2006年12月26日

Keep in touch! 15 10月7日後編

18:15 コンペ受賞式会場へ

『東京失格』がノミネートされた「ドラゴン&タイガー・コンペティション」は、アジアの新人監督を対象にした賞で、アジア映画を欧米映画界に配信するバンクーバー国際映画祭のメインプログラム。
アジアから8本の作品が選ばれ、日本からは『東京失格』と市井監督の『隼』が出品された。

その授賞式が行われる会場に、日本人ゲストの皆で行く。
会場前は既に沢山の取材陣とお客様でゴッタ返していた。
んで、コンペのノミネート作家を中心に、各国ゲストが集まってきて、取材やらフォトセッション開始。
もう結構な数の他国のゲストとも仲良くなっていたので、和気あいあいと物凄く楽しかったです。


18:30 コンペ授賞式

コンペ授賞式は、映画祭のメイン会場であるシネコンの中で一番デカイ1000人程入る劇場。
その最前列に日本人ゲストチームみんなで陣取る。
勿論、会場は満員。
怖いので後ろは振り返らないようにしていた。

はあ、ぶっちゃけ物凄く緊張しました。
グランプリ取っちゃったらどうしよう!取れなかったらどうしよう!
いままでの人生で賞という類は貰ったことは勿論、ノミネートされたことすら無い。
賞を貰うってどういうことなのかしら?という緊張感!
実は心臓がバクバク鳴っていて、隣に座っているポールに気付かれたどうしようとドキがムネムネしてました。

が、残念ながら『東京失格』は受賞を逃しました。
ちょっと、ホッとした。
この緊張感からやっと逃れられる!
しかし、一生に一度あるかないかのチャンスだったので、やっぱ受賞したかったな。残念。
まあ、また頑張ります。
今度からこんなに緊張しないだろうしねー


19:00 『王の男』1908.jpg

で、授賞式に続いて特別上映という形で韓国映画『王の男』を上映。
日本人ゲストチームみんなも鑑賞。
韓国で大ヒットしたという話は聞いていたので前から気になっていた映画なのですが、まさかこの機会に観ることになるとは。
大劇場の最前列なので、首が辛かったです。


21:00 パーティ

映画祭のゲストを集めたホームパーティに出席。
映画祭事務局の某女史の好意で自宅で開かれた。
自宅とは言っても、ダウンタウンの超高級マンションのぶち抜きワンフロア。
軽く400uはあろうかという超豪華な室内には、幾らするかも分からないような高級な家具が並び、四方にあるテラスからはバンクーバーの美しい夜景が一望出来る。

そこで日本人ゲストは勿論、各国ゲストやVIPが膨大な酒と手料理に舌鼓を打ちつつ、思い思いに過ごす。
つーか、韓国と中華の家庭料理だったのだが、マジで美味かったです。

俺はトニー・レンインズから色々と聞けたし、ドラゴン&タイガーの審査員でもあり友人でもあるアピチャートポンともじっくり話せたし、その他にも日本人ゲストのみんなと遊んだり、仲良くなった海外の監督達と話したりしていた。
さらに、某有名映画祭のプログラマーも『東京失格』を観てくれていたので挨拶出来たし、某映画評論家が『東京失格』を気に入ったから某超有名雑誌に評論を書くと言ってくれた。うそー!嬉しい!夢みたい!!
終盤には一室でカラオケ大会が始まり、誰かがタートルズの『Happy Together』を歌っていたので、酔っぱらった俺も一緒に熱唱した。
まあ、とにもかくにもメチャクチャ楽しく充実していました。


24:00 

宴も終わり、日本人ゲストの皆で歩いてホテルに向かう。
そういえば雨が降っていた。

ホテルが近くなってから、帰りたくない何人かで煙草を買いにちょっと離れたコンビニまで散歩に行ったりする。


26:00 自室に戻る

寝る。
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2006年12月25日

Keep in touch! 14 10月7日前編

9:00 起床して朝食

バンクーバーに一緒に来て、一週間を共に過ごした『東京失格』のスタッフとキャストは早朝に発った。
今日から1人。
別れに立ち会ってたら、泣いてただろうな。


11:00 『single』1506.jpg

バンクーバーに来てから仲良くして頂いていた中江和仁監督の『single』を観に行く。
『single』のチームは中江監督の他にも撮影や照明の方も来ていて、とても和気あいあい。しかも、みんな若い!
が、彼等の作品は、とてもシリアス。
30代の男が、若い頃に付き合っていた恋人が残した10代の息子と同居生活を始めるという短編。
劇的な状況を淡々と見せながら、特に彼等の日常、会社や学校での有様が素敵。
特に息子の方、高校生のカップルの奥手な愛情表現はカッコ良かったな。
映像も特殊な処理がなされていて、独特な雰囲気が演出されていた。
観た後、どうやって演出したのか直接色々聞いちった。


その後はとある中国映画が観たかったのだが、時間的に間に合わなくなって断念。
映画祭の事務局に遊びに行って、他の色んな国のゲストと話して過ごす。


15:30 『Betelnut』2275.jpg

映画を観ようと劇場前に行くと、先程の『single』の撮影監督の滝沢さんに会う。
今から観る映画楽しみだねとか話していたところが、トラブルで上映が大幅に遅れる。
これからこの映画を観ると共に次の予定に間に合わない。
しかし、この作品は『東京失格』と同じくコンペのノミネート作品でもあり、何としても観たい!ので滝沢さんと相談して粘って観ることにする。
で、やっと観られたその映画『Betelnut』。
中国の田舎町を仕切る傍若無人の悪ガキ2人組がそれぞれ恋に落ちるのだが、実は彼等は純情で何も出来ぬまま共に恋に破れるという話。
個人的には物凄く好きっつーかビリビリ感じた。
何よりファーストカットに全てが込められている。路地でダラダラしている悪ガキ2人が、吸っていた煙草を投げ捨て「じゃあ、行くか」と啖呵を切る。が、その後、乗ろうとした彼等のバイクのエンジンが掛らず、延々とペダルを踏んでいる。そこまで全てフィックスの長回し。そんな映画。
ワンシーンワンカットで淡々と魅せる投げっぱなしのジャーマンのような演出に衝撃を受けたのか、冒頭は数十人いた観客が次々と中座してゆく。

で、だ。
映画の後半には客が数える程になっていた。
それでも俺は楽しみながら映画を観ていたのだが、帰ろうとして席を立ったらしきカナダ人が俺に近付いてくた。
「お前、Lost in Tokyoの監督だろ? スゲー良かったよ! 握手してくれ! それと、ここにサインも!」
映画の上映中だぜ!?
この薄暗い中、どうして俺に気付いたの?
入場時から狙われていたのか…
握手してサインしつつ、映画の鑑賞中に声をかけられるなんて経験は二度と無いだろーなと思った。


18:00 ホスピタリティ

で、俺と滝沢さんは遅刻しつつも、多数のゲストがホスピタリティに集合。
というのも、この後、『東京失格』も参加するバンクーバー国際映画祭のコンペの授賞式!
奇遇なのか、この日ホスピタリティに用意されていたのは寿司だった。
遅刻したので大急ぎで寿司と酒をかっ喰らう。


posted by 井川広太郎 at 02:39| 東京 | Comment(0) | TrackBack(0) | バンクーバー旅行記2006 | 更新情報をチェックする

2006年12月24日

Keep in touch! 13 10月6日

8:00 起床

『東京失格』組みんな一緒での最後の朝食。


10:30 『The Last Communist』 0650.jpg

世界的に活躍しているマレーシアの映画監督であるアミールの作品を『東京失格』組の皆で観に行く。
彼とは福島さんや関口が以前から知り合いで、今回の映画祭でも既に会って色々と話していた。
『The Last Communist』は、マレーシアの共産主義者を辿るドキュメンタリーで、手持ちの小型カメラでアミール自身が撮影し、街行く人々に気軽に話し掛ける生々しいインタビューと、マレーシアという国の歴史的な背景が交錯するという、硬軟持ち合わせた独特な映画。
因に、マレーシア国内では未だに上映されていないという。

その後、皆と別れて俺は、『東京失格』と同じコンペにノミネートされている作品を2本観に行く。


13:00 『DO OVER』 1496.jpg

台湾の俊英Cheng Yu-Chiehの作品。物凄くクオリティが高い。
元旦を数時間後に迎える台湾で、映画監督、その映画のヒロイン、そのヒロインに恋する冴えない助監督、不法入国したヤクザ、ラリッたカップルなどの人生が、場所や時間を越えて交錯するというファンタジー。
監督のCheng Yu-Chiehは英語どころか日本語も物凄く達者で、俺は日本語で直接話すことが出来た。
台湾国内でも既に大変に評価が高いらしく、彼は間もなく世界的に活躍することでしょう。
いやー、ビビった。こんなクオリティが高いエンターテイメント作品を撮る同世代が世界にはいるのか!


15:30 『Stories from the North』 2205.jpg

同じくコンペの作品で、タイのUruphong Raksasad監督の映画。
タイの北部の農村部の牧歌的な生活を、ドキュメンタリータッチで描いたこれまた独特な作品。
日の出と共に起きて、日没と共に寝て、犬一匹と暮らし、下手すると一日中誰とも話さないじーさんのリアルスローライフなどを、まさにそこで生活しているかのようなスローテンポでじっくり魅せる。
監督のUruphong Raksasadは笑顔が素敵で、会う度にニコニコと話し掛けて来てくれる根っから優しそうなナイスガイ。
しかし「タイの都会に住む若者に、北部の実情を見せたかった」と言う彼とその作品からは強い意志が溢れていた。
とても素敵な作品で、俺は物凄く気に入りました。


17:30 ホスピタリティ

『東京失格』組の皆が集まって夕食。
あー、みんな一緒での最後の晩餐ですな。


19:15 『隼』 1505.jpg

同じコンペ出品作であり、市井昌秀監督作品の『隼』を、日本人ゲストの皆で観に行く。
市井監督とはもう何日も一緒に呑んでいるし、同じ年と言うこともあり物凄く仲良くなっていたが、作品を観るのはこれが初めて。
『隼』は一回目の上映なので、俺が緊張したようにテンション上がっているかと思ったが、市井監督は結構ケロッとしている。むう…俺っち負けてる…
で、作品の方は物凄くオモシロかった。
駄目カップルの不器用な愛情をコメディタッチで描いていて、一作目でありながらスタイルが確立され、ギャグと切なさが絶妙なバランスで同居する類稀なポップセンスが炸裂しいる。
『東京失格』を観た市井監督が「表現の方向性は違うけど根は一緒だなと思った」と言ってくれた言葉の意味が良く分かった。
すげー!
なんか自分と同じようなことを全く対局で成立させている作品を見て、素直に嫉妬した。
因に『隼』も『東京失格』同様、ロッテルダム国際映画祭にも出品!
同世代の仲間とバンクーバーで出会えて、物凄く嬉しかったです!


21:00 ボスマン呑み

『東京失格』組の皆と昨日と同じパブで呑み。
実は今日で、俺以外の『東京失格』組の皆は帰国してしまう。
長いようで短かったバンクーバーでの日々を振り返りながらしみじみ呑む。

その後、『隼』の市井監督や他の日本人ゲストの皆さんも合流し、呑み騒ぐ。

『東京失格』組の皆は明日の早朝に発つので、バンクーバーで一緒するのは今夜が最後。
あんなことからこんなことまで、とにかく語り尽くし、呑む。


記憶は定かでないが、確か25時くらいから『東京失格』組の皆でパブ巡りをする。
バンクーバーでの日々が余りにも楽しかったから、みんな後ろ髪を惹かれながら呑みまくる。
寂しいとか、悲しいとか、考えなくても済むくらいまで呑んで騒ぐ。


んで、28時頃、部屋に戻り、寝る。

posted by 井川広太郎 at 00:31| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | バンクーバー旅行記2006 | 更新情報をチェックする

2006年12月22日

さて、

12月に入ってからは暇。
「最近?俺は暇ひま。超ひま」と亊あるごとに自慢していた。

久々に草サッカーしたり、忘年会に行ったり、シノギの現場もあったな。
あと、色んな人と出会ったり話したりしてました。
その中で、今まで以上に自分と自分の映画を相対化できた。
なぜ海外に行かなきゃいけないのか、それは俺と俺の映画にとって必要不可欠であるということが分かってきた。
暇だと色々と考え事が出来て、頭の中が整理出来てオトク。

しかし、今週になってから、今年が残り十数日しかないことに気付く。
今日に至っては、あと10日で来年だぜ?

何てことは無い。暇なんじゃなくてヤル気が無かっただけなのだ。

そんな訳で、大慌てで山積みの作業を一つずつ片付けようと奮起する。
俺にとっては年末も年始も休日も関係ないのだが、先方はそういうわけにもいかないので、やっぱ今年の汚れは今年のうちになのだ。
あと10日程で来年の1月なのである。
そして1月の末にはロッテルダム国際映画祭に行くのである。
ということは、あと1ヶ月と少々で俺はオランダに発つのである。
にもかかわらず、未だに殆ど全く準備が出来ていない。
これは由々しき事態だ。
しかし、ロッテルダム以外にもやるべきことが余りに多岐に渡り、どれから手を付けたら良いものか分からずに悩む。

そもそも、こんな事態に陥ったのは、ヤル気が無くてダラダラしていたからだ。
なぜ、ヤル気がなかったのか。

クリスマスが近いからか。それは十二分に鬱になる要因だな。友人にも「街には出ない方が良いっすよ!」と忠告された。うん。そうする。その前にクリスマスものの映画のDVDでも買い溜めておかなきゃね。あるいは3時間とか長尺のDVDでも用意して「あれ?見終わったらいつの間にかクリスマス終わってらあ!」作戦でもやってみるか。もしくは2日間程ガン寝するとか。去年は確か幸運なことにクリスマスパーチーにお呼ばれしたのだな。他力本願Yeah!サンタさんっているのかしら?クリスマスに雪は降るの?

で、アレだ、ヤル気が出ないのは2年前の『東京失格』企画開始以来止まることの無かった日々の疲れがドッと出たのかもしれない。

で、このBlogの撮影日誌を読み返す。
悶々と半年続いた脚本執筆。
物凄く暑い中、最高のスタッフとキャストと恐ろしい程の集中力で乗り切った撮影。
そして半年間の地獄の編集作業。
最高に楽しかった目標の実現である劇場公開と夢の実現であるバンクーバー国際映画祭への参加。
物凄く熱かった2年間の日々が蘇り、胸が熱くなる。
あの頃、俺は確かに燃えていた。

あんな素晴らしい日々がまた手に入るかどうかは分からない。
ただ、止まってたら何も無いことだけは分かる。
だから、少しずつでも、一歩でも前に進むしかない。
いま俺は、あの時は想像すら出来なかった新たな道をトボトボと、それでも只管に前に前にと歩いている。

うん。
少しヤル気が出て来た。
駄目なら駄目なりにコツコツと頑張るしかないのよね。
俺はいつだってそうして生きて来たし、それ以上もそれ以下もない。


夢の実現も、目標の達成も、素敵な出会いも、辛い別れも、全部、過去のもの。
爆発的な喜びも、泣く程の悲しみも、いつかは過ぎ去っちゃう。
人生なんて虚しい。

でも、俺は忘れたくないから、その全てを込めて、命を懸けて映画を撮るわ。
『東京失格』って、そういう映画だった。
posted by 井川広太郎 at 00:49| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2006年12月20日

Keep in touch! 12 10月5日後編

19:00 打ち上げ

さて、どこで呑むべかと話していると、お客さんの1人が「案内するよ!」と言ってくれる。
どんな店が良いかと聞かれたので「安くて近くてみんなで呑めるパブ」と言ったら、ピッタリの店が近くにあるという。

で、そのパブ「ボスマン」に『東京失格』組、日本人ゲストの皆さん、俺の高校の同期達、スタッフの方々、そして俺の呼びかけに応えてくれたお客様共々と行く。
総勢20名ばかりの団体に店は若干たじろいでいたが、話に聞いた通りの良い店で、店名もサッカー好きには溜まらんネーミングだし、物凄く居心地が良い。
一応、『東京失格』のバンクーバー国際映画祭での公式上映が全て終った打ち上げなのだが、参加者の半分近くが知らない人で、他にも久々に会った人や、出会って間もない人達なので、皆ワイワイガヤガヤと挨拶から始まり、大いに盛り上がる。
上映を観てくれたお客様の話もたっぷり聞けたし、他の日本人ゲストの皆さんともジックリはなせたし、いやー、良い呑み会だった。


22:00 ギリシャ料理

夜も更けて来て、帰る者、ライブを見に行く者など、三々五々散って行く。
そういえば、シアトルから来てくれた高校の同期達はパブでは酒を呑まず、これから車で3時間程かけて帰るらしい。ありがとー。気をつけてね。

で、残った面子、『東京失格』組から俺とたかちゃん、他の日本人ゲストから数名が、ポールの案内でギリシャ料理屋に行く。
俺は疲れてヘトヘトだったのだが、ギリシャ料理と聞いては行かないわけにはいかないし、何と言っても今日は『東京失格』上映の最終日。
行くよね。行っちゃうよね。行くでしょ。
腹一杯なのに食欲を刺激しまくる美味く脂っこくトロピカルなギリシャ料理に舌鼓を打ちまくる。
みんな疲労困憊なのに酒呑んでゲラゲラ騒ぐ。
自分の上映の後にみんなと仲良く出来るなんて幸せじゃんか。


24:00 ストリップバー

テンション上がりまくりの皆でもう一軒呑みに行くことになる。
で、来たのがストリップバー。
ぶっちゃけオモシロくない。

店内は安いパブみたいな雰囲気で、金がなさそうな若者がダラダラと呑んでいる。
一緒に行った皆もそれぞれ呑んだり話したり、殆どストリップには関心を示さない。
俺に至ってはちょっと呑んだら爆睡して、ショーが始まる度に店員に起こされる始末。
唯一、某女史のみが食い入るように見て、目を輝かせながら「キレイー!」と手を叩いて喜んでいた。


26:00 寝る

体力の限界!気力も無くなり、部屋に戻りました。

でも、本当に夜遅くまで呑んで食べて話して遊べて楽しかった。

良く眠れそう。
posted by 井川広太郎 at 22:23| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | バンクーバー旅行記2006 | 更新情報をチェックする

2006年12月15日

Keep in touch! 11 10月5日中編

16:00 『東京失格』2回目の上映

昨日、4日の初上映が19時とベストの時刻だったのに、2回目の今日も16時というなかなかの時刻での上映は有り難い。
と思っていたらスタッフの方に「16時はスゴく良いですよ!」と言われる。
今回はPacific Cinemathequeという名画座的なキャパ200人程の単館。
会場に行ってみたら驚いた。
今回もほぼ満員。
バンクーバーでは16時に終業しているところも多いのだそうだ。
恐ろしい…
しかし、何より沢山の人に観てもらえるのが嬉しい!

同じ日本人ゲストの方々も観に来てくれたので、会場前で歓談してる。
流石に一回目の上映を終えているので、今回はあまり緊張もしない。

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と、見知らぬ日本人女性から「井川監督ですよね?」と声をかけられる。
「Nの妻です!シアトルから来ました!」
今日はシアトル在住の高校の同期であるMが観に来てくれる予定ではあったが、Nって誰よ?と一瞬混乱する。
と、向こうから見覚えのある顔が。
それは高校卒業以来に再会する同期のNではないか!
なんで!?夫婦で来たの?っつーか結婚したのもいま知ったし、どこで上映を知ったの?それより10年以上ぶりに会うんだぜ?
車を駐車してから遅れて来たMと合流し全てが合点。
なんでもNもシアトル在住で、シアトルでMと再会し、今日一緒に来たらしい。
Mが来るだけでも嬉しかったのに、まさかバンクーバーで高校の同期に2人も会えるとは!

それから今回もトニーの紹介で舞台挨拶を軽くして、いよいよ上映開始。
『東京失格』組は退場し、遅い昼食でも摂ろうかとパブに行く。

パブに行ったらチャーリーに会う。
チャーリーも丁度いま上映中で、明日にはトロントに帰るらしい。
皆でわいわいと呑んでいる。
と、なんかのビールがキャンペーン中らしく、それを呑んだ福島さんがクジを引いたら、特製のジョッキと紙製の帽子が当たる!
それに釣られてそのビールを呑んだ岩崎さんまで、同じく特製のジョッキと紙製の帽子が当たる!
なんと幸先の良い!!
酒を沢山呑む良い子には、ご褒美まであるんですね!


18;00 ティ−チイン

で、上映が終る頃に劇場に行って、上映後のQ&Aに参加。
福島さんと岩崎さんは、先程貰った帽子を着用して舞台に上がる。

この時のQ&Aも熱気ムンムンで、一生懸命英語で対応していたが、途中から付いて行けなくなり日本語で返答。
やっぱ、最低限の英語は話せるようにならなきゃな。
他の国のお客様がどういうふうに観たのかを直接聞く貴重な機会なのだし。
それでも最後は例によって、酔ってる勢いそのままに「続きは呑みながら話そうぜ!」

で、終了後、『東京失格』組、日本人ゲストの皆さん、俺の高校の同期達、スタッフの方々、そして俺の呼びかけに応えてくれたお客様共々とパブに呑みに行くことになる。
posted by 井川広太郎 at 23:59| 東京 ☔| Comment(5) | TrackBack(0) | バンクーバー旅行記2006 | 更新情報をチェックする

2006年12月14日

Keep in touch! 10 10月5日前編

11:00 起床

さすがに寝坊する。


12:00 プレビュールームへ

どこの映画祭でも、劇場での正式な上映とは別に、上映する全ての作品がいつでもDVDなどで試写出来る部屋が用意してある。
これは、世界各国から集まったプログラマー、バイヤー、記者などが観るためのものなので、限られた人だけしか入室することは出来ない。
俺はスケジュール的に劇場での上映では観られない映画があったので、そのプレビュールームに行く。
VIFFのプレビュールームは映画祭本部が設置されたホテルの一室にあって、6台程のモニターが用意されている。
受付でゲストパスを提示し、お目当ての作品のDVDを借りる。

RUN ROBOT RUN!viff2006runrobotrun1.jpg

物凄くバカバカしいタイトルと、突拍子も無いデザインでしかもお手製と思しきフライヤーが気に入ってしまい、観る前から注目していた映画。
カナダのマイナーなプロダクションの作品らしいが、中身は以外にしっかりしたコメディで、ラストはちゃっかりホロリとさせる。
堅物の主人公が愛しの相手を万能アンドロイドに奪われ復讐するという近未来SFで、バジェットは確かに低いようだが、脚本もしっかりしていて、キャストも個性が強く、ギャグ満載で飽きさせない。
因に、この作品のチームはかなり気合いを入れてバンクーバーでプロモーションをかけていて、監督の他、ヒロインとバイプレイヤーが来ていた。
ヒロインを努めた女優であるララとはすっかり仲良くなってノベルティグッズ(!)も貰った。


14:00 ネットTVの取材

バンクーバーの邦人向けのネットTVの取材を主演の福島さん、岩崎さん、音楽の関口と受ける。
場所は映画祭事務局の隣の取材部屋。
このインタビューの中で今後の展開はと聞かれ、俺は「『東京失格』という映画と手を繋ぎ、色々な国にいって、沢山の人と出会いたい」と言うような言葉が出た。
そう言ってから、自分の中で『東京失格』が手を繋ぐべき他者になったのだなあと実感した。


14:30 新聞の取材

続いて、バンクーバーの邦人向けの新聞の取材を主演の福島さん、岩崎さん、音楽の関口と受ける。
2年前にも取材されたし、記者さんは顔見知り。
しかし、帰国後に送られて来た紙面を見たら、俺と役者の岩崎さんの写真が差し違えていて驚いた。

posted by 井川広太郎 at 23:39| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | バンクーバー旅行記2006 | 更新情報をチェックする

2006年12月11日

せめて良い夢が見られたらいいのに

最近つーかずっと『東京失格』を巡る諸々が海外辺りで色々と進行中。
やっぱ英語は必要だなー。もっと勉強しとけば良かった。
後悔は先に立たないもので今更後悔の連続。

まだどれも正式決定していないから発表出来ないけど、一個でも実現したら良いな。
とりあえず今はロッテルダムに集中。

んで、海外のことは頑張りつつ、一方で日本では何も具体化しないで、ここ一週間程は物凄く暇だった。霞が喰えたら良いのにな。

いや、こんなにダラダラしたのは、今年になって初めてかも。
そういえば丁度1年前は『東京失格』の編集作業の真っただ中だった。
当時は物凄く忙しかったし、いまのことなど、完成して劇場公開してバンクーバーに行って海外展開するなんて夢物語だった。
人生ってスゴいね!
楽しいね!
映画と同じように、人生も目先ではなく長いスパンで捉えなきゃね。

で、暇っつーことはinputの時間。
これ幸いにと、友人と呑みに行く他は、映画や漫画を貪ってました。

とりあえず最近DVDで観た映画をいくつか備忘録的に挙げる。


ストリート・オブ・ファイヤー』1984/ウォルター・ヒル監督
松田優作、ブルース・リー先生と並び、中高時代の俺の中で「カッコイイ男3巨頭」の一人であったマイケル・パレ主演の「ロックンロールのお伽話」。
子供の頃に深夜のTV映画で何度も観たこの映画を久々に観たのだが、とにかくカッコイイの一言。
ソリッド過ぎる。
ジョルジュ・アルマーニがデザインしたというこの映画の超オシャレでダサい衣装のごとく、映画自体も決して流行物ではないが、物凄くオシャレでダサくてカッコ良い。ダサカッコイイ!!
「ダサイ!!」と爆笑しながら、同時に全身がしびれて涙を流す程にカッコイイの。
本物の男のカッコ良さを知りたい人は今直ぐに観ましょう。
因にこの映画も公開当時はオオコケした。
流行などに流されない、本物の男のカッコ良さを知りたい人は今直ぐに観ましょう。

追撃者』2000/スティーヴン・ケイ監督
非常に面白い。
シルベスター・スタローン主演で『狙撃者』(71/マイク・ホッジス)をリメイクしたシリアス・アクション映画。
冒頭から大胆な展開と巧みな映像で乗せまくる。
特に、シリアスシーンでありながら、朴訥とした演技で爆笑させるのはスタローン以外では有り得ない。
非常に暗い話を、信じられない程に明るく突き抜ける時、スタローンという配役の妙に感動すら覚える。
他にも多数の名だたる手練、名うての俳優人が構えるのだが、スタローンの前では彼等ですら凡庸にしか過ぎない。
そこには、子供の頃に憧れたスタローンとはまた別の次元で、映画の中で不器用に闘い続ける勇姿があったのである。
ところで、レイチェル・リー・クックが可愛過ぎる。

疑惑の影』1942/アルフレッド・ヒッチコック監督
完璧に計算されつくされた恐ろしい映画。
白川幸司監督の『眠る右手を』や『マチコのかたち』の撮影では如何にカットを緻密に構成して行くかを考え尽くし、それこそ役者さんに「1cm右に!」なんて感じで撮っていたが、その反動もあって白川幸司は『SPICA』に至り、俺は『東京失格』を撮る自信を得た。
矢張り、今更だが、映画はフォルムであって、作品に依って撮り方も変わる。
映像が、カットとカットが、数式のように組み合わさって映画が浮き上がってくるような、彫刻のような映画をまた撮りたいな。

銃弾に追われた街』1990/ガイ・Y・C・ライ監督
四大天王の内、最も演技力も歌唱力も有るジャッキー・チュン主演の映画。彼に無いのは「甘いルックス」だけ。俺は彼のルックスが四大天王の内で一番好きだけど。
っつーか多分、世の中的にはジョイ・ウォン主演の映画。
嘘だろ!ってツッコミたくなるほどに有り勝ちな設定と下らないギャグと安っぽいアクションに乗せられていううちに驚愕のラストを迎える。
やっぱ香港映画は隅々まで素晴らしくエネルギッシュだったのだ。

狼の墓場』1988/フォン・ハクオン監督
アレックス・マンとジョン・シャムが主演しているというので何気なく買って観たら、なんと!『インファナル・アフェア』(2002/アンドリュー・ラウ、アラン・マック共同監督)と話も設定も丸でソックリではないか!っつーか、ひょっとするとこれが元ネタ?
そういう意味でも、映画は物語ではなく演出に依るものだと再確認する映画。いや、どっちが良いというのでは無く。
逆に言えば、コテコテの刑事物であり、笑っちゃう程いい加減なアクションシーンがあり、休む間もないギャグのオンパレードであり、それで尚かつ1997年までの香港の普遍的なテーマであった「裏切りと信頼」を凄惨なまでにストレートに描いた本作は白眉に値する。

男たちの絆』1986/スティーブン・シン監督
同じアクションものではありながら、上記2本の香港映画とは異なり、いわゆる「香港ノワール」。
絵作りはシックで影が多く、ストーリーは物凄く暗い。
これもアレックス・マン主演。この人はカーウァイの『いますぐ抱き締めたい』で知ったわけだが、知れば知る程魅力的。
で、タイトルの通り本作も「裏切りと信頼」がテーマな訳だが、多くの香港映画がそうであるように、いやそれ以上に終り方が悲劇的。
怒りや憎しみや裏切り、何よりも暴力が何も生み出さないってことを改めて痛感し泣ける。


と、書いてから、1本もいわゆるハッピーエンドの映画を観ていないなと気付く。
ああ、『砂丘』観たいな。
あれはハッピーどころじゃないから。
軽く人生に絶望出来るほど暗い映画。
でも切ないの。
どうしようもなく切なくて、底抜けに美しい。
愛することこそが全てで、人生って素晴らしく素敵。

そういえば今日、作業中に急に昔の自分の映画が観たくなって『恋愛論』というのを観た。
これは学生時代最後の習作短編で、国立という街を去るにあたり、俺が国立に抱いていた感情は恋愛以外の何ものでも無いなと気付いて、国立の中でも特に思い入れのある風景をロケ地に撮った映画。
その街並もいまは全く変わってしまって、感情とか風景とかを映画に記録しておくことがどんなに大事なことか改めて思った。
ってつーか、映画って記録そのものだと思う。
自分が愛する情景を、周りの人々にも、100年後の顔も知らぬ誰かにも伝えたいだけ。
分かち合おうぜ。


ところでここ暫く、物凄く体調が悪い。
あんま眠れないし、寝ると浅い眠りのせいか悪夢ばかりを見る。
別に悪魔とかが出るわけじゃないけど。
悲しい想い出ばかり蘇るの。

激動の2006年も、もうすぐ終わりますね。
posted by 井川広太郎 at 23:36| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2006年12月05日

あたらしい映画

日曜
そういえば今年最後の融解座だったらしい。
まあ、まだ忘年会もあるらしいし、8年も通っていると今更何ともない。
しかし、近年の融解座の常連組はスゴい。
去年の『死づえ』の諸江監督のデビューに続き、今年は『恋鎖』の西條監督と俺がデビュー。
融解座を通過してデビューした映画監督は、かれこれ10人近いのではないだろうか。
継続した年月の重み、友達付き合いの大切さ、切磋琢磨する日々を思い起こす。
そういうわけなのかどうか、今月の融解座は大盛況。
毎月やってる上映イベントで、甚だしい程にフランクで、プロの映画監督や漫画家などの文化人が気軽に集まるサロンなんて、俺は他に知らない。
と、ずっと言い続けているけどあまり新しい人が増えない。
とっても不思議。
ともかくモノを創る人間や、そういうのに興味ある人には刺激的な場であると思う。
今月も多数の自主、学生映画の上映がありつつ、西條監督の新作短編『お前に雨は降っていない』も上映。
『お前に雨は降っていない』はとっても面白く、それ以上に、デビュー作『恋鎖』を踏まえて、西條雅俊という日本映画の王道を歩み得る希有な才能が開花する正にその瞬間が全編に溢れており、もはや感動的であった。
先月やってた諸江監督の新作短編も大変に面白かったし、長らく刺激し合ってきた仲間が着実に、というより爆発的に力を付けて来ているのを見ると、俺も頑張らなきゃと思う。

月曜
んなわけで融解座の後に皆で呑んで帰ってきたのだが、悪夢にうなされ5時ぐらいに目が醒める。
つーか、悪夢なんかじゃない。いま俺が観たのは、映画だ。
と、慌ててPCを起動してメモろうとするのだが、観たのは明確に映像であって、それを言語化するのは非常に困難。
幾つかの映像と、そこに流れる哲学と、そこから想起される感情しか何もない。
最低限のメモだけして、アレは一体何だったのであろうかと考える。
その後、移動の電車内で、俺が夢の中で観た映画が、かれこれ10年近く構想していた『CULT』という映画だと気付く。
気付いた途端に、一気に諸々が観えてきて、あっちゅーまにほぼ完成。
企画書にはいつでも起こせる。
あとは脚本を書くぐらい。
勿論、ここから先がまた長いのだが、ずっと構想していたが形にならずに苦心していた映画が、夢に現れ、そして一気に観えたということに個人的には達成感があって、なんつーか、また山を一つ登ったというか、何気に俺って成長していたのねという実感が湧いた。

で、それから学生時代に学ぶ場であったゼミに顔を出し、恩師の竹村先生にご挨拶。
その院ゼミでは後輩諸氏が余りにも難しい議論を展開していて、全く着いて行けない。
おかしーなー。昔は俺もここでバリバリやっていたのになあ。
やっぱ、何事にも、身体でも脳でも日頃のトレーニングが必要だと再確認。
勉強になりました。

ところで今更だが矢張り、何かを得るということは何かを失うことだ。
残念ながらそれは致し方がないことらしく、要はその覚悟が有るか否かなのだと思う。
君には勇気が足りないのだよ。
俺もだけどな。
posted by 井川広太郎 at 00:43| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2006年12月02日

君がクサクサしているのは多分、最近あまり映画を観ていないからなんだぜ。

一昨日は、仕事の後に19時ぐらいから池袋の立ち呑み屋で友人と呑む。
一品が基本的に100円の店なので、調子に乗ってガブガブ呑む。

主な議題は、音楽と映画、チェチェン問題、そしてコカコーラの子供達。

気付いたら23時過ぎ。

映画の話ばかりをしていたので、帰りに酔った勢いでDVDを6枚も買ってしまう。


マーズ・アタック!』 ティム・バートン監督/1996
公開当時はまだティム・バートンの熱狂的なファンだったので勿論、嬉々として劇場に観に行ったわけで、パンフもまだ持ってる。
久々に観直したけど、やっぱ最高に最低だな。
これもある種の音楽映画。
いつか、こんな最低な映画を撮れるようになりたい。

ブルースブラザース2000』ジョン・ランディス監督/1998
前作の『ブルース・ブラザース』(ジョン・ランディス/80)は高校時代に観て以来、最高に好きな1本。
で、この続編は98年の公開当時にも観る気満々だったのだが、とある事情で観る機会を失い、ついに初めて観る。
奇跡的な傑作である前作に比べると勿論アレだが、メンタルな意味でも「大人になった」スタッフやキャストがそれでも楽しそうに映画を創っているのが伝わってカタルシス。
「音楽こそわが人生」以外何も無いバカ映画。
願いが叶うのであれば、俺はミュージシャンになりたい。

バロン』テリー・ギリアム監督/1989
初めて劇場で観た時は史上最高のファンタジー映画だと思った。
今回DVDで10年ぶりぐらいに観直したら、やっぱ個人的には史上最高のファンタジー映画だった。
公開当時は莫大な制作費の反面、興行的には大失敗に終ったという。
ホラなどではなく、飽きれる程に豊かなイメージ=イマジネーション、巨大なセットに囲まれる生々しい役者と言い、映画の醍醐味が詰まっている。
この映画を信じられないというのなら、何を信じれば良いのか。


あと、好きだと言う度に怒られるがやっぱり大好きなチャン・イーモウの『HIRO』、中学時代に観て松田優作並みに憧れているウォルター・ヒルの『ストリート・オブ・ファイヤー』、それとCD代わりに聞く目的でマイケル・ウォドリーの『ウッドストック』を購入。

全部、何度も観ているけど、また近い内に観るのが楽しみ!!


本当は、友人との会話にでて来たアントニオーニの『砂丘』が物凄く観たくなってDVDを探したのだけれど、見つけられず。
劇場で10回以上観たMy Best Filmの1本だけれど、いま観たらまた新たな味わいがあるのだろうな。


人生はやり直せない。
でも、今から少しでも良くすることは出来るんだぜ。
誰でも、いつだってね。
posted by 井川広太郎 at 00:03| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2006年12月01日

Keep in touch! 9 10月4日後編

22:30 「葉っぱ」で呑む

打ち上げということで、『東京失格』チームや、ポールと久美子さん、それに他のボランティアスタッフの方々や友人などで呑みにいく。
ロブソンストリートという商店街にある「葉っぱ」という日本料理屋。
海外の日本料理屋っていうと、日本何だか、アジアナ何だか、全く別もの何だか分からない程にアレンジされているものが多いけど、ここは店員に日本人も多く、勿論カナダ人の口に合わせてはいるが、比較的本来の「日本料理」に近い。

さっきまではめちゃくちゃオフィシャルだったわけだが、仲間で楽しくわいわいと一回目のInternational Premiere上映という大仕事を終えての感慨に耽る。


25:00 さらにホテルで呑む

ホテルに戻り、『東京失格』チームや、ポールと久美子さんとで一部屋に集まり、買い置いておいたビールを身内だけでガヤガヤと部屋呑み。
みんな、帰りたくないんだろ?


27:00 散歩

解散した後、音楽の関口と2人で、夜のバンクーバーの街を散歩に出る。
何を隠そう、2人とも未だに興奮が止まず、感情が押さえ切れない。
それぐらい、バンクーバー国際映画祭で『東京失格』を上映したってことは感動的なのだ。

開いているパブを探していたのだがどこも閉まっているようなので、ハーバーの方に出て、海を見ながら煙草を吸う。
ここは偶然にも、4年前に初めてバンクーバーに来た時に、真っ先にポールと久美子さんに連れて来てもらったレストランの横だった。
しつこいように俺は、バンクーバーに還って来たのだと実感する。

美しい夜景を見ながら、関口が「バンクーバーに来て良かった」と宣う。
確かに俺も、自分にとってあまりにもデカいイベントなのでビビっていた面もあるのだが、そうでなければ、こうしてここに来なければ味わえない感情や、出会いや、瞬間がある。
と、改めて噛み締める。

でも、まだまだ今回の旅は始まったばかり。
明日からも、楽しいことが山ほど起きるんだぜ。


29:00 寝る

ようやっと一人ホテルの自室に戻り、そして寝る。
posted by 井川広太郎 at 00:09| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | バンクーバー旅行記2006 | 更新情報をチェックする