2007年06月30日

lost in tokyo in summer/Nowhere Fast/D-20

俺は夏が嫌いです。
暑いからです。
暑いと体調が悪くなります。

季節的には寒い冬が好きなのですが、暖房が効いた屋内も苦手です。
いまも大学受験の暖房の効いた試験会場を思い出します。
なによりも暑さとの戦いでした。

とにかく、暑い夏は嫌いなので、さっさと終わってくれないかと毎年思っています。


にも関わらず、このBlogで振り返ると、俺は毎年7月に何かが始まり、8月にスパークしています。

3年前、2004年の7月にこのBlogを始めました。
あの頃はいまと同じぐらい自分の未来がノーフューチャーな不安に駆られ、毎日のように閉塞感と戦っていました。
何か始めなくちゃという焦りから、このBlog(当時は『東京失格Blog』という名称でした)を始め、『東京失格』という映画の準備を始めました。

2年前、2005年の7月は、8月の『東京失格』のロケ直前で、緊張と興奮と不安とでぶっ飛んでました。
生涯最悪の事件が起きたりもしました。
その日その日を生き延びることに精一杯で我武者らに現場へ突き進んだ俺を支えてくれたキャストとスタッフのことを思い出すと、いまでもマジでジャブジャブ涙が出てきます。

去年、2006年の7月は、8月の『東京失格』劇場公開直前の準備で、緊張と興奮と不安とでぶっ飛んでました。
それまでの生涯で最高の瞬間を迎える心理状態とは、ああいったものなのかもしれません。
物凄く一生懸命なつもりではあるけれど、自分では何も満足出来ず、1日が過ぎるのを喜ぶと同時にもっと出来ることがあったのではないかと激しく後悔したりもしてました。

そして、今年も7月を迎えます。
どんな7月になり、どんな8月を迎えるのでしょうか。


2007年も、もう半分が終わった計算になるのですが、全くもってオッタマビックリです。

幾ら何でもあっちゅー間です。

3年寝た郎の気分です。

自分ではその瞬間瞬間を頑張って来たつもりですが、過ぎた今となっては何一つ満足出来ません。

その為に、失われた月日を取り戻すために夏です。

Summer Festivalです。

今からでも、夏に向かって疾走します。


映画について今よりも知らなかった20年前に観た映画が、未だに自分にとってのベストフィルムだったりします。

例えば、ウォルター・ヒルの『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984)がそれだったりもします。

俺にとっては男らしさのバイブルだったりもするのですが、大人になってからは女らしさのバイブルでもあると気付きました。

ということを友人に証明するためにDVDを貸したら、彼も気に入ったらしく催促しても返してくれません。

そろそろまた観たいです。

返して下さい。


閑話休題、先日、海外に行こうと成田に着いてからパスポートを忘れたことに気がつき、慌てて家に取りに帰ろうとするも、生憎電車もバスも動いておらず、様々な手を打とうと策を練るも全て失敗、家から空港が遠すぎるのだと逆恨みしつつ、同行する予定の友人達に慰められるという夢を見ました。

夢から醒めて、汗をびっしょりかいて飛び起きました。

皆様、海外に行く際はパスポートは忘れないようくれぐれもご注意下さい。


昨日、某海外の人と英語でメールしていたら「It is D-20 now」と言われました。
D−20って何だろうと考えても分からず、何かの略語かと思って辞書で調べても分からず、知らないとマズい業界用語が何かなのかもと焦り始め、それでも分からず本人に聞き直そうとしてからやっと思い当たりました。

DはDayで、20は20日、つまりは「残り20日ですね」という意味なのでした。

もう、7月を迎えるのですね。


さて、そんな訳で7月の第一週はエルサレム国際映画祭での『東京失格』の上映で始まります。

ドキがムネムネします。

それから、まさか自分にとってここまで意味がある日になるとは思わなかった7月14日パリ祭も2週後に控えています。

よお、元気ですか。

今年はもう半分を終えました。

気付くのも始めるのも何もかもが遅かったと後悔するばかりの日々ですが、もしいま気付かなければ1年後、あるいは10年後になってから、それでもあの時に気付いていればともっと後悔することでしょう。

遅いことなんて何も無い。

君が始めれば、きっと何かが始まるんだぜ。



をんな訳で『今夜は青春!』という気持ちで、素敵な7月を迎えようぜ。
posted by 井川広太郎 at 22:49| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2007年06月29日

エルサレムの続報

エルサレム国際映画祭の英語ページがオープンしていたので色々と覗いてみました。


まずは東京失格の紹介ページ

紹介文の上半分はあらすじなのだが、全くのオリジナル。
俺が送ったものは気に入らなかったのかしら…
ともあれ、実際にスクリーンに映る映像を解釈しながら物語と映画の構造を解説してゆく丁寧さが素敵。
読んでいると、普通に観たくなります。
是非、一人でも多くの人に観て頂きたい。

で後半は、俺が"東京の仲間達"に支えられながら、監督/撮影/脚本/編集を独りでやったという簡単なプロフィール。
続いて、カサヴェテスの影響を受け即興演出を行ったという紹介をしてからの最後の一言。
「つまり、それには知的な俳優と巧みな構成力が不可欠である。そしてその結果が、円熟し印象的なデビュー作となった。」(訳:俺)


New Directorsという部門で、世界各国から19本の映画を上映するらしい。
日本映画では他にも、桃井かおり監督の『無花果の顔』が参加されているようです。



総数200本近いので全作品はチェックできなかったのですが、日本映画ではPanoramaという部門で山田洋次監督『武士の一分』、今敏監督『パプリカ』が参加されている模様。

友達の映画はやんないのかなと探していたらアピチャッポンの『世紀の光』はパノラマでやるみたい。

あと、要注目映画と噂を聞いていた日中合作映画である李纓監督の『MONA LISA』もやるようです!


上映作品リストを見ていると、ますます現地に行きたくなって困るんだけれども。
posted by 井川広太郎 at 00:24| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京失格 | 更新情報をチェックする

2007年06月25日

エルサレム国際映画祭にて上映!!

2007年7月5日から14日に渡って開催される第24回エルサレム国際映画祭Jerusalem International Film Festivalにて『東京失格』が上映されます!

イスラエル最大の都市であり、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教共通の聖地であるエルサレムで『東京失格』が上映されるなんてブッタマびっくりです。

映画祭の公式サイトの東京失格ページ(英語はまだ用意されておらずヘブライ語のみ!)の立ち上がりを待っての発表となりました。
(関係ないけど、今年のエルサレム国際映画祭のイメージカラーはオレンジのようです。去年のサイトもオレンジ基調でしたし映画祭のカラーなのかしら、ともあれ縁を感じます)
ですが、ヘブライ語は全く読めないのでどんな紹介をなされているか分かりません…
詳細は英語ページを待ちましょう。
(ここでこぼれ話、ヘブライ語は右から左に書く横文字なので、映画祭スタッフと英語でメールのやりとりをしていても、時々なぜか返信が右詰めになっていたりします)

実は1月頃には招待が決まっていて、その時からもう、ドキムネして仕方がありませんでした。
半年ほど、酒宴のつまみはイスラエルに関する話題でした。

一生に一度は訪れたい国であり街なので、何としてでもこの機会に行こうと思っていたのですが、残念ながら俺は行くことが出来なくなってしまいました。とてつもなく悲しいです。とっても凹んでいます。めちゃくちゃ残念です。

それでも、こうしてエルサレムという街と縁が出来たことが非常に嬉しいですし、そこで自分の作品が上映されるということはとても誇らしいですし、今まで以上に訪れてみたくなりました。
いつか必ず、まだ観ぬ新しい映画とエルサレムに行きます!!

上映は8日(日)22時と、10日(火)12時45分の2回のようです。
特にイスラエルプレミアに当たる8日の上映は日曜の夜の10時というベストのスケジュールで有り難いです!

どなたかこのBlogを読んでいて現地で観られる方はいないのでしょうか。
イスラエルの地でお客様にどのような反応があるのか、ドキがムネムネしまくりです!


うおー!イスラエル!エルサレム!!
『東京失格』が初めて上映されたのは去年の8月19日、シネマアートン下北沢でした。
それから1年近く経って、7カ国目、イスラエルに辿り着きました。
幸運なことに、映画はまた、多くの人々に出会う機会を与えられました。

ここで映画愛を叫ばずにいられるでしょうか。
俺は叫ばずにはいられません。

映画LOVE!
posted by 井川広太郎 at 19:27| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(2) | 東京失格 | 更新情報をチェックする

2007年06月16日

題名のない子守唄

題名のない子守唄』 原題:LA SCONOSCIUTA/英題:THE UNKNOWN WOMAN
2006/イタリア/121min/配給:ハピネット

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北イタリア、トリエステ。女の名はイレーナ。この街にやってきた理由を知る人は誰もいない。逃れられない過去、ひそやかな願い。裏窓から盗み見る向かいの家の灯り。彼女は、その家のメイドとなった。何に復讐するのか、何を償おうとしているのか…。

名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督、待望の新作がいよいよ今秋公開の運びになりました。『マレーナ』以来、実に6年ぶりとなる本作でトルナトーレが選んだ題材は、はてしない母性を宿した、すべての女性に捧げる慈愛のミステリー。

第1回ローマ国際映画祭でプレミア上映後、場内を涙と喝采に包み、イタリアのアカデミー賞とも言うべき、ダビッド・ディ・ドナテッロ賞で最多12部門にノミネートされている話題作です。

哀しみの中に強さを秘めたヒロイン・イレーナを体当たりで演じるのは、ロシア出身の実力派クセニア・ラパポルト。ミケーレ・プラチド、アンヘラ・モリーナ、マルゲリータ・ブイ他、ヨーロッパ映画界最高の俳優陣が脇を固めます。近年屈指のスコアと評判の、マエストロ エンリオ・モリコーネの音楽も聞き逃せません。

全てが明らかになるラストに、涙が止まらない…。

監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』
音楽:エンリオ・モリコーネ
出演:クセニア・ラパポルト、アンヘラ・モリーナ、マリゲリータ・ブイ、クラウディア・ジェリーニ

2007年秋、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開

作品公式サイト http://www.komoriuta-movie.com/


驚きました。
映画がここまで技術的に向上し得るのかと。
映画はここまで繊細な描写が出来るのかと。
映画の無限の可能性を改めて知りました。

冒頭から、ファーストカットからのあまりある美しさと恐ろしさに酔いしれていると、サスペンスの技法で映画は止まることなく展開し、一方で物語は明文化されず、しかし、その瞬間、ワンカット、音の一つの素晴らしさと、それらが織りなしてゆく時間にただただ圧倒され、心の奥底から只管、得体の知れない感情が物凄い勢いで込み上げてくる。

そしてラストにおいて、これか!と気付き、ああ、いつの間にか俺はこんなとこまで来てしまったのだなあと思い知らされる。

生涯観た映画の中で屈指の恐ろしい映画にあげられるのだが、そのスキャンダラスでショッキングな内容が、ここまでしなければ描けない母性があってのことだと痛感する。

実際、一週間以上も前に観たのだが、何を書けば良いのか、どう書けば良いのか、全く分からずに惚けていた。

だって映画なのだもの。簡単に言葉に置き換えられないわ。

こういうショックを受けたのは『憂鬱な楽園』以来かもしれない。


ともかく、俺はもう一回観に行きます。

んで、また号泣してやる。
posted by 井川広太郎 at 14:06| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする

2007年06月05日

すげー!!

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先程、某白川幸司から「MacのCMに中谷美紀さんと出ているの高橋さんじゃん?」とメールが来る。

高橋さんとは、『東京失格』に三十路バンドのベーシスト役で出演している高橋敏之のこと。

んなこと聞いてねえしとか思いながらアップルのサイトを見ると、本当に出てた。

すげーーー!!

Macユーザーとして最高のステイタスだし、バッチリ出落ちしているのがカッコ良いし、中谷美紀さんやラーメンズと競演って映画人として羨ましい。

スゴすぎて鼻水垂れた。

確かに『東京失格』の海外での上映でも敏ちゃんが映った瞬間に観客がドッと湧いたりして、世界的に通用するルックを兼ね備えた役者であることは実証済み。

すげーインパクトがある。カッコイイ!!

俺はTVをあんま見ないから分からんけど、TVCMでも流れているらしいよ。



んなわけで敏ちゃんの勇姿はココ→http://www.apple.com/jp/getamac/

MacのCMのiMovie編をチェケラッチョしてね!
posted by 井川広太郎 at 23:59| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする