2009年10月10日

市井昌秀監督の『無防備』を観てきた

みなさん、こんにちは。

各種メディアで取り上げられているのでご存知の方も多いと思うが、市井昌秀監督の『無防備』という映画が本日よりシネマート新宿で公開になり、観てきた。

既に国内外の映画祭で受賞している作品で、俺は二回目の鑑賞だったのだが、前回より今回の方がさらに楽しんで観ることができた。

つまりは、センセーショナルなだけではなく、何度も何年も数多くの人に繰り返し観られ続けるであろう素晴らしい映画であるということだ。

こういう映画を、シネマート新宿という素敵な映画館で観ることが出来るのはとても幸せなことなので、興味がある方は是非、劇場に足を運んでみて下さい。


posted by 井川広太郎 at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2009年10月09日

アニエスの浜辺

アニエスの浜辺』 2008年/フランス/108分/原題:LES PLAGES D'AGNES/配給 : ザジフィルムズ
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アニエス・ヴァルダ、1928年生まれ。写真家として活動を始め、’54年、長編映画監督としてデビュー。
ヌーヴェル・ヴァーグの代表作の一本「5時から7時までのクレオ」(’62)、印象派の絵画のような田園風景に、男女の機微を鋭く描いた「幸福」(‘64)、ヴェネチア映画祭・金獅子賞に輝いた「冬の旅」(’85)…、長きに渡りフランスのみならず世界の映画人に刺激を与え続け、映画史に残る名作を生んできた比類なき女性監督。

今年、81歳になった彼女が、世界中のドキュメンタリー映画賞を独占した「落穂拾い」(’00)に続いて、再びカメラを携えて旅に出ました。それは、彼女自身の豊かな人生をたどるめくるめく旅…。




監督・脚本: アニエス・ヴァルダ
出演:アニエス・ヴァルダ、ジャック・ドゥミ、マチュー・ドゥミ
登場者:ジャン=リュック・ゴダール、ジェーン・バーキン、カトリーヌ・ドヌーヴ、ハリソン・フォード、ジム・モリソン、他

作品公式サイト http://www.zaziefilms.com/beaches/

2009年10月10日(土)より、岩波ホール他、全国順次公開!


アニエス・ヴァルダじゃ面白くないわけないだろうと思って観たら、やっぱり面白かった。

アニエス・ヴァルダが自分の人生と、自分の映画史つまりはフランスの映画史を辿りながらフランスを旅するという映画であって、まあ、もう、とにかく奇想天外で美しく、斬新でありながら古風で優雅で、なんというか映画的としか言いようがない。

ああ、フランスって良いなあ、景色がきれいだなあ、でもパリの汚さも好きだなあ、ふふ、この人ったらチャーミング、とか思って惚れ惚れと美しい画面を見つめているだけで堪能できる街と歴史と人間を巡る映画旅行。

しかし、自分が生きているうちに自分の映画史を自分で映画で撮るという矛盾をどうやって解決するのだろうと思っていたら、やっぱり、なんか終わり方が中途半端な気がして仕方がない。

いや、そうなるんだよ、だって映画だもん、そうなっちまうに決まってる、とか思って若干俺はしょぼくれていたのだが、観てから日が経って、改めてジワジワとこの映画の素晴らしさが胸に込み上げてくる。

なんというか、いやあ、生きているからこそ、あるいは、生き残ってこそっていう真実が、もはやそれは美しくはなくても、果てしなくカッコいいことなのだと思い知らされる。

高齢監督が撮った映画を観る度に、つくづく年をとるのはカッコいいことなんだと思い知らされる。
posted by 井川広太郎 at 00:59| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする