2010年04月20日

クロッシング

クロッシング』2008年/韓国/ 1時間47分/英題:CROSSING/配給: 太秦

『オオカミの誘惑』『百万長者の初恋』のキム・テギュン監督が、生きるために北朝鮮から中国へ渡った父子の悲劇を描いた人間ドラマ。100人近い脱北者への取材を基に北朝鮮の現実に根ざした骨太なストーリーに仕立て、第81回アカデミー賞外国語映画部門賞の韓国代表作品に選ばれた。過酷な運命に翻弄(ほんろう)される主人公を『ドクターK』のチャ・インピョが熱演。脱北経路を描くため、中国やモンゴルで撮影された雄大な映像美も見どころだ。

中国国境に近い北朝鮮の村で妻子と幸せに暮らすヨンス(チャ・インピョ)だったが、ある日妻が肺結核を患う。風邪薬さえ手に入らない状況に彼は中国へ出稼ぎに行くが、不法な現場が発覚し警察に追われる身に。その間に病状が悪化した妻は亡くなり、一人残された11歳の息子ジュニ(シン・ミョンチョル)は父を探しに家を離れる。



監督: キム・テギュン
出演:チャ・インピョ、シン・ミョンチョル、他

作品公式サイト http://www.crossing-movie.jp/

4月17日(土)渋谷ユーロスペースを皮切りに、全国で命がけのロードショー!!


素晴らしい。

予備知識ほとんど無しに観たのだけれど、「悲劇的」な家族の運命を描いた非常に良く出来たメロドラマで、思わず心の中で「がんばれ!」とか「逃げろ!」とか叫びながら、涙を流して俺は観ていた。

と同時に観ている最中は、なぜ、ここまで辛く、痛く、悲しい映画を撮らなきゃいけないんだろうとも思っていたのだが、劇場を出て渋谷の街を歩いていて、やはりこの世界にはこういう映画が存在していなくちゃいけないのだと痛感した。

こういう映画の観客になるという選択肢を持っている我々は幸せだと思う。世界の美しさ、家族の大切さ、日常のありがたさが心に眩しい。
posted by 井川広太郎 at 21:23| Comment(0) | TrackBack(1) | REVIEW | 更新情報をチェックする

2010年04月13日

川の底からこんにちは

川の底からこんにちは』 2009年/日本/ 1時間52分/配給 : ユーロスペース

人生…もうがんばるしかない
心が変われば、人生も変わる。おもいっきり笑って、泣いて、元気になれる最高の人生応援ムービー登場!

上京して5年。仕事も恋愛もうまく行かず、“妥協”した無気力な毎日を送っていたOL佐和子。父親が病に倒れたため帰郷し、緑が深く生い茂る水辺の町にある“しじみ工場”の後継ぎをすることを余儀なくされる。その工場で働くおばちゃんたちはくせ者揃いで、“しじみ”の売り上げも下がるばかり。さらなる受難の日々が始まろうとしていたが、佐和子はこれまでの“妥協”した人生に初めて立ち向かうことを決意する。

しじみが暮らすのどかな水辺の町を舞台に、どん底から這い上がってゆく人たちが繰り広げる、可笑しくて愛おしい人生応援活劇。第29回PFF(ぴあフィルムフェスティバル)で『剥き出しニッポン』がグランプリを受賞し、アジアのアカデミー賞とも呼ばれるアジア・フィルム・アワードにて第1回エドワード・ヤン記念 アジア新人監督大賞を受賞した石井裕也の商業映画デビュー作。本作では第60回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に招待を受け、国内外で高い注目を集めている。現代に生きる等身大の女性・佐和子を演じるのは、『プライド』『愛のむきだし』の満島ひかり。



監督・脚本 : 石井裕也
出演 : 満島ひかり 、 遠藤雅 、 相原綺羅 、 志賀廣太郎 、 岩松了

作品公式サイト http://kawasoko.com/

5月1日よりユーロスペースほかにて公開


日本映画の王道を突っ走る、泣いて笑えるコメディ映画。

ラスト、泣いているのか笑っているのか分からない表情。

つまりは、そういうことなんだと思います。
posted by 井川広太郎 at 15:29| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする

2010年04月12日

目に浮かぶ

こんにちは。

学生の頃、カウリスマキの『コントラクト・キラー』を「コンタクト・キラー」ってタイトルだと勘違いしていたんですけど、まあ、大差ないですね。

そう言えばなんか、街でコンタクトレンズを落としてみんなで大わらわ、ってシーンをあまり見かけなくなったような気がします。
昔は、しょっちゅう、そんな光景を目の当たりにしていた気がするんです。

目撃しなくなった理由があるとしたら
1.コンタクトレンズの性能と使用者の知識と技術が向上した
2.コンタクトレンズを落としたりするなど相性が悪い人は普通に眼鏡っ子してる(俺も)
3.コンタクトレンズは使い捨てなども普及し昔ほど高価ではなくなったので落としてもあまり気にしなくなった
4.見かけなくなったような気がするのはただの気のせいで、今も街のどこかで誰かがコンタクトレンズを落として通りすがりの人みんなで地面に這いつくばって探したりしている
ってところでしょうか。

あの、誰かがコンタクトレンズを落として、通りすがりの人達みんなで地面に這いつくばって探すっていう光景が、すごく良いと思うんです。
で、誰かが「あったー!」とか言ってレンズ持って立ち上がって、みんなで拍手みたいな、あれです。
その後は、みな、何事も無かったかのように散っていって、本人は去って行くみんなに頭を下げるみたいなあれなんです。

あれこそが、コンタクトレンズが生み出した街の新たな光景のようにすら思えるんですが、もう目にする事もないんでしょうか。
posted by 井川広太郎 at 22:06| Comment(2) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする