2007年03月31日

ブラッドフォードのプログラムが届く

ブラッドフォード国際映画のプログラムが届きました。

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映画祭のプログラムは現地で作品を鑑賞する際に必需なのは勿論、その映画祭に参加したという証であり、二度と発行されないものなので稀少でもあり、大変に記念にもなるマスト・アイテムなのです。

で、スタッフの方が気を利かせて、なんと!ブラッドフォード国際映画祭のスペシャルゲストである巨匠ケン・ローチ監督にサインを頂いてくれました!

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うおおお!すげー!!

ケンさんの作品は特に学生時代に沢山観て、非常に刺激を受けました。
『ケス』(1969)、『リフ・ラフ』(1990)、『レイニング・ストーンズ』(1993)など、社会的な抑圧に苦しむ人々に対する優しいまなざし、力強いポリティカルなメッセージ、その上で感傷を極力排除し、リアリズムに根ざした普遍的な演出は、大変に学ぶものが多かった。
その中でも『レディバード・レディバード』(1994)は、「二度と観たくない」と思うほど作品に感情移入してしまい、映画を観るという人生体験の重みを痛感しました。

いやー、まさかこんな形でサインを頂けるとは夢にも思ってみなかった。
ありがとうございます!
posted by 井川広太郎 at 18:52| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京失格 | 更新情報をチェックする

2007年03月26日

Comfortable+14 30日後編

13:00 スキポール空港 DSCN0415.JPG

ロッテルダムから電車に乗って45分。
4日ぶりのスキポール空港。

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オランダ最後のコロッケを自販機で購入。
ビールに合う!!


14:00 搭乗口 DSCN0420.JPG 

出国審査を済ませ搭乗口に向かうと、まさか!この空港に着いた時に立ち寄ったパブが目の前に!
なにやら手荷物検査で手間取っているらしく長い行列ができていたので、これ幸いにとオランダ最後のビールを楽しむ。

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結局、飛行機は若干の遅れで出発した。


15:00 離陸 DSCN0427.JPG

さらば!アムステルダム!!
んで、成田まで12時間ばかしのフライト。

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機内では『もしも昨日が選べたら』ともう2本ばかし見た。
アダム・サンドラーは最高!

DSCN0433.JPG 一食目

DSCN0434.JPG jun sekiguchiと機内最後尾でブロックパーティしているところ

DSCN0435.JPG 2食目、朝食


10:00 成田着

んなわけで、今回のロッテルダム旅行は無事終了。

この旅行記もオランダらしくヨハン・クライフの背番号で終了。


ところで毎度ながら、旅行記の最後は旅の終わりのように切ないし、そのためか記憶も曖昧でいい加減。
まあ、その方が余韻を持って次の旅に行けるのかも。


さて、次は『東京失格』とどこに行けるのか、楽しみです!
posted by 井川広太郎 at 20:13| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ロッテルダム旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年03月25日

Comfortable+13 30日中編

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Frame in Frame

空港からロッテルダム行きの電車では、夜とは言え外が真っ暗で、街の明かりもろくに見えなかった。

その理由が帰りになってやっと分かる。

車窓から見えるのは、ひたすら緑豊かな風景。

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DSCN0393.JPG 唯一の途中停車駅のハーグ?向かいのホームの電車


感じたり、考えたり、思ったり。
咀嚼し、血肉とするためには時間と、時間の流れがきっと必要であって、それは意思とは懸け離れた自然の営みなのかもしれないが、そういったことを自覚させてくれるのは矢張り相対化することでしかなく、俺にとってはそれが映画なんだと思う。

映画は旅に似ているし、旅は映画に似ている。


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DSCN0414.JPG んあ!飛行機だ!もうすぐ空港に着く…

posted by 井川広太郎 at 16:41| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ロッテルダム旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年03月22日

Comfortable+12 30日前編

2007年01月30日(火)

09:00 朝食 DSCN0355.JPG

最後の朝食。
いやー、あっちゅー間の滞在だったなーとしんみり。

同じホテルに宿泊していたゲスト何人かに会って、お別れしたり連絡先を交換したりする。

DSCN0358.JPG 玄関にある消化器?ニワトリのマークが素敵

DSCN0357.JPG エレベーターを降りたところ

DSCN0356.JPG 裏口から河を臨む


10:00 散歩

ロッテルダムの街並も見納め。
っていうほど感傷的でもない。
だって、早速「ここに引っ越そう」とか移住計画をしているぐらいだから。
ここのマンション広そうだねとか、家賃幾らかなとか。

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んで、小学校前でちびっ子達と遭遇。
なんか物凄く楽しそうに過激なこと言いまくってる。オモロい。
彼等の手前のこの柵はわずか10mほどしかないのだが、なぜかコミュニケーションしている間も決してその柵から出ようとしない。
校則かなにかなのかしら。


10:30 映画祭本部 DSCN0364.JPG

ほんとは直ぐに電車に乗る予定だったのだが、結局ギリギリまで長居する。
何分、映画祭本部なので、ダラダラビールを呑んでいると次々と知り合いが前を通る。
そのつど、お別れしたり、お世話になった方々に挨拶したり、している。

本当はこういうの辛いんだけど。

DSCN0367.JPG ロッテルダム国際映画祭のシンボルの寅さん

DSCN0368.JPG 同じく旗。

ところで、俺が好む人間以外の被写体TOP3に「地図」「公共交通機関」と「旗」が挙げられるのだが、それが何故かこの旅で分かった気がした。実は結構根深い。物凄く根深く繋がっている。それはいつか、あの映画で語る。


12:00 ロッテルダムセントラル

本当にお世話になった映画祭スタッフの緒方さんと駅に向かう。
もう既に予定時刻を遥かに過ぎているわけだが、切符を買いながら「次の電車に間に合わなかったらもう一杯呑めますね」とか悠長に話している。
ダラダラとホームに上がってゆくと、丁度空港行きの特急が出るとこ。
慌てて飛び乗る。
ドア越しにホームの緒方さんに手を振る。
まるで映画みたいだが、たった一つ違うのは登場人物が野郎3人ということ。
しかし十二分に悲しい。

んでいよいよ、アムスから来た時には実現しなかった「世界の車窓から」を体験することになる!!
posted by 井川広太郎 at 23:58| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | ロッテルダム旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年03月19日

また好きな街に出会った

今年のブラッドフォード国際映画祭での唯一の日本映画として『東京失格』の上映は無事に終わったようです。

映画祭スタッフを始め、携わって下さった全ての人、そして鑑賞して下さった皆様に感謝致します。ありがとう。

ああ、行きたかったなー!!

しかし幸運にも、現地在住で『東京失格』をご覧になったという方とたまたま連絡することができ、素敵なメールを頂いたので、映画祭報告に代えてご紹介させて頂きます。

イギリスにきて4年、日本の家族、友達、日本のすべてから離れてみて得たものは大きかったですが、同時に失ったものも大きかった気がしていました。また具体的にそれがどんなもので、どれだけの価値のあるものかは自覚がしにくいと感じていました。そんな時に『東京失格』を拝見しまして、答えが見えたような気がしました。

変わって行くのは周りだけではなく、自分自信もその変化して行くものの一員である事にふと気がつき、その変化を受け入れる事によって今までの不安を取りのぞく事が出来て楽になれるのかも知れない、と思いました。そうやって前進して行くものなのかな、と感じました。

また、総武線沿線で生まれ育ったので、黄色い電車が見えた時は嬉しかったです!

悲しいけれど何故か元気が湧いてくる、そんな作品でした。


映画ってスゴいね。

ブラッドフォードという街は、かなり映画LOVEな街らしいです。そんな街で『東京失格』を上映できたことを心から誇りに思います。

このブラッドフォード国際映画祭で上映できたのは本当に縁としか言いようが無いのですが、いつか必ず現地に行って、この恩は返そうと思います。


今頃、ブラッドフォードで上映された『東京失格』のテープはドーバー海峡上空を飛んでいるはずです。

近々、次に上映する映画祭をご報告できると思うので、楽しみに待っていて下さい。


んなわけで今夜は、ブラッドフォードLOVE!!!
posted by 井川広太郎 at 23:59| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京失格 | 更新情報をチェックする

2007年03月16日

Get Lost in Tokyo

明日、17日土曜の12時15分(日本時間の21:15)から『東京失格』がブラッドフォード国際映画祭にてUK Premiere(イギリス初公開)として上映されます。

それに先立ち、監督である俺のインタビューが映画祭公式サイトに掲載されました。

Get Lost in Tokyo (インタビュー掲載ページ 英語サイト)

このインタビュー、当初は電話でと言われたのですが、俺は恥ずかしながら電話で英語を上手に話す自信がないので、メールの遣り取りで対応して頂きました。


で、最初に質問内容を読んだ時に驚いた。なんつーか、作品にも肉薄する答え甲斐のあるディープなものばかり。

聞いたところによると、担当の方がロッテルダムで『東京失格』を観ていて、しかも気に入って下さったらしく、その上でインタビューを考えてくれたらしい。

作品に興味を持って、ちゃんと下調べしてからのインタビューはこちらとしてもやりがいがある。
いやー、嬉しいなあ。


俺は明日の上映には立ち会えないわけですが、一人でも多くの人に観て欲しいですし、イギリスのお客様にどう観られるのか本当に楽しみです!

Get Lost in Tokyo!
posted by 井川広太郎 at 20:31| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 東京失格 | 更新情報をチェックする

2007年03月15日

Comfortable+11 29日後編

19:30 『松ヶ根乱射事件』 

モートンと約束があるという関口と別れ、俺は引き続きCINERAMAにて山下敦弘監督の『松ヶ根乱射事件』を鑑賞。
劇場のロビーに行くと、山下監督がオランダ人の老夫婦に囲まれながらスープを食ってる。一瞬、本気で家族なのかと錯覚した。
それから山下監督と雑談しながら映画祭スタッフの人達と合流し、劇場へ。シネコンであるCINERAMAの中の1000人は入るかという一番デカイスクリーン。すげー。

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んで、映画の方はというと、ただただビックリした。実は山下監督の作品を劇場で観たのは初めてなのだが、とにかくとても若干30歳の監督の映画とは思えない。90歳ぐらいの大ベテランの作品のようだった。
その辺を上手く表現する言葉を思い付いたのだが、ちょっと大袈裟なのと、悔しいのと、別のところで使えそうだからここでは書かない。ぐへ。

呆気にとられるほど大胆な映画で、めくるめく活劇に興奮せずにはいられない。カットが変わるごとに大冒険が始まるような期待感と緊張感を禁じ得ない。ものすごく映画的な映画だった。世界にはスゴい人がいる。こういう映画を観ると「日本映画は不調」とかの批判は本当に寝言だと思う。


22:00 『フリージア

んで、『松ヶ根』が終ったら山下監督含めた皆その足で、今度は熊切和嘉監督の『フリージア』を観に行く。

劇場はLUXORといういわゆるシアター然とした多分ロッテルダムでも歴史ある劇場。ここも1000人入りそう。すげー

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ロビーで熊切監督や、映画祭のプログラマーであるGertjan Zuilhofと合流。

劇場に入ると既に観客は熱狂状態。『東京失格』の一回目の上映もそうだったが、この時間帯の客はアクション映画などを好むノリの良い若者が多く、要するに熊切監督や『フリージア』にピッタリの客層。
熊切監督の過去の作品を観ている人も多いようで、舞台挨拶でも一言一言に歓声を上げてくれ、監督としたらこんなにやりやすいことはないだろう。

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んで映画の方は漫画原作くらしいのだが、ストーリーはほぼオリジナルとのこと。非常にSFな設定で、そのうえに熊切監督らしいバイオレンスな描写も多いのだが、なにより役者達が素敵。1人や2人でなく、何人もの役者が物凄く素敵に映えていた。演出力ってこういうことなんだと思う。


24:00 ホテルのラウンジ

熊切監督、山下監督、そして俺と映画祭のスタッフの方達と劇場側のホテルのラウンジでささやかな打ち上げ。
さすがに両監督はお疲れの様子で、皆くつろいで飲む感じ。


25:00 JAZZ PARTY

折角だからもう一軒ということになり、これまたすぐ側のクラブに行くことになる。
と、そこはJAZZ PARTYの真っ最中。
そういえば今日の昼間にJAZZ PARTYがどうとかって誰かに誘われたなあと思ったら、映画祭スタッフの若い男女グループがみんないる。
「あ!きたきた!遅かったじゃない!」みたいな感じで歓迎されたので、そのまま合流。

映画祭スタッフの若い男女グループ(多分、20代前半が中心)はみんな陽気な良い奴ら。
勿論それぞれ仕事もキッチリするが同時に彼等自身が映画祭を楽しむ気がまんまんで非常に接しやすく、期間中にしょちゅう飲んだり話したりしてもらっていた。
彼等にもお別れをいたいなと思っていたのでナイスタイミング。

一人一人に明日帰るんだという話をしてハグする。「もーちょっと居たら良いじゃない!」と言われて、こんな快適な街を離れるという辛さが増す。

ベロベロになるまで呑む。



27:00 ホテルに戻る

熊切監督、山下監督とタクシーで戻る。
俺がタクシーを捕まえようとしていたら、2人がトルコ人グループと仲良くなり一緒に写真を撮ったりしていた。

明日帰るのかあ。
やだな。
posted by 井川広太郎 at 19:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ロッテルダム旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年03月14日

Comfortable+10 29日中編

14:00 BIG BEN DSCN0330.JPG

んで、もはや行きつけの店になりつつあるパブBIG BENへ。

いつも通りテラスに陣取り、関口のレコメンドに従いライトなドラフトを注文するもなかなかビアが出て来ない。
あんま時間もないので店内に催促に行くと、なにやら店員がビアサーバーをいじっている。
「注文したビアはまだですか?」
「これを見て下さい。注文されたビアのサーバーの調子が悪いのです」
「そうですか。いつ直りますか」
「分かりません。いま私は直るのを待っています」
「では、直ぐに飲める他のビアを頂けますか?」

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で、注文し直したビアを飲みながら、今日は何の映画を観ようかと相談している。
若者のリアルな生活を描き、それを通して環境や政治が透かして見える、生々しい映画を観たいねとか話している。
すこし涼しくなったので店内に移動。

DSCN0334.JPG 熱々のコロッケを頂く。メチャクチャ美味い。

と、店内の非常ベルか何かが突然鳴りだす。店内にいる俺達以外の店員、客が総出で原因を調べ始める。
「なにこれ!?」「なんだろ!?」みたいな感じで宝探しでもするように原因究明に乗り出す彼等。
10分ほどして、ベルはやっと止まる。やったーという感じで歓喜の輪。

っつーか、このパブに来るのもこれが最後と思うととても寂しい。

DSCN0323.JPG 広場の真ん中にあるこの物体は、なんと男性用の公衆トイレ!カルチャーショック!!


15:15 Q&A

で、劇場に戻りロッテルダムで2回目の『東京失格』の上映後のQ&A。
オランダのお客様はシャイと聞いていたので盛り上がらないかもと思っていたが、次第に質問が矢継ぎ早に出てくるようになる。
「脚本はどのように書いたのか?」「なぜストーリーを前面に出さなかったのか?」「他の日本映画でも桜が重要なモチーフになっていたが日本人にとって桜とはどういうものか?」などディープな質問が続く。
結局、劇場の人に時間オーバーと指摘されるまで白熱したQ&Aが続いた。

これで、俺のロッテルダムでの公的なスケジュールは全て終了。ホッと一息。

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と、劇場のロビーに行くと、そこには打ち合わせ中のトニー・レインズが。
明日日本に帰りますという話をすると「なんで?来たばかりじゃないか!」と。そりゃあ俺だってもっといたいけど。やっとオランダに慣れてきたところだしね。その後、ちょいと事務的な仕事の話をしてトニーとお別れ。今回もたっぷりお世話になった。


16:15 『Does It Hurt? - The First Balkan Dogma 』 5ad86bea-ad9a-4bcd-b2c2-a9749115fa3c.jpg

関口と一緒にCINERAMAへ。狙いは『Does It Hurt? - The First Balkan Dogma 』のプレス&インダストリースクリーニング。この作品のポスターがカッコ良いのとタイトルの「バルカン初のドグマ」というに惹かれて。

で、実際に観てみると、最高だった!
マケドニアの若い映画制作者達の日常、仕事、恋愛、そして政治が描かれるメタ・ドキュメンタリー。
まさに昼間にこういう映画が観たいと言っていたまさにそれだった。
いやー良かった。今回の映画祭で個人的には最大の発見であった。
posted by 井川広太郎 at 21:05| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ロッテルダム旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年03月11日

Comfortable+9 29日前編

2007年01月29日(月)

10:30 起床

寝坊した。
しかしホテルのビュッフェは確か12時ぐらいまでやってるから大丈夫だべと思って行くと、既に閉じている。
おねーさんに聞いたら「11時までって言ったでしょ!」
そーだっけ。


11:30 コロッケ DSCN0309.JPG

時間が無いので最寄りの(いつもの)スタンドでコロッケとチキンを買って食う。
オランダに来てからコロッケが主食。
もう、コロッケが無い人生は考えられません。

んで、ロッテルダムは自転車が多い。
太い通りには車道、歩道の他に自転車道があって、通行の優先順位としては自転車、歩行者、自動車の順。
車道を歩いていたら車は止まってくれるが、自転車道をちんたら歩いていると自転車に敷かれる。

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バンクーバーも勿論そうであったが、世界の一般的な大都市では、排ガスの害や渋滞、交通安全や地球温暖化の観点などから、自転車や公共交通機関の利用が推進されている。

ロッテルダムでも自転車道が至るところに整備され、無数の自転車置き場が街中に用意されている。
その上でトラム(路面電車)が張り巡らされており、高齢者でも、ちょっとした移動でも、とっても快適だし、一極集中も避けられる。
因に、電車は24時間運行らしく、それまた快適。


12:00 『AFR』 a12a85d5-dca3-42c9-a044-031ffa8d244b.jpg

既に呑み友になっていたデンマークの映画監督モートンの作品を観に関口とCINERAMAへ。
この上映は一般向けの上映とは別枠で行われるプレス&インダストリースクリーニングと言って、記者や業界人、ゲストしか入れない。
注目作や、モートンの『AFR』のようにタイガーアワード(メインコンペ)にノミネートされている作品などが特別に上映される。
昨日、観たかった上映が売り切れまくって悲しい思いをしたので、見逃せないこの作品をプレス&インダストリースクリーニングで確実に観ようとそういうわけだ。

んで、『AFR』はデンマークの首相と彼を暗殺した主人公(モートンが演じている)を巡るメタ・ドキュメンタリーなのだが、のっけから非常に面白く、知的で、良く出来ていて、要するに物凄く面白い。
やっぱオモロい奴は面白い映画を撮るのだなあと改めて納得。
因に、モートンの『AFR』は見事タイガーアワードを受賞!すげー!!おめでとー!!


13:30 緊張散歩

俺は関口より一足早く、『東京失格』の上映に立ち会うために劇場に向かう。
妙に緊張して、わけもなく散歩してみたりしている。

DSCN03102.JPG なにかの映画祭のポスター

DSCN0312.JPG 道の真ん中でギター弾くオッサンの銅像

DSCN0314.JPG DSCN0317.JPG 目抜き通りの運河の跡

DSCN0315.JPG DSCN0316.JPG 泣かないで!ベイビー


13:45 『東京失格』2回目の上映

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んなわけで、前回と同じシネコンであるパテの第6スクリーンでロッテルダムで2回目の上映。
平日の昼間ながら200人近いお客様が来てくれた。

しかし上映前の挨拶では妙に緊張し、全く笑いを取れに行けず、ごくごく真面目なことを言ってしまった。
なぜか物凄く落ち込む俺。

シネマアートン下北沢で公開中に連日していた舞台挨拶でも一回だけ、物凄く暗いことを話したことがあった。あんな気分。ああ、あんな気分なのか。


14:00 関口と合流

上映が始まり、劇場を出て反省の溜め息をついていると、遅れて関口がやってくる。

ああ、では呑みに行きますか!
posted by 井川広太郎 at 20:26| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ロッテルダム旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年03月06日

Comfortable+8 28日後編

17:00 映画祭本部一階のバー DSCN0293.JPG

ディレクータズドリンクへのアップを開始。
韓国の映画監督や、映画祭スタッフのオランダ人達と呑んでる。
その内に17時に待ち合わせしていた関口と合流して、いざディレクータズドリンクへGO!


17:30 ディレクータズドリンク

この日から多数のゲストがロッテルダムに着いたようで、会場のパーティルームに入りきらないほどゲストが溢れ帰っている。

DSCN0294.JPG バンクーバーでも仲良くしていたカナダの映画プロデューサーやマレーシアの作家と

DSCN0295.JPG んで、日本人ゲストもぞくぞくとロッテルダム入りしているようで、この場で高橋泉監督と廣末哲万監督に久々にお会いする。


21:00 コロッケ DSCN0296.JPG

DSCN0297.JPG 小腹が空いたので関口と駅の自販機でコロッケを買い食い。


22:15 『Faceless Things』0913.jpg

ZAAL DE UNIEというレストランに併設されたミニシアターの会場で韓国のKim Kyung-Mook監督の作品を鑑賞。

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Kim Kyung-Mookとはバンクーバーでも一緒でロッテルダムでも再会してから何度も話していたのだが、『Faceless Things』は『東京失格』もノミネートされたバンクーバー国際映画祭のドラゴン&タイガーコンペの準グランプリなのだが未見だった。
観た人に聞くと神妙な顔で「良し悪しはともかく衝撃的だった」と口を揃える作品。
ようやく観て、その意味が良く分かった。
口にするのもためらわれるほどに過激な内容で、非常にショックを受けた。


23:30 インダストリーパーティ

昨日のディレクターズディナーとは異なり、世界中から来た映画関係者が集う盛大なパーティ。
駅前のホテルかなんかの最上階で行われるわけだが、まずエレベーターに乗る時点で招待客か否かの厳重なチェックがあり、会場入り口では荷物を回収され、とにかくなんか物々しい。

中に入ってみれば、ただの巨大なパーティ。
数部屋のパーティルームをぶち抜いて行われているのだが、立食形式の部屋あり、テーブル席の部屋あり、ダンスフロアあり、くつろぐ部屋ありと、部屋ごとに雰囲気が全く違っていて面白い。

DSCN0300.JPG 写真中央明るい一列が立食パーティの部屋

DSCN0302.JPG ベランダに出ると夜景が綺麗!でも上着が無いから寒い!!

DSCN0301.JPG 一番奥の部屋はこんな感じ

んで、ここでも喰って呑んで、様々な国の監督や映画会社の人、映画祭のスタッフなどと出会い話す。

DSCN0306.JPG マレーシアの監督とフランスの監督

DSCN0303.JPG マサさんと山下敦弘監督!

DSCN0305.JPG jun sekiguchiと熊切和嘉監督!

熊切さんと山下さんには初めてお会いしたばかりなのだが、すっかり意気投合し、一緒に呑んでた。
さきほどロッテルダムに着いたばかりというお二人だが、一緒にゲラゲラ呑む。


25:30 ホテルで呑む 

パーティの会場は24時で終わりとかだったらしいのだが、みんなダラダラと残っていた。
するとハンプティダンプティみたいなオッカナイ警備のオッサンが出てきて「帰れ!」と脅す。

仕方なく退散したが、やっぱ呑み足りないのでホテルの部屋で呑み直そうと言うことになり、タクシーに乗る。

んで、ホテルの部屋でグダグダ呑んでた。


27:00 寝る

体力の限界まで遊んだから寝る。

あ、明日も『東京失格』の上映があるわ。
んで、明後日には帰国だ。
早いなあ。
posted by 井川広太郎 at 00:12| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | ロッテルダム旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年03月05日

BLOCK PARTYしまくるの巻

やあ!俺は自称「日本で一番BLOCK PARTY.を好きな映画監督」です。
そんなわけで今日はBLOCK PARTY.に敬意を表し「マオ・モデル」のヒゲで臨みました。


14:00 BLOCK PARTY 1 @池袋

jun sekiguchiといつもの公園でBLOCK PARTYし始める。
ところで今日から、(呑み)仲間のことを「バンド」と呼ぶことにした。
使用例:「今日はバンドと呑み会」「昨日バンドと映画観に行った」


16:00 BLOCK PARTY 2 @新木場

新木場の駅前の芝生で寝転がって呑んでる。
俺達の他にも数組がBLOCK PARTYしている。
天気も良いし最高!
17:30までにバンドの皆が集まり、STUDIO COASTにGO!


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18:00 BLOCK PARTY 3 @STUDIO COAST

前座の黒人女子ボーカルのバンドもカッコ良かった。

んで19:00からBLOCK PARTY.!
ぶっちゃけ、たとえライブがグダグダでも良いとさえ思っていたのだが、最高のライブだった。
ギュウギュウ詰め超満員の観客に彼等も興奮したようで、非常にナイスなライブだった。
いや、最高!
久々に本気出して羽目外しちゃった。てへ。

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21:00 BLOCK PARTY 4 @新木場

ライブが最高だったので、皆で再び駅前の芝生でBLOCK PARTYする。
今度は周囲には我々しかいなかった。
ちょっと肌寒いけど、土に寝そべれば暖かいし、何より興奮しているし酒が美味い。


23:00 解散

バンドの皆で3月4日はBLOCK PARTY記念日にすることにしました。


以上、因にBLOCK PARTYのTシャツ買っちゃった。でへ。
posted by 井川広太郎 at 02:10| 東京 | Comment(0) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2007年03月04日

Comfortable+7 28日前編

2007年01月28日(日)

10:00 朝食 DSCN0270.JPG

朝食美味い。

で、ロッテルダムに来てからあんま映画を観てないので、今日あたりからガシガシ観ないとねとか関口と話している。


11:00 散歩

俺達が泊まっているホテルから映画祭のメイン会場付近(ロッテルダムセントラル駅近辺)までは歩いて15分ほど。

散歩しながら色々と見聞するには丁度良い。

DSCN0273.JPG ビデオカメラを回すjun sekiguchi氏

DSCN0272.JPG モスクだと思う

DSCN0275.JPG小学校と狭い校庭にあるバスケットらしき遊具

DSCN0274.JPGいま流行のロデオボーイ。バンビなのか豚なのか見分けがつかない

DSCN0276.JPGなんかの建物の外壁にあった彫刻。デカイ!!

んなわけで関口と別れて、俺は短編映画の上映に向かう。


11:45 『Besides Water』 a5b98399-4cf9-44bb-b8a7-357d24be4f2e.jpg

ロッテルダム国際映画祭では短編部門も充実していて、映画祭の会場の一つであるLANTARENというミニシアターでは短編映画を集中的に上映しているようであった。

短編映画は欧米では若手の監督のパイロット版として需要が高く、特にヨーロッパでは音楽的だったり前衛的だったりする芸術作品としての短編映画も人気がありジャンルとして成立している。

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で、そのLANTARENという劇場に入ると、大勢の作家達があたかもサロンのようにくつろぎ交流していて、短編というジャンルの熱気を否応無く感じた。

俺が観たのは『Besides Water』というプログラムで、その名の通り、水に関連した世界各国ばらばらの5つの作品をまとめて上映するというもの。

ドキュメンタリー的なものから、サイケなものまで、ヨーロッパからアジアまで、5つの水にまつわる短編映画を堪能した。


13:00 パテ

さて、次の映画を観ようとメイン会場であるシネコンのパテに行くと、なんと!小口容子監督に遭遇!

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小口さんとはバンクーバー国際映画祭でもご一緒したのだが、監督作の『ワタシの王子』がロッテルダム国際映画祭の短編部門のコンペにノミネート!素晴らしい!

んで、小口さんは先程到着したばかりらしいのだが、これからすぐに上映があるらしく、慌ただしく去って行った。

でもいよいよ今日明日から日本人ゲストが続々と来るのね。楽しみ!

んで俺は、次に観ようと思っていた映画のチケットをgetしようと窓口に行くも、既に売り切れとのこと。ガッカシ。さすがロッテルダムの観客は目の付けどころが良い。

しかし!そんなこともあろうかとちゃんと保険をかけておいた俺は、別の映画のチケットを注文するも、それも品切れ!どんだけ映画観るんだロッテルダム人!!

まさかと思い、その日にみようとチェックしていた映画を次々に注文するも、全てsold out!!うわー、昨晩の『東京失格』が満員という時点で気付くべきだった!こいつらみんな映画オタクだ!

失意の俺はそれでも引き下がれず、とりあえず上映時刻が一番近い映画のチケットを入手して、それを観ることにする。


13:30 『Park』 440c6089-c410-4884-831d-d497bc6a9026.jpg

ハリウッドで活躍する脚本家の監督作で、ウィリアム・ボールドウィンが主演し、幾つかの映画祭で受賞しているとのこと。
真夏のL.A.の公園(バカでかい自然公園)にそれぞれの目的で集まった数台の車に乗っている無関係の人々が複雑に絡み合ってゆくコメディ。
流石に凝った脚本でスゴくよく出来ていました。

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で、ロッテルダムでは観客全員に入場時に観客投票券が渡されるのだが、写真のように五段階に分けられていて、自分が思う評価の段に手で切れ込みを入れて帰る際に出口にいる係員に渡す。
ペンなどが無くても誰でも気軽に分かり易く投票できるシステムでとっても便利!!


15:00 散歩

観たい映画が満員で観られずフラストレーションが溜まった俺は街を散歩する。
到着した日にロッテルダムの西側には行ったので、今回は東側へ。

DSCN0285.JPG 港と川の街ロッテルダム。やっぱヨコハマに似ている

DSCN0278.JPG 住宅街を歩いていたら中庭で羊を飼ってた

DSCN0286.JPG 買い食い屋さんが素敵

DSCN0289.JPG 落書きが多い

DSCN0287.JPG 噂通りに変な建物が多い

DSCN0288.JPG これはちょいと趣がある建物。おっさん足掻いてる

DSCN0290.JPG 川沿いの変な住宅達

DSCN0291.JPG 欧米では写真屋のディスプレイがオモロくて興味がそそられる。やっぱ残すことや愛情表現やら自分を表現することの文化の違いなのかなあと

ここで、こぼれ話。散歩中にふらりと洋服屋に入ったら、突然店員にオランダ語で話し掛けられ、思わずビックリして店を飛び出してしまった。
だって、それまでオランダ語で話し掛けられたことなど一度も無かったし、ずっと日本語と英語しか耳にしていなかったから。
オランダでは殆どの人が英語を話せるから、その店員にも英語で返せば良かったのだろうけど、オランダ語で話し掛けられるというあまりに意外さにビックらこいた。

んなわけで、そろそろディレクータズドリンクのお時間!呑むどー!!
posted by 井川広太郎 at 01:00| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | ロッテルダム旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年03月03日

Vivement BLOC PARTY!

いよいよ明日は待ちに待ったBLOC PARTY.

昨年11月の東京でのライヴはチケットがgetできず、それでも会場に行けばなんとか入れたりするかもと思って行ったのだがやっぱし駄目で、泣く泣く皆で酒呑みながら管を巻いた。

しかしその時に、3月にまた東京に来ると知ってそれ以来、楽しみで楽しみで仕方が無かった。

んで、いよいよ明日。

日曜日が待ち遠しい!


で、見た目は大人、中身は子供の俺っちは前々日にあたる昨晩も「遠足前日のちびっ子状態」で、ガッツしBLOC PARTY.の夢を見る。

その夢では、当日になってBLOC PARTY.のライヴが休止というニュースが入り、周辺はパニクり、会場にさえ近付くことが出来ない。ことの真偽を確かめようと俺は情報収集のために色々な人に聞いて回るのだが、そのうちに小学校の同級生と20年ぶりに再会、いっそのこと同窓会を開こうぜということになって、電話で呼び集め数十名で呑み始める。気付いたら日付が替わっていて、新聞を読むと「BLOC PARTY.のライヴ大成功のうちに終わる」とか書いてある。

そんなわけで明日は昼過ぎから新木場あたりで呑んでるから、良い子は迷わず一緒にBLOC PARTY.しようぜ!
posted by 井川広太郎 at 20:39| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2007年03月02日

情痴アヴァンチュール

情痴アヴァンチュール』 原題:UNE AVENTURE/監督・脚本: グザヴィエ・ジャノリ/2005/配給:東芝エンタテインメント

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私は夢遊病の女――夜を抱き、彷徨って、愛に傷つく
美しきスリープウォーカーをめぐる危険なアヴァンチュール


フランソワ・オゾン監督のミューズとして、『8人の女たち』(02)、『スイミング・プール』(03)といった作品で注目され、『ピーター・パン』(03)でハリウッド進出も果たしたフランス人若手女優ナンバーワン、リュディヴィーヌ・サニエの主演最新作!

恋人との新生活をスタートしたばかりのジュリアンは、ある夜、仕事からの帰り道に、裸足のまま、心ここにあらずといった様子で通りをさまよい歩いている美しい女性と出会う。それが彼の危険なアヴァンチュールの始まりだった……。

ジュリアン役はジャノリの長編デビュー作『les corps impatients』でセザール賞新人賞にノミネートされた ニコラ・デュヴォシェル。 監督・脚本はカンヌ映画祭やセザール賞などで短編映画作品賞を受賞し、本作が長編第二作となるグザヴィエ・ジャノリ。

3月31日、シネマスクエアとうきゅう 他にて全国順次ロードショー!


いやー、オモロかった!傑作でしたー
やっぱ、世の中にはスゴい映画がまだまだあるなー
こんなに良い映画を見たのはロッテルダム以来です。

ヒロインの夢遊病、そして半ヒモ状態の主人公の職場がビデオテークというのも、非常に映画的であり、同時に「やられた!」と思うほど個人的には先を越された感があるリアルなテーマ設定。

そういった映画的な断片(アバンタイトルから冒頭あたりのビデオテークの映像はヤバい!激ヤバ!!)が、物語と登場人物に咀嚼さればがら昇華して、とても人事とは思えない実感を伴った悲劇に堕ちて行く。

うん。撮ることと、撮られること。キシェロフスキーの『デカロ−グ』(88)の「第6話:ある愛に関する物語」を思い出した。

非常に良く出来た心理サスペンスでもあり、ディープな恋愛ドラマでもあり、そして映画史にも言及する知的な映画であり、ちょっと暗くて「いかにもフランス映画っぽい」とこ以外にはケチのつけようがないすこぶる傑作でした。

ところで観ながら冒頭からずっと、俺が世界で一番好きな映画監督の一人であるオリヴィエ・アサイヤスの匂いがプンプンするなと思っていたのだが、クレジットを注意深く見ても彼の名は発見出来ず、ただプレスシートを読んで納得!
この作品の監督であるグザヴィエ・ジャノリはプロデューサーとしてアサイヤスの『デーモンラヴァー』(02)、『Clean』(04)を製作しているんだって!そりゃマギーも映るわ。
72年生まれと若いのにすげーなー

んなわけで『情痴アヴァンチュール』オススメです!

映画LOVE!
posted by 井川広太郎 at 15:19| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | REVIEW | 更新情報をチェックする