言われるままに別室で待っている。
しかし、待てど暮らせどGラヴが来る気配は無く、それどころかバックステージパスを持ったギャルがどんどん増えてくる。
Gラヴにお礼が言えないのは残念だけれど、こりゃ待ち惚けだなということで、みんなで外に出る。
外に出るとGラヴの切り抜き写真を持ったギャル数名が走り寄って来て「そのバックステージパス頂戴!」とか言ってくる。
Gラヴって、すげー人気あるんだね。あげないけど。


25:00 4人でチャイナ

夜も更けたので、皆、適当に帰る。
が、関口がまだ遊び足りないと言うので、ポールと久美子さんと俺との4人で中華料理屋に行くことになる。
去年に関口がバンクーバーに住んでいる時にポールと久美子さんを紹介していたので、彼等も非常に親しい。

で、この時間にやっている店は少ないのだが、ホテルからほど近い中華料理屋がやっているとのことでそこに行く。
この店は、トニー・レインズのお気に入りで、毎年彼にも連れて来てもらうところ。
今年もきっとまた来ることになるであろう。

他の店がやっていないせいもあってか、深夜なのに大変に繁盛していた。

親しい友人達とまた飲み食いしながら、とても長くあっという間で激動の一日を振り返る。

ああ、俺はバンクーバーに来ちまったんだな。


27:00 自室に戻る

泥のように眠る。
posted by 井川広太郎 at 00:33| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | バンクーバー旅行記2006 | 更新情報をチェックする

2006年10月27日

Keep in touch! 2 9月30日前編

13:30 日暮里

いよいよバンクーバーに発つ日。
日暮里駅で、『東京失格』の音楽を担当した関口純と合流。
既に2人とも非常に緊張し、異様にハイテンション。俺同様、彼もバンクーバーという街に思い入れが強いのだ。
関口は1年前、バンクーバーに住んでいた。

その頃に俺は『東京失格』の楽曲の制作を彼に依頼していたのだが、『東京失格』とバンクーバーという街の関係についても彼に話した。
その話が、実際にバンクーバーにいる彼にはパーソナルなリアリティをもって実感されたらしく、最終的に『ignorance is the seed of violence』というエンディング曲に結実するわけだが、バンクーバーという街を通じて共感し合った我々は、その街に訪れることに興奮していた。

その後、主演の福島拓哉、岩崎高広、制作の山田麻李安と合流し、いざ、成田へ!!


15:30 成田

というわけで、今回の旅行は俺を含めて5人。
みんな当然、酒好きばっかなので、ビール呑んで煙草を吸いながら飛行機を待つ。
なんだかこういう賑やかな旅は、先のオーバーハウゼン国際映画祭に参加した時もそうだったけど、退屈する時間がないから忙しいけど楽しい。

Scan3-51.jpg Scan3-54.jpg

18:00 飛行機が離陸

JALすげー!!
貧乏旅行に慣れきっている俺は、座席ごとに多機能モニターが付いているJALにビックリ!
だって、映画が観られるだけでなく、専用コントローラー付きでゲームとかも出来るんだぜ!?
んなわけで、遊んで酒かっくらって豚みたいに出される飯を喰らい、豪遊した後に時差調整の為に寝る。

因に機内で観た映画は『X-MEN Final Decision』。3作目にしてシリーズ中で一番オモシロかったです。


11:30 バンクーバー着

8時間のフライトの後、なぜか時刻が早まる。なにこれ、すげーオトク感!!
2年ぶりのバンクーバー。空港で既に感無量。
乾燥した涼しい気候の中、久々の煙草を満喫し、「ついに来ちまったな」と関口と心の中で泣きまくる。

飛行場では、トランスレーターの久美子さんが出迎えてくれる。
久美子さんは2年前も、4年前にもお世話になった、俺の中でバンクーバーを象徴するような人。
今回のバンクーバーへの再訪も真っ先に報告し、自分のことのように喜んでくれた。
ますます日本語が下手になった久美子さんと話していると、ああ、本当にこの場所に帰って来たのだなと実感が湧きまくる。
なんかもう、想い出やら思い入れとか有り過ぎて、バンクーバーは既に「帰る場所」の一つのわけだが、こうやって再会出来る友人がいるというのが何よりの喜びだ。

久美子さんに先導され、空港からダウンタウンに向かう。
懐かしい街並は少しだけ変わり、2010年の冬季オリンピックを迎え、建設ラッシュが激しさを増している。
バンクーバーは訪れる度に大きくなっていく。

Scan3-9.jpg Scan3-10.jpg

12:00 映画祭事務局

車で30分程でダウンタウンに着く。
ダウンタウンの中心部にあるホテルに設けられた映画祭事務局は例年通り。
なんか、ふつー。ふつーにここの位置も道順も分かっちゃうのが切なくて嬉しい。
スタッフの中にも俺のことを覚えてくれている人がいて「Wellcome back!」と歓迎される。
いやー、嬉しい。心から嬉しい。

事務局では期間中のオフィシャルなスケジュールや事務的な何やらを渡される。
とりあえず映画祭のパンフレットを開き『東京失格』が載っているのを確認!
当たり前だけど嬉しい。
そして、お土産に貰うTシャツ!毎度これが楽しみなの!!

Scan3-7.jpg Scan3-42.jpg

13:00 ホテルからパブ

ようやく滞在するホテルに到着。
しかし、俺の部屋以外はチェックインが14:30になるとのこと。
ではと一旦、俺の部屋に皆の荷物を置き、とりあえず乾杯するべということで速やかにホテル近くにあるパブに。
そしてバンクーバー初のおビール。美味い!
これから滞在中、何杯のおビールを呑むのだろうか。

で、ここバンクーバーでは店舗であっても屋内の喫煙は禁止。
屋外では自由に喫煙出来るが、多くの人が集まる閉鎖空間では喫煙は違法。

このパブでは完全密封された別室が用意され、そこでの喫煙が可能になっていた。
ビール片手にそこで連中とバンクーバー初のビールを楽しんでいた。
と、何やら陽気なカップルがやってきて、いつの間にやら話をするようになる。
彼等はバンクーバーに住んでいて、メイクなどの仕事をしているとのこと。
『東京失格』を観に来てくれるというので早速チラシを渡す。


14:30 ホテルのエレベーターにて

待たされていたチェックインを済まし、皆で俺の部屋に荷物を取りに行く。
と、エレベーターで上がろうとすると、慌てた様子で長身の白人が飛び乗ってくる。
「君達、映画祭で来たの?」
そんな感じで話が始まり、なんとなく自己紹介することになり、再びチラシを渡す俺。
次第に、英語が堪能な関口と彼が一対一で話し始めるのだが、その先は早くて全く聞き取れない。
そして彼は先にエレベーターを降りた。
その間、約30秒。

俺の部屋に戻ってから、関口は興奮した様子で捲し立てた。
「G.Loveだぜ!?G.Love&スペシャル・ソース!!知らないの!?」
関口の話では、先程の彼はG.Loveという有名なミュージシャンらしく、我々が映画祭のゲストで関口がG.LoveのCDを持っていると聞くと「じゃあ今夜のギグのバックステージパスを人数分キープさせとくからおいでよ!」と言って去っていったらしい。

バンクーバーに着いて僅か3時間、ホテルのエレベーターに乗っている30秒の間に早速の急展開!!

まあ、俺はそのG.ラヴ&スペシャル・ソースというバンドを知らないけど、とはいえ旅の最初の夜にライブに無料招待してもらえるなんて有り難いし、楽しに決まってる!

こういう出会いがあるから、旅は素敵だ。

まあさすがに疲れたので休憩ということになり、それぞれ荷物を自室に引き上げる。

俺はバスタブに湯を溜めゆっくり風呂に入り、荷物を解いて、日程や映画祭のパンフなどをチェックしていた。
posted by 井川広太郎 at 00:02| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(2) | バンクーバー旅行記2006 | 更新情報をチェックする

2006年10月26日

Keep in touch! 1 はじめに

俺の監督作『東京失格』が、第25回バンクーバー国際映画祭(以下、VIFF)のドラゴン&タイガー部門のコンペティションにノミネートされた。

VIFFは過去にも2度訪れた非常に思い入れの強い映画祭であり、アジアの新人監督を対象にしたドラゴン&タイガーのコンペは大きな目標であったし、バンクーバーは俺にとっても『東京失格』という映画にとっても最愛の街の一つである。

そんなわけで今回の旅行は並々ならぬ感情を携えての日々を送ることになったのだが、その中で体験したこと、考えたこと、感じたことを咀嚼していく作業の一つがこの旅行記であろうと思うし、だから恐らくあの日々が俺の血肉となり新しい俺の映画に結実するのはまだまだ先のことなのだろうとも思う。

しかし、当時から、そして振り返り始めた今になって改めて思うのは、今回の旅行そのものが矢張り目的などではなくて、非常にポジティブな意味で通過点であったのだということだ。

だから、この旅行記を書くにあたってタイトルを「Keep in touch!」にすることにした。

Keep in touchとは、まあ別れ際の挨拶の一つで「連絡してね!」とかそういう意味だが、今回の旅行中にも沢山の人から頻繁にそう言われた。

社交辞令に止まらず、なんつーか、こう、人や街や映画と繋がり続けるという実感がこの言葉を通じて俺の中に広がっていった。

なんかね、ポジティブな寂しさ、パースペクティブが広がる切なさ、プログレスする悲しさ、そんな感じ。

旅はいつだって後悔の連続だ。

でも俺は忘れないぜ。

忘れたくないんだぜ。


あとさ、今回の旅行ではカメラを回さなかった。

いつも同様にビデオカメラは持っていったのだけれど、一度も使わずに終った。

オモチャのスチルカメラで少し撮ったし、同行者達が撮った画像があるので、それらはゆくゆく追加していくとして、カメラを回さなかったという事実に自分で驚いた。

バンクーバーは何度も撮っているからか、自分が監督として行く初の国際映画祭だからであろうか。

なんでだろう。
posted by 井川広太郎 at 13:45| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | バンクーバー旅行記2006 | 更新情報をチェックする

2006年10月23日

ロケハン中

Oct23_1137.jpgOct23_1156.jpgOct23_1218.jpg
岩魚のわさび焼、わさびビール、わさびそば。

以上、現場からでした!
posted by 井川広太郎 at 12:43| 東京 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2006年10月17日

止まっていた時間がまた動き出す

バンクーバーから帰国した当日から、その後処理や、旅行中に溜まった何だかんだや、新たな諸々などに追われ過酷を極める。

なんだよ、それ。

明日から一週間ちょっとの間、ロケなどでビッシリくさいので、今日は天気が良いことを口実に休みにする。

昼前からビール片手に哲学堂公園まで散歩。

いやん、最高の散歩日和だわ。ビールは美味いし、ニート最高!!

やたら美人の白い猫がベンチで日向ぼっこしていたので並んで座っていたら、しばらくして奴はひょいと移動する。

嫌われたのかなと思ったら、奴は陽がモロ当たる目の前の地べたに居座った。

いい子だな。

Oct16_1403.jpg Oct16_1407.jpg

やっぱバンクーバーという地は、そのコンペに参加したということは、『東京失格』を上映したということは、俺にとってあまりに感傷的であった。

その日々は改めて旅行記に書き記すとして、なんつーか、一つの人生が終ったなと、そう実感した。

現地でTVの取材中に、今後の予定はと聞かれ「『東京失格』という映画ともう暫く手を繋ぎ世界を回っていたい」と俺は応えた。

ふと出た言葉ではあるが、それは間違いなく真実で、実際、彼との幸せな時間はもう暫く続くであろうし、何としても続けていたい。

しかし、『東京失格』を創る為に感情も思考も人生も捧げてきた日々は終わり、新しい人生が始まるであろうことを俺は予感している。

脚本、撮影、編集とまさに創っている最中、俺は『東京失格』と自己同一化していたのだが、多くの観客に触れることで彼は自立し、いまは手を繋ぐべき最愛の他者となったのだ。

お互いに次の道に進む為に始めなければならない。

そんなわけで、止まっていたかのような時間を、撮影を始める前の今から1年とちょっと前を、帰国してからやたらと思い出し、猛烈に感情的になっている。

っていうか、物凄くピンチ。ねえ、君!早く俺を救わなきゃ!

矢張り、何かをするときは邁進する必要があるが、それを吸収するには暇(いとま)が必要だ。

そういえばバンクーバーで『東京失格』を観た誰かが、早いカットバックの合間に差し込まれるロングショットがそれまでの膨大な台詞や映像を受け入れる一時で心地よく同時に受け入れる為にもっと長く続いてくれと思った、というようなことを言っていた。


で、最近、非常にヘビーローテーションなのが、"Bloc party"というバンドの"This modern Love"という曲。

この曲はバンクーバーの某レストランで偶然聞いて、イントロ数秒でビッタンコ来て、店のオーナーに速攻聞いたらアルバム名"Silent Alarm"まで記したメモをくれて、帰国してから『東京失格』のミュージシャンの関口純も大好物とのことで取り寄せてもらった曰く付きの曲。

んなわけで、まだ構想前の妄想段階だが、次回作のアイデアは2つあって『PLASTIC LIFE(仮)』と『This modern Love(仮)』。

どっちも切なく悲しく狂おしい恋愛映画だよ!
posted by 井川広太郎 at 02:22| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2006年10月11日

帰国しました

本日、帰国しました。

皆様のご期待に沿えず残念ながら受賞とはいきませんでしたが、本当に楽しく、充実し、素晴らしい旅行となりました。

ゆっくり休んで来るつもりが逆にあまりに色々なことを得てきたため、これから改めて時間をかけて咀嚼していきたいと思います。

近々、旅行記の連載を開始します。

疲れた。

あまりにも楽しかった。

寂しい。
posted by 井川広太郎 at 20:08| 東京 ☁| Comment(9) | TrackBack(1) | lost in blog | 更新情報をチェックする