2007年08月31日

Lost in Seoul 13

7月23日(月)中編

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14:00 地下鉄

映画祭会場の目の前、アップジョン駅から地下鉄に乗る。

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韓国の地下鉄は深いと聞いていたが、思ったほどではなかったな。

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昨日歩いた橋を今日は地下鉄で渡り、はじめて漢江の北側、江北へと向かう。
青い札みたいなのはミョンチョルが持っていたもので日本で言うスイカみたいなやつらしい。

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どこぞの駅で乗り換え。
韓国の地下鉄は割りと正確だが、矢張り日本ほどではないらしい。



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14:30 新村

つーわけで新村(シンチョン)に着く。
新村は下町っぽいとこで、呑み屋さんなどもおおいそうだ。

ほどなく佐藤行衛さんと合流。
はじめまして。
早速だが、この時間は呑み屋は空いていないので、近くのコリアンバーベキュー屋さんで呑もうということになる。

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佐藤行衛さんは10年前に韓国でデビューしたミュージシャンで、それ以来ソウルに住んでいるとのこと。

日本に帰っている際は、江古田のカフェフライングティーポットでも唐突にライヴをやったりするらしく、今回ソウルに来る前にフライングティーポットのマスターに紹介してもらい、ソウルでお会いすることになった。

プロフの写真を見ると怖そうだったのでドキドキしていたが、物凄くよくしゃべる良い人でした。

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ミュージシャンらしくホラー/スプラッター映画に詳しく(因にその手のジャンルに関して俺は全く不勉強)、映画談義の他にも漫画や韓国音楽の歴史など、ライターとしても活躍する佐藤さんならではの造詣の深さで色々な話を聞かせて頂く。

コリアンバーベキュー屋さんなのに、注文したのは野菜とアルコールのみ。

佐藤さんとミョンチョルが、年齢差を踏まえた礼儀正しい韓国風酒の呑み方などを実演してくれ、面白かったです。



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16:30 地下鉄

『東京失格』2回目の上映で会いましょうと佐藤さんと約束し、俺とミョンチョルはアップジョンに戻る。
駅の切符売り場にチェがいてビビった。

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んなわけで、再び地下鉄で漢江を渡る。



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17:00 アップジョンに戻る

軽く酔った。
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2007年08月30日

Lost in Seoul 12

7月23日(月)前編

09:00 起床

毎朝、モーニングアラームより早く目が覚める。
日本でも毎日こうなら良いのに。



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09:30 朝食

なんだか日に日にグレードがアップしている気がする。



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10:30 江南

実は昨晩、コリアンバーベキュー屋さんに向かう道すがら、サンダルの緒が切れた。
とりあえずガバで補修しておいたのだが、今朝はミョンチョルと新しいのを買いに行く約束をしていた。
この後の予定もあるので、タクシーで最寄りの繁華街である江南に向かう。
ちなみにタクシーは初乗りも190円くらいで安い!

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30分ほどで江南に到着。
ここは日本でいえば渋谷のような若者向けの店が多いところらしい。

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買い物が苦手な俺だが、割りと直ぐに気に入ったサンダルが見つかったので早速購入。

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露天で天然ジュースを買って飲みながら、ちょっとだけ江南を散歩。
が、時間もないのですぐにタクシーに乗った。
帰りのタクシーの運ちゃんは韓国語しか話せないのだが、ミョンチョルによると「日本人観光客のために日本語を勉強しろと国からのお達しで会社で勉強会があるんだけど俺みたいに年をとると記憶力が落ちて難しくて覚えられない!」と言っていたらしい。
最後に「ありがとう、さようなら」と言ったら通じた。



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12:00 ランチ

映画祭ディレクター主催のランチ。
期間中に毎日ランダムにゲストが呼ばれ、ディレクターとは勿論、見知らぬゲスト同志の交流の場でもある。
こういった細やかな心遣いが、この映画祭の魅力である。
俺はシンガポール人に囲まれ、映画とTVとメディア、各国の映画祭の情報交換、webにおける音楽ビジネスなど、なぜか難しい話ばかりしていた。
料理はガチ韓国料理で、物凄く美味いが、とてつもなく辛い。



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13:30 ゲストラウンジ

ゲストラウンジで一服していると、スタッフやボランティアが手書きのポップを作っている。
ちょっくら予定が空いているし、江古田のカフェフライングティーポットのマスターに紹介してもらったソウル在住のミュージシャンである佐藤行衛さんに会うチャンスかもと思って、お忙しいだろとは思いつつ電話してみる。
と、運良くライヴ帰りだとかで時間があるらしいので、地下鉄に乗ってソウルの反対側まで会いに行くことにする。
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2007年08月29日

ソウル国際映画祭にて上映

第8回ソウル国際映画祭 9月6-16日のHD Choice(ハイビジョン部門)にて『東京失格』が上映されることになりました。

7月のCinDi2007(Cinema Digital Seoul 2007)に続き、ソウルに還る!!

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posted by 井川広太郎 at 21:52| Comment(5) | TrackBack(0) | 東京失格 | 更新情報をチェックする

2007年08月28日

Lost in Seoul 11

7月22日(日)後編

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14:30 ロデオ通り

一旦、ゲストラウンジに戻るも、狙っていた上映の時刻とタイミングがズレたし、このままロデオ通りまで散歩しようぜということになる。

ロデオ通りとはアップジョンにある若者のオシャレストリートらしく、日本で調べていたら「アップジョンに行くなら必ずロデオストリートへ!」と至るところに書いてあったので、ならば行ってみる。

俺とミョンチョルと、もう一人ボランティアの女子が案内してくれるということで映画祭会場から歩いて15分ほどの散歩。

露天や路地や商店や道なりの景色が楽しい。

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んなわけでロデオ通りに到着。
夜の街と聞いていた通り、昼間はさほど賑わっているわけではない。
が、字面と写真で見ていたロデオ通りに到達して結構満足。

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因に、ロデオ通りの先は、泣く子も黙る高級ブランドショップ群があるらしい。
遠目からちょろっと見ただけでいかにも高級そうでゲンナリ。

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映画祭会場付近に戻って来て、暑さによる水分補給をするためにコンビニ前でbloc party。
なんか串焼きっぽいのも食べた。



16:00 『after』CINDI_20070702140725.jpg

少女が死んだ学校で、父と、教師と、別の少女との、時間と、記憶と、感情が激しく交錯してゆくファンタジックな映画。
多くを語らず、全てが次第に混乱し、それをそのまま提示するような大胆なロングショットが特徴的。
この映画祭で観た中では初の韓国映画だが、かれこれ韓国の若手作家の作品をいくつか観て来て、なんとなく現在の韓国の空気に通ずるであろう絵作りやテーマ設定、そして感情が見えて来た気がした。



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17:30 ゲストラウンジ 中江さん来る

ゲストラウンジでダラダラしていると、向こうから満面の笑みのナイスガイが来る。
3人目の日本人ゲストである『Single』の中江和仁監督はバンクーバーでもご一緒したわけだが、いまソウルに到着したとのこと。
再会を祝しつつ、折角なので今夜は日本人ゲストの皆で呑みに行こうと約束。



18:30 『Cat Mountain』 CINDI_20070703100726.jpg

急速な経済成長で猫を飼うことが流行した中国の都市で、飼育放棄や捨て猫で街に溢れた野良猫を300匹以上自費で養う一家のドキュメンタリー。
もはや猫王国とでも呼ぶべき異常な環境になっていて、そういう世界を生み出したのは一体誰なのかという根底は恐ろしい話なのだが、映像で見るその数がもうスゴいの何のって、300匹ってスゴすぎる。



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20:30 コリアンバーベキュー

そんなわけで、俺と高橋さんと中江さんと、それぞれのアテンドとの6人でコリアンバーベキュー屋さんに行って豚肉を食す。
美味い。



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22:00 CinDiアワー

昨晩同様、12階にあるレストランで開催されているCinDiアワーにみんなで行って、ゲストやスタッフ達と大いに呑み語る。
他のゲストやスタッフとも随分打ち解けて来て、この日はエラく沢山しゃべった。



25:00 自室に戻る

今日は暑い中かなり歩き汗もびっしょりなのでゆっくり風呂に入る。



26:00 寝る
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2007年08月27日

Lost in Seoul 10

7月22日(日)前編

09:00 起床

今日は天気が非常によろしい。
というか、物凄く暑い。



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09:30 朝食

日曜のためか、昨日のパーティのせいか、今朝は見掛けるゲストが少ない。



10:30 ゲストラウンジ

ゲストラウンジに行くのは、他のゲストやスタッフに会ったり、待ち合わせしたり、情報交換する他にも、上映作品のチケットを貰う目的もある。
毎朝、その日観る予定のチケットを貰い、1日の大まかなスケジュールを立てる。



11:00 『One Way Street on a Turntable』 CINDI_20070623170642.jpg

香港の歴史を辿るドキュメンタリータッチのエクスペリメンタルな作品。
香港人の映画製作者と、中国からの移民の女優の物語を軸に、香港という街が文字通り建造されていった歴史を実際の過去の映像を使って巡る。
特に建築物に対する眼差しが重く、景観として捉えてもビルが一棟建つということが如何に大きな出来事か良く分かる。
こういったスタンスで香港を描いた映画として非常に興味深いのだが、その感覚は言うまでもなく、ソウルや東京にも通じるものがあり感動的。



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12:30 餃子

アテンドのミョンチョルが「餃子喰いましょうよ!」と言うので大喜びで着いて行く。
映画祭会場の直ぐ側で、スタッフの間でも話題の店らしい。
テイクアウトも出来るのだが、折角なのでビア飲みながら喰おうぜと言うが、韓国のこういった料理屋では普通はビアは置いていないらしい。
そんなバカなと席について注文するも、本当にビアがない!日本人的には信じられない。
んが、餃子は餃子で矢張り美味かった。



13:00 漢江

それにしても暑い。
暑いし、さっき餃子屋でビアが飲めなかったので、こりゃあ映画を観る予定を中止してでもbloc partyするよ俺はと言うと、ミョンチョルが「では、漢江に行きましょう」とナイスな提案。

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漢江はソウルの中心部を東から西に横断するデカイ川。
ソウルはこの川によって江北と江南に分けられている。
パリみたい。

んで、漢江へは江南にある映画祭会場からマンション群を抜け北に歩いて10分ほど。
自動車道、そして中央には地下鉄が走るデカイ橋の端の歩道を歩いて漢江へ向かう。

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川沿いはジョギング/サイクリングロードになっていて、クソ暑い中、沢山の人が走っている。
かなり多くの人がマスクのようなものをして走っていた。

で、漢江。
確かにデカイ。
こんなにデカイとウッカリ化け物が出て来ても納得。
ちょっとワクワクしながらグエムルを期待していたが、至って平和でした。

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そして、露天でビア買って念願のbloc party。
暑い、美味い、言うこと無し。
posted by 井川広太郎 at 15:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年08月25日

Lost in Seoul 09

7月21日(土)後編

18:30 『Wasted Story』CINDI_200706211606400.jpg

束の間の休息を取った俺は、急いで駆け上がって高橋監督の『Wasted Story』を観に行く。

有りふれた恋愛話が、登場人物達の暴発する感情によって映画になってゆく。
ワンシーン、ワンカットごとにバチコン!バチコン!とぶつかり合う音がするような攻撃的な映像と演出で、観る方も登場人物と同じように現実から静かにスライドしてゆく。
大胆な生命力に満ち溢れた大人の映画でした。



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20:00 GV

んなわlけで、高橋さんのGV。
作品を創るに至る過程から、小道具に関する裏話など、かなり濃い内容で興味深い。
そしてそれに加えて、監督である高橋さんの作品に対する愛情が溢れていて、こういうのって映画祭的だなあと思う。



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劇場があるCGVの4階あたりから見た夜景。
なんだか既にしみじみする。



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20:30 ゲストラウンジ

俺と高橋さん、そしてそれぞれのアテンドや他のスタッフなどと明日の予定などを打ち合わせながらダラダラしている。
向かいでは、何かのTVドラマのロケをしていた。



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21:30 CinDiアワー

昨晩オープニングパーティが開かれたレストランで、ゲストやスタッフが集うパーティであるCinDiアワー。
12階なので夜景が綺麗!!
高橋さんとアテンドのソンちゃんと一緒にテーブル席に陣取り、ビアを呑む。
美味い!

折角なので韓国料理を一品頼もうとソンちゃんにレコメンドしてもらう。
で、出て来たのが、見るからに辛そうなビーフンみたいなやつ。
一口喰うと非常に美味く、これなら幾らでも喰えるだろ!と思ったのも束の間、予想以上に辛く口の中が焼けるよう。
周りの韓国人は汗一つかかずに平気で食べているのがスゴい。

その後、様々なゲストやスタッフと呑み語る。
昨日ソウルに来たばかりなのに、もう既にこの映画祭に馴染みまくっている。
物凄く真面目な映画論や映画業界論から、酒のつまみの下らぬ話まで。
この場で、この映画祭が物凄くフランクでフレンドリーであると心底思い知った。
いま振り返っても、忘れ得ぬ、非常に幸せな一時でした。



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25:30 出る

最後まで残っていた俺と高橋さん、それと映画祭スタッフの二人との4名でそのレストランを出る。
夜のアップジョンを歩きながら、ヤベエこの映画祭楽しいとか話している。でも、ひったくりには気をつけよう。
ホテルへと向う道すがら、まだ呑み足りない俺と高橋さんはこの辺りのパブをレコメンドしてもらう。
では明日また会いましょう。



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25:45 パブ

コジャレたパブには韓国人の若者が何人かいて、ビアを楽しんでいる。
実はそれぞれ韓国プレミアを本日済ませた俺と高橋さんは、しみじみと映画について語り合う。



27:00 ホテルに戻る

このパブは午前三時に閉店。
俺と高橋さんはそれぞれホテルに戻る。

自室でモーニングアラームをセットしようとTVをつけると、アジアカップの日本対オーストラリア戦を再放送している。
結果を知らない俺は後半途中から最後まで見てしまう。



28:00 寝る

寝るのが惜しい。
posted by 井川広太郎 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年08月24日

Lost in Seoul 08

7月21日(土)中編

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15:00 コンビニ

若干の空き時間があるので、アテンドのミョンチョルと一緒にコンビニに行く。
この辺りにはやたらと沢山のコンビニがあり、日本でもお馴染みのチェーン店もあれば、見たことも聞いたこともない店も多数ある。
んで、日用品の他、折角なので韓国のビアも買っておく。



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15:30 打ち合わせ

ゲストラウンジで打ち合わせ。
隣では「デジタルレッスン」をやっていた。
デジタルレッスンとは、デジタル映画祭であるこのCinDiの目玉企画の一つで、世界の巨匠達がデジタル機器の扱い方、意義や意味、映画理論的な解釈やエピソードなど自由に語るトークショー。
んで俺は、これから行う上映の段取りや、GV(ゲスト・ヴィジット)の通訳の方との打ち合わせなど。



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16:00 『東京失格』上映

んなわけで、韓国での初上映はアップジョンCGVの定員200ほどのスクリーン。
粗方埋まってホッと一息なのだが、それにしてもソウルでの日本や東京への関心の高さには驚かされる。

それより何より、俺は相変わらず緊張する。
上映に立ち会うのは実に半年ぶりだし、韓国、アジアでの初上映だし、ドキがムネムネする。

世の中には繰り返すと慣れて無感動になる類のものなどもあるが、俺は何年経っても何度やっても撮影と上映には緊張する。

ともあれ、韓国の観客は熱いと聞いていたので反応が楽しみ。

しかし、いざ上映が始まると、意外なほど静か。
観客がじっーと作品に見入っているのが伝わってくる。
日本での上映に似ているなあと思った。

ところで、英語圏以外での上映に立ち会うのは韓国がはじめて。
自分の映画に英語字幕の他にハングル字幕もついていて不思議な感じでした。
スペインやルーマニアで上映した時もそれぞれ独自の字幕を付けたのだろうけど、それって想像すればするほど作るのが大変ですよね。やたらと台詞が早くて多い映画だから。
今回は上映後に日本語が話せる韓国人に字幕がどうだったのか色々と聞けたけど、スペインやルーマニアではどんな字幕だったのだろう。

そんな感じで、観客は終映までじっくりという感じ。

こういう流れで舞台に上がるのは、これまたエラく緊張するのだな。



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17:30 GV

上映後の質疑応答、ティーチインをGV(Guest Visitの略)と呼ぶのは韓国の映画祭での通例らしいです。
コーディネーターをして下さる市山さんに紹介され、舞台へ。

いきなり客席からの質問は出難いということで、当初は市山さんとの対話形式で進行。

その後、まず英語を話す海外からのゲストなどからの質問がチラホラと出始め、そうこうしていると韓国の観客から次々と質問が飛んでくるようになる。

このへんも日本に似ているなあと思った。

結局、時間いっぱいまで色々な話をさせて頂きました。



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18:00 取材など

劇場を出ると、サインやら握手やら写真撮影やらしつつ、沢山の人が感想を言いに来てくれる。
嬉しいなあ。
色々と不安もあったのだけれど、俺にとっては映画を上映するということが全て。
多くの観客にも気に入って頂けたようで、心から安心した。

一仕事終えたという充足感に満ちながら陽気にカメラ前でしゃべる俺は話した内容なんて覚えていない。
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2007年08月19日

Lost in Seoul 07

7月21日(土)前編

06:00 起床

ヘンな時刻に目が覚める。
TVをボーッと見たりしている。
日本ではあまりTVを見ない俺だが、海外では文化の比較になるので良く見る。
7時30分頃、二度寝する。



09:00 2回目の起床

いまソウルは梅雨らしく、毎朝雨が降っていないか気掛かり。
だったが、期間中は小雨はあるもののまとまった雨には振られなかった。



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09:30 高橋さんと朝食

ホテルのレストランで高橋さんと朝食。
うっかり、喰い終わってから撮りました。



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10:30 CGVへ

んなわけでホテルから歩いて5分ほどの映画館CGVに行く。
因に、ここアップジョンは比較的新しい街で、高級な店が多いオシャレタウンらしい。
日本で言うと青山か赤坂だと皆が言っていた。

で、CGVは5つほどスクリーンがあるのだが、その内の2つが映画祭に充てられていて、残りのスクリーンでは一般の映画も上映している。
夏休みなので、街にはちびっ子も多い。



11:00 『OXHIDE』 CINDI_20070622140635.jpg

中国の若き女性監督 Liu Jiayinの『OXHIDE』を観に行く。
ベルリン、香港、バンクーバーなどで受賞している超話題作。
フィックスのワンシーンワンカットをさらにトリミングしたような映像で、中国の庶民の生活を生々しく描く。
盗撮かのようなストレートな表現ながら、しかも監督が主演という凄まじい演出力。



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13:00 4人でアイス

映画祭から貰ったバッグの中に、何かの無料券が何枚か入っている。
なんじゃこりゃと思ったら、CGVの入り口にある人気のアイス屋さんの無料チケットらしい。
というわけで、俺のアテンドのミョンチョルと、高橋さんと高橋さんのアテンドのハンちゃんとで話題のアイスを食す。
甘い。猛烈に甘かった。



13:30 『So Much Rice』 CINDI_20070623160621.jpg

中国のLI HongQiの『So Much Rice』を観に行く。
最低で穏やかな生活に珍客が訪れて、ちょっとした不協和音が生じる。
ジャームッシュの『ストレンジャー・ザン・パラダイス』を彷彿とさせるが、珍客が”おじさん”であったり、大量の米であったり、新聞広告の出会い系だったり、オフビートな寓話が中国のリアルを演出する。



んなわけで、いよいよ『東京失格』韓国プレミア上映。
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2007年08月15日

ミリキタニの猫

ミリキタニの猫 原題:the Cats of Mirikitani/2006/アメリカ/74分/配給:パンドラ

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カリフォルニア、シアトル、広島、ニューヨーク
国境を越えた80年間の数奇な人生 貫かれる不屈の魂!

2001年9月11日、世界貿易センターが瓦解する緊張状態のニューヨーク路上。騒然とした周囲をよそに、いつもと同じように平然と絵筆を動かしている男がいた。彼の名はジミー・ミリキタニ、80歳。カリフォルニアで生まれたが、第二次世界大戦中、日系人強制収容所に送られ、アメリカに抵抗して自ら市民権を捨てた。その時から彼の反骨の人生が始まった。戦後派、モダンアートのカリスマ、ジャクソン・ポロックに寿司やてんぷらを料理したとかがるが、彼の80年間には何があったのか・・・、そして彼の描く猫の絵に込められているものとは・・・

世界中の観客を魅了!!

ロバート・デ・ニーロがNYではじめたトライベッカ映画祭で観客賞を受賞したのを始め、東京国際映画祭<日本映画・ある視点>部門の最優秀作品賞など、数多くの映画祭に出品され、高い評価を受けている。

監督・製作・出演:リンダ・ハッテンドーフ
製作:マサ・ヨシカワ
出演:ジミー・ツトム・ミリキタニ ロジャー・シモムラ ジャニス・ミリキタニ

2007年9月8日よりユーロスペースほか全国にて順次公開
作品公式サイト http://www.uplink.co.jp/thecatsofmirikitani/


というわけで、バンクーバーやロッテルダムでもお世話になったマサさんとリンダによる傑作を再び鑑賞。

因に、来日中のリンダやマサさんにロッテルダム以来に会えればと思っていたけど、お二人はお忙しいようで生憎願い叶わずでした。残念。



9・11に遭遇したり、第二次世界大戦中に日系人収容所に強制収容されたり、そして広島で育ったりと、日米の最悪の歴史を実体験しているというジミーの"奇跡"は、飽くまでこの映画においても背景に過ぎない。

この映画の真の魅力は、ジミーという人物の屈託の無さと大らかさ以外の何ものでもない。

教科書で習う誰でも知っている当たり前で尚かつ繰り返されるばかりの暗い歴史(old story)を内包しつつ、その人となりから希望を見いだせるというのがこの映画の起こした本当の奇跡であり、世界各国の映画祭で観客賞を受賞しているという事実が、その証なのである。

であるから、この映画は、ジミーとリンダの交流を描くことで国や文化や世代を超えたコミュニケーションを示唆するドキュメンタリーであり、事実や記録や記憶をどう受け入れて今と未来を生きるべきかという指針に他ならない。

いやはや、傑作。



この映画を何らかの理由で観られない人がいるとすれば、俺はその人こそ可哀想だと思うよ。

そんなわけで今日は8月15日。今年も暑い一日でしたね。平和を祈ります。
posted by 井川広太郎 at 21:16| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする

2007年08月14日

大統領暗殺

大統領暗殺 原題:Death of a President/2006年/イギリス/93分/配給:プレシディオ

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なぜブッシュ大統領は暗殺されたのか?
世界中で上映拒否された超問題作、遂に日本上陸。

もしも、ジョージ・W・ブッシュその人が、銃弾に倒れるとすれば?本作はそんな大胆な設定に基づき、きわめてユニークな手法を駆使して撮影された前代未聞の衝撃作だ。

本作は昨年9月に行われたトロント国際映画祭において最も話題になり、作品への賛否両論巻き起こる中、国際批評家賞を受賞した。全米では10月27日に公開。当初500館以上の劇場で公開予定だったが、圧力により91館での限定公開となった。一方イタリアでは今年の3月16日に公開。この日はイタリアの元首相アルド・モーロが1978年に誘拐された日(後に死体で発見された)だったこともあり、公開予定劇場の30%が上映を辞退するなど、世界各国で物議をかもしている超問題作だ。

なぜブッシュ大統領は暗殺されたのか。これはアメリカの悪夢なのか、それとも潜在的にアメリカが持っている欲望の実現なのか。野心的な問題提起と斬新なエンタテインメント性を共存させる稀有な作品『大統領暗殺』から見えてくる、アメリカ、さらには私たちが生きる世界の現在と未来とは?

監督・脚本・製作:ガブリエル・レンジ
出演:ジョージ・W・ブッシュ、ロン・チェイニー

10月6日より、シャンテシネほかにてロードショー
作品公式サイト http://www.20071019.jp/


完全なフィクションなのだが、ドキュメンタリータッチの演出で、インタビュー形式のモノローグに加え、実際の報道映像などを巧み加工・編集して使用し、その上で作劇的なオリジナルの映像も加えるという複雑な構造の映画。

2007年のロッテルダム国際映画祭でタイガーアワードを受賞したモートンの『AFR』に非常に良く似ている(『AFR』の場合は暗殺対象がデンマーク首相)。

で、そういう政治的な風刺を主眼に置きながら、この映画の決定的な特徴となっているのはエンターテイメントとして完成されたサスペンス映画であるという点であり、「犯人は誰か?」というクライムサスペンスの典型を踏襲し、そのドラマツルギーで最後まで飽きさせずに見せるという構成が秀逸。

ただ、「犯人を探す」という主体がこのフィクション映画においてはアメリカという国家と位置づけられており、犯人探しの過程において皮肉にも政治的な思惑や国際的な情勢や戦略が露になってゆく。

映画の入り口は「ブッシュの暗殺」ではあるが、描いている対象は実はブッシュではなく、(アメリカという)国家なのである。

であるから原題が(The Presidentとか固有名詞ではなく)『Death of a President』であったり、邦題も当初は『ブッシュ暗殺』を予定しながら『大統領暗殺』になったということは、その経緯の是非はともかく、作品そのものの主題には即したものであるとも考えられる。

それならば、それならばドキュメンタリーを模してブッシュという実在の人物を扱う必要も無かったのではないかという主張にも一理ある。

しかし、それでもそうなったであろう理由にはこのフィクションのもう一つの要素が挙げられる。

それは、映画を含めたメディアに関するメタ・ドキュメンタリーであるという点である。



この作品に関してヒラリー・クリントン(次期大統領候補)が「卑劣で言語道断。そんな恐ろしい話で利益を得ようとしている人に、うんざりします。」というコメントを寄せているとあるが、これが事実なら俺はヒラリーのジョークのセンスに敬意を抱かずにはいられない。

ともあれ、これはイギリス資本の映画であり、飽くまで「フィクション」であるし、ギャグ映画と受け入れれば抱腹絶倒の代物である。マイケル・ムーアがこの映画に対して何とコメントするかが楽しみでもある。

それにしてもチェイニーの名傍役っぷりには脱帽。
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2007年08月13日

Lost in Seoul 06

7月20日(金)後編

19:00 インランド・エンパイア CINDI_20070703090749.jpg

オープニングセレモニーに続いて、この映画祭のオープニングフィルムであるデビット・リンチ監督の『インランド・エンパイア』の上映。
3時間に及ぶ壮絶な映画。
さすがにハードだったけど、ギャグも映画的なテクも満載で飽きないし、この機会に観られて良かった!



22:00 オープニングパーティ

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んなわけで、CGVの建物の12階にあるレストランでパーティ。
ソウルの夜景を一望出来て、景色が物凄く綺麗!

この日はソウル初日であり、つまりは前回の映画祭であるロッテルダム以来半年程の間、俺はろくに英語を使っていなかったので、ただでさえ下手な英語がさらになかなか口に出ないで困る。

いっつも思うけど、映画祭の時以外にも英語を使う練習をしとかないと、いざって時になってから後悔する。

ともあれ、なんとか気合いで色んな人と話す。

因に当然ながら立食パーティ形式で、ビュッフェにはコリアンベーベキューの他に刺身などもあった。
特に欧米人は刺身を美味い美味いって喜んでました。

良い感じに酒が回ってきた頃に、トニーと話していたら「イカワさん!あなたに必要な韓国語は一つだけだ!」と俺に韓国語を教えてくれる。

「メクチュ ジュセヨ」=ビール下さい

俺は喜んで早速ボーイに「メクチュ ジュセヨ!」と覚えたての韓国語を試す。



24:00 おひらき

日付が変わった頃にパーティはお開きになり、ホテルに戻る。

何分、時差が無い韓国なので初日からまだまだ体力はあるのだが、荷物もバラしてないし、明日は『東京失格』の韓国プレミア上映なので早めに休むことにする。

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25:00 寝る
posted by 井川広太郎 at 18:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年08月12日

さまそに

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Life is Bloc Party.

My life is the bloc party.
posted by 井川広太郎 at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2007年08月10日

Lost in Seoul 05

番外編:俺、韓流スターになる!?の巻

ソウルでMOVIEWEEKという雑誌の取材を受けました。

その様子は旅行記本編で書くとして、掲載誌が今日届いたので載せます。

なんつっても、写真が… 爆笑を通り越して冷や汗ものなのです。
韓国では映画監督もこういう風に撮られるものなのでしょうか…

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MOVIE WEEK 2007.8.8-8.14 NO.289

観客賞受賞
<東京失格> 井川広太郎監督

映画による対話、私が映画を撮る理由

井川広太郎監督は映画によって対話する。
彼は映画を通して誰かに話を聞かせ、その誰かがまた彼に映画について話しかけてくる過程、そのものを愛している。
監督が観客に声をかける映画であるためか、<東京失格>の主人公たちからは監督自身の陰が深く感じられる。
友人を失ってさまようタックンとたかちゃんは、監督自身の姿であるにほかない。
「10年前、友人の死を経験した。当時感じた悲しみ、痛み、そして死ぬことができた友人に対する微妙な羨ましさなどが、それからずっと積み重なってきた。その感情を全て、映画の中に映そうとした。」
井川監督は、自らの経験が投影された映画が、他者とのコミュニケーションのきっかけになるのであれば、それ以上望むものはないと言う。
彼がコミュニケーションを強調する理由は、何よりも対話の断絶から暴力が芽生えてくると思っているからである。
彼は「お互いを分かり合おうとしないこと、無視してやり過ごしてしまおうとするところから暴力は生じる。精神的なものであろうが、感情的、または肉体的なものであろうが、全ての暴力は抑止すべきものである」と、非暴力とコミュニケーションの重要性を一層強調した。


紙面ではCinDi2007が特集されていて、上映作品を実際に観た読者の方が選んだ5本の映画が取材を受け記事になっているようです。

因に、その5本とは監督賞&批評家賞の『最後の木こり』、『Walking on the Wild Side』と2本の中国映画と、想田和弘監督の『選挙』、中江和仁監督の『Single』と『東京失格』と3本の日本映画。

んなわけで、想田さん、中江さんと写真が掲載されている訳ですが、こっ恥ずかし過ぎます!!

そもそも撮られることに自体に慣れていない俺ですが、こーんなポーズして、こーんな照明浴びたら、困ります!

想田さん、中江さんとお互いの撮影中に冷やかしたり、ポラを見て爆笑したりしていたのですが、実際に紙面を見ると俺がズバ抜けで浮ついていますね。ああ、恥ずかしい…

つーか想田さんは爽やかで良いけど、中江さんカッコ決めすぎだから!!
posted by 井川広太郎 at 13:31| Comment(11) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年08月08日

Lost in Seoul 04

7月20日(金)中編

16:30 アップジョンCGV

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うおー、ここで上映するのかーと感動。

さて、スタッフと合流してゲストラウンジに行かなくちゃと彷徨うも、映画祭オフィスが見つからない。

そこらへんの通行人に聞いても英語が通じないのでさっぱり。

やや焦ってきて、半べそで「誰か英語か日本語出来る人いませんかー!!」と声を上げると、たまたま通りかかった日本人の方に救われる。

迷子を捜すかのように慌ててきてくれた映画祭スタッフと合流し、一件落着。

あー、良かった。澄まし顔で自己紹介する俺。

因に、ゲストラウンジは壁を隔てて数メートルのところにありました。



17:00 ホテル着

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映画祭スタッフに映画祭会場のほど近くのホテルに案内される。

と、ホテルの入り口で、同じくコンペ出品の『wasted story』の高橋直治監督に遭遇!

初対面だがお互いに一瞬で分かり、おーっ!という感じ。

と、同時に通訳であるボランティアスタッフのソンちゃんとも合流し一安心。

高橋さんも先程着いたばかりのようだが、とりあえず俺は荷物をばらしにホテルに入る。


チェックインしていると、市山尚三さんにお会いする。

東京FILMEXのプロデューサーである市山さんはこの映画祭でもプログラミングを手伝っている。

「もう、セレモニーが始まるようですよ」と市山さんに言われ、何のセレモニーじゃろと俺は思いつつ、とりあえず自室に行き、リュックを置いてくる。


速攻、自室を出るとエレベーターでトニー・レインズ氏に再会。

トニーにはいっつもメールで色々とお世話になっているが、こうして会える機会は映画祭の時のみ。

「今来たのかい?もうすぐオープニングセレモニーが始まるよ」

ロッテルダム以来の再会を祝しつつ、一階のロビーで市山さんや高橋さんと合流する。



17:30 ゲストラウンジ

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高橋さんとゲストラウンジに行く。

そこで、IDカードやパンフレットの他、手帳やスケジュール帳や絵はがきや各種割引券やTシャツやなんか諸々が入ったバックを貰う。

いやー、これで一段落。

いよいよ映画祭に到着って感じだね。

とここで、俺を迎えに仁川空港まで行ってしまっていたという通訳でボランティアスタッフのミョンチョルと合流。

なんと、この映画祭ではゲスト一人につきアテンドの通訳が一人着くのだという。スゴイ!


 
18:00 オープニングセレモニー

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バタバタしながらオープニングセレモニーの会場へ向かう。

映画祭が行われる映画館CGVは5スクリーンほどあるシネコンで、そのうちのスクリーン2と3が映画祭の上映に充てられている。

で、このオープニングセレモニーは、CGVで最大の1000人ほど入るスクリーン1で行われた。

高橋さんと席について、頂いたバックの中身などを確認していると、キヒョンが来る。

キヒョンは、『東京失格』のバンクーバーでの上映の時に知り合った韓国の映画監督で、この映画祭とも関係の深いKAFA(韓国フィルムアートアカデミー)の卒業生。

バンクーバー以降もメールで遣り取りしていて、今回の俺のソウル旅行に際してはとりあえずオープニングパーティで会おうと約束していたのだ。

彼は今、企画の立ち上げなどに忙しいらしく、この日は俺に会うために来てくれたらしいが直ぐに帰らなきゃならないらしい。

お互いに無茶なスケジュールなので、時間が取れたら連絡し合って一緒に呑みに行こうと約束してキヒョンとお別れ。


その後、オープニングセレモニーが始まり、粛々と進行。

と、突然、コンペ作品の監督が全員舞台上に呼ばれ紹介される。

既にソウル入りしている日本人はまだ俺と高橋さんだけで、全部でも8人ほどだったが、舞台に上がる事など聞いていなかったのでビックリして高橋さんと顔を見合わせて驚いた。
posted by 井川広太郎 at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年08月07日

Lost in Seoul 03

7月20日(金)前編

08:30 起床

いよいよソウルに発つ日。
羽田からの飛行機でソウルの金浦空港に行けるので、朝もゆっくり慌てる必要も無く、大変に清々しい。

で、羽田空港は『東京失格』的にも重要なモチーフになっている。
ので、浜松町から東京モノレールに乗って『東京失格』気分を味わいながら空港へ向かう。



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10:30 羽田着 

羽田は余りにも近い為、予定より早すぎる到着。
いやー、近いっていうのも困ったものだね!

まあ、ダラダラ遊んでれば良いべと国際線ターミナルに向かうと、小さい!
羽田の国際線ターミナルに来たのは初めてなのだが、アメリカの田舎町の空港ぐらいの小ささでショックを受ける。

んなわけで、さくっとボーディングチケットをゲットし、両替し、出国審査をしてから、ダラダラとビアを飲んでいる。

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13:00 羽田発

ソウルの金浦空港へは2時間ばかしの空の旅。
飛行機に乗る時はいつも10時間以上の旅をしていたので、2時間のフライトとか、正直ピンと来ない。

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飛び立つと直ぐに食事が出る。
カレー。意外に辛くて、これが大韓航空かと独りでウケる。
食後にビアを飲んで一眠り。



15:30 ソウル金浦空港着

と、目を覚ますと、もうソウルに着く!なんちゅー近さ!トイレにも行ってねえよ!

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うわー、初の韓国!ばんざーい!!

で、ドキムネしながら到着ゲートを出るも、誰も出迎えの人がいない…

おっかしーなーと思い、到着ゲートにいる人を全員確認するも、映画祭スタッフは1人もいない。

すると、オロオロしている俺にタクシーの運ちゃんが日本語で話し掛けてくる。

「おにーさん!どこ行くの!市内まで安いよ!地下鉄はメンドイよ!」

ま、とりあえず煙草吸おうぜと運ちゃんと一緒に空港の外に出て、煙草吸いながら色々と話を聞く。

どうやらこの運ちゃんは商売熱心なだけで悪い奴ではないと判断を下した俺は、運ちゃんにケータイを借りて、映画祭本部に電話する。

電話に出た映画祭スタッフに名乗ると先方は大慌て、事情を聞くと、俺の出迎えのスタッフが間違えて仁川空港に行ってしまったらしい。

仁川空港はソウル近郊の国際空港。仁川と金浦、成田と羽田は、地理的にも位置づけ的にも丁度一緒。

当然、世界各国から来るゲストは仁川に着く訳で、金浦を使うのは韓国人と日本人以外有り得ない。

で、うっかり仁川に行ってしまった俺の出迎えのスタッフが丁度いま大急ぎで金浦に向かっているらしい。

あ、じゃ、いいっすよ、この運ちゃんのタクシーで向かいますんでと、ハプニングを満喫する俺。



16;00 タクシーでGO !

んなわけで、タクシーの運ちゃんに軽くソウル案内してもらいながら、金浦空港から映画祭会場のアップジョンまで30分ほどの旅。

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この運ちゃんは日本がペラペラという訳でもなく一通りの会話はできる程度の片言なのだが、時々分からない言葉は無視するという大胆なコミュニケーション能力を持つ。

ともあれ、日本人客を頻繁に乗せているようで、観光案内もなかなか板についている。

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16:30 アップジョンCGV着

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そんなこんなで、映画祭本部があるアップジョンの映画館CGVに着。

のっけからこんなハプニングに出会えるなんて、これから先が楽しみ!
posted by 井川広太郎 at 01:07| Comment(5) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年08月06日

ストンプ・ザ・ヤード/題名のない子守唄/ルーツ・タイム

最近試写で観た映画をドバッと3本。

ストンプ・ザ・ヤード 原題:STOMP THE YARD/2006年/アメリカ/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

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驚愕の集団ダンス・バトルが、ついに日本初上陸!

ロサンゼルスに住むDJはストリート・ダンスの名手。兄らとチームを組み、クラブのダンス・バトルで別チームを打ち負かしてはフロアの喝采を浴びていた。ある日、バトルで敗れたチームに襲撃され、兄は命を落としてしまう。悲しみに暮れ、乱闘によって前科がついてしまったDJは心機一転、兄の夢だった大学への進学を決意し、アトランタへ向かう。
大学で、ダンス・チーム<ガンマ>のメンバー、グラントの恋人であるエイプリルと知り合ったDJは、彼女を追いかけるうちに黒人学生によるダンス・チーム、“ストンプ”の世界に遭遇する。ある日、言いがかりをつけてきたグラントをダンス・バトルで打ち負かすと、そのバトルを見た<ガンマ>とライバルチーム<テータ>のリーダーがDJを勧誘しにやってきた。テータのリーダー、シルベスターの言葉に引かれたDJは、テータに入り、打倒ガンマを目指し特訓をすることに。 大会まで6週間、DJのダンスへの熱い闘いが幕を開ける!

主人公の挫折と苦悩、そして再生を、独創性溢れる圧巻のダンスと爽やかな感動で描いた全米初登場、2週連続 No.1ダンス・バトル・ムービー!

監督:シルヴァン・ホワイト
出演:コロンバス・ショート、ミーガン・グッド、Ne-Yo、ダリン・ヘンソン、ブライアン・J・ホワイト、ラズ・アロンソ、クリス・ブラウン

9月、渋谷シネクイントほか全国順次ロードショー
作品公式サイトhttp://www.sonypictures.jp/movies/stomptheyard/index.html

『ウェスト・サイド・ストーリー』みたいだなと思って観たら、本当にロミオとジュリエットだった。
LAで鳴らす向こう見ずのストリートダンサーが銃弾によって悲劇に見舞われるも、アトランタの大学で勉強と恋に励み、フラタニティで黒人の歴史と仲間の大切さを知るというとっても教育映画。
物凄く逆説的に社会的実情を描いているように思えました。



題名のない子守唄』 原題:LA SCONOSCIUTA/英題:THE UNKNOWN WOMAN
2006/イタリア/121min/配給:ハピネット

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北イタリア、トリエステ。女の名はイレーナ。この街にやってきた理由を知る人は誰もいない。逃れられない過去、ひそやかな願い。裏窓から盗み見る向かいの家の灯り。彼女は、その家のメイドとなった。何に復讐するのか、何を償おうとしているのか…。

名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督、待望の新作がいよいよ今秋公開の運びになりました。『マレーナ』以来、実に6年ぶりとなる本作でトルナトーレが選んだ題材は、はてしない母性を宿した、すべての女性に捧げる慈愛のミステリー。

第1回ローマ国際映画祭でプレミア上映後、場内を涙と喝采に包み、イタリアのアカデミー賞とも言うべき、ダビッド・ディ・ドナテッロ賞で最多12部門にノミネートされている話題作です。

哀しみの中に強さを秘めたヒロイン・イレーナを体当たりで演じるのは、ロシア出身の実力派クセニア・ラパポルト。ミケーレ・プラチド、アンヘラ・モリーナ、マルゲリータ・ブイ他、ヨーロッパ映画界最高の俳優陣が脇を固めます。近年屈指のスコアと評判の、マエストロ エンリオ・モリコーネの音楽も聞き逃せません。

全てが明らかになるラストに、涙が止まらない…。

監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』
音楽:エンリオ・モリコーネ
出演:クセニア・ラパポルト、アンヘラ・モリーナ、マリゲリータ・ブイ、クラウディア・ジェリーニ

2007年秋、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
作品公式サイト http://www.komoriuta-movie.com/

というわけで、また観ました。
2回目なので前よりは冷静に観られたけど、やっぱりスゴい映画。
言っちゃいけないことや、やっちゃいけないことばかり描いているにも関わらず、それ自体が普遍的なテーマに昇華してゆくという過程が凄まじい。
ずっとドキドキしっぱなしでした。
ラスト2つのシークエンスは涙でスクリーンが観られなかったです。



ルーツ・タイム 原題:ROOTS TIME/2006年/ジャマイカ・アルゼンチン/配給:アップリンク

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移動式レコードショップでジャマイカ横断
ラスタファリアン・ロード・ムービー!

7月23日、ハイレ・セラシエ生誕の日。いつもの様にバブーとジャー・ブルはカラフルなおんぼろ車の移動式レコードショップでジャマイカの郊外をレコードを売り回っていた。ラジオからは人気DJファーマー・ルーツの番組"バビロン脱出"。ファーマー・ルーツは言う。
「今日は特別な日だ。ラスタならわかるだろ。ラスタマンはひとり残らず互いに結束せよ。今時は熟し、我々は自由だ。ルーツへと向かうのだ。アフリカへ」
バナナを一房、ギネップ一箱、グレープフルーツ2ダースをたいらげ、下痢ばかりしているバブーと、「猫を食った」「ピーター・トッシュん家に吸血コウモリが出た」と、本当か嘘かわからない話ばかりするジャー・ブル。子供やロバに行く手をはばまれたりしながらも、移動レコードショップはゆるゆると進む。 「さあさLP買いに来な。ラスタの移動レコードショップだよ。ジャマイカで一番のやつあるよ。」
そんな時、ラジオで話しているはずのファーマー・ルーツがヒッチハイクしているところに遭遇し、彼らの奇妙な旅が始まる。

監督・脚本:シルヴェストレ・ハコビ
出演:ルウェリン“バブー”サムダ/ウールトン“ジャー・ブル”ハリスン/ルイス・クリスティ/ブレンダ・フィンレイスン/アイ・ラス・アムナ・アイ /ロバート・ジャレット

2007年9月1日(土)からアップリンクX・吉祥寺バウスシアターにて公開
作品公式サイトhttp://www.uplink.co.jp/rootstime/

ラスタの独特の文化をストレートに描きつつ、作品そのものもラスタのリズムであり続けるという寓話的なラスタ讃歌。
そういう意味じゃ終始音楽的なので、とっても喉が渇きました。
自分を守り主張することと、他者との融和って、非常に難しい境界線だと思いました。



というわけで今日は8月6日。今年も暑いですね。世界平和を。
posted by 井川広太郎 at 13:59| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする

2007年08月05日

Lost in Seoul 02

アウトライン2

授賞式後の写真撮影。
左から監督賞&批評家賞のYu Guangy、同じく監督賞&批評家賞のWoo Ming Jin、特別表彰を受けたZhang Yuedong、若き批評家賞のWang Bing、右端が観客賞の俺。
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この映画祭の特徴の一つが、四つの賞を個別の審査グループが独自に選定するというシステムであった。
監督賞ー世界の5人の監督が合議で選ぶ賞
批評家賞ー世界の5人の批評家が合議で選ぶ賞
若き批評家賞ー韓国の5人の若き批評家が合議で選ぶ賞
観客賞ー観客による投票
なので、四つの賞を一作品で全て受賞するという可能性もあったのだが、結果はそれ以上のサプライズで、Yu GuangyiとWoo Ming Jinによる2作品が監督賞と批評家賞をダブル受賞するというものであった。

ともあれ、俺は俺で、『東京失格』をソウルの観客に気に入って頂けたというのが何よりの誇りです。



で、この映画祭ではホスピタリティが非常に厚かったのだが、中でも嬉しかったものの一つがイラストの贈呈。

コンペティションに出品している全20作のイラストが各監督に贈呈された。

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で、この絵がスゴい。

貰った瞬間、「『東京失格』が一枚の絵になっている!」と衝撃を受けた。

『東京失格』にはタックンとたかちゃんがうんこ座りして煙草を吹かすシーンなんて無いし、桜の葬式なんてシーンも無い。

が、この絵は一枚で『東京失格』の世界観を正確に捉え、独自の表現としている。

作品の上辺だけでは決して理解出来ない、ちゃんと映画を観て咀嚼してくれた証だ。

自分の映画が、また新たな作品を生み出す。こんなに嬉しいことは他には無い!

その上、タックンもたかちゃんもクリソツ。

他の監督達も一様に興奮し、「俺の絵の方が良い!」とか比べっこして大喜びしていた。

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イラスト貰った直後、ご満悦の俺。右隣は『Single』の中江監督。

後日、このイラストを描いてくれたイラストレーターに会う機会があったのだが、やっぱりとっても素敵なナイスガイでした。
posted by 井川広太郎 at 16:11| Comment(9) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする