2012年11月27日

『恋人たち』公式サイト

井川広太郎長編監督第二作『恋人たち』公式サイトを公開致しました。

http://tokyo-lovers.seesaa.net/

現在のところ上映などは一切予定されておりませんが、決定し次第、公式サイトでお知らせ致します。
宜しくお願い致します。
posted by 井川広太郎 at 13:51| Comment(2) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2012年11月21日

ボーンズ・ブリゲード

ボーンズ・ブリゲード』(2012年/アメリカ映画/カラー/111分/BONES BRIGADE:AN AUTOBIOGRAPHY(原題)/配給:グラッシィ)

【2012年サンダンス映画祭正式出品】

80年代、アメリカを席巻した伝説的スケートボード・チーム
“BONES BRIGADE”の真実に追ったドキュメンタリー!


世界的大ヒットを記録した『DOGTOWN & Z-BOYS』のステイシー・ペラルタ監督最新作

70年代スケートボード界に革命を起こし、ストリートカルチャーの発信源となったチーム、Z-BOYSの一員だったステイシー・ペラルタ。映像作家として数々の作品を手掛け、2001年にZ-BOYSの真実を描いた自伝的ドキュメンタリー『DOGTOWN & Z-BOYS』を発表。全世界で100万枚以上のDVDセールスを記録する驚異的な成功をおさめた。そして、Z-BOYS解散後の80年代、低迷期に入ったスケート業界を救ったのが、ペラルタ自身が作り上げた伝説的チーム、BONES BRIGADEである。10年以上の時を経て、ペラルタが再びパーソナルな題材に挑んだ本作『ボーンズ・ブリゲード』は『DOGTOWN & Z-BOYS』の続編ともいうべき作品として、若い野心的な若者たちの、スケートボードに対する情熱、スキル、友情、不可能を可能にする信念が、現在では莫大な金額を動かす巨大産業へと発展させ、スケートボード業界の礎を築いていった物語。それと同時に初めて作られたスケートボードのビデオ作品や、音楽、クロスボーンのグラフィック、ユニークな広告など、現在スケートボードから派生するカルチャーが多方面に広がっているのもこのチームがあったからこそだ。当時のスケートキッズを熱狂の渦に巻き現在でも世界的知名度を誇るBONES BRIGADEの主要メンバーたちのインタビューと当時の貴重なアーカイヴ映像を織り交ぜ、輝きと刺激に満ち溢れた80年代のストリートカルチャーの真実を浮き彫りにするー。


なぜ、彼らはチームとして生きることを選んだのか?

ペラルタ監督は言う。「なぜ、彼らがBONES BRIGADEであり続けたのか?そして頂点へ登りつめた後のチャレンジはどこへ向かっていったのか?僕はこの疑問を追求するために映画化を決めたんだ」。
最高のパフォーマンスとチームとして機能することだけを考えていた彼らは、自分たちは人気があってヒップでクールだとは思っていなかった。高い技術を持った才能豊かなBONES BRIGADEのメンバーたちは、それぞれがいつでもひとりでやっていける実力はあった。しかしなぜチームとしてまとまっていたのか? BONES BRIGADEのメンバーとしてスケートの歴史上で最高のチームであり続けた。
いったい何が彼らをそうさせたのか?その答えにたどり着いたとき、僕らはこのチームの本当の偉大さを知ることになる。



監督:ステイシー・ペラルタ 『DOGTOWN & Z-BOYS』
出演:トニー・ホーク、スティーヴ・キャバレロ、トミー・ゲレロ、ロドニー・ミューレン、マイク・マクギル、ランス・マウンテン、クリスチャン・ホソイ、ジョージ・パウエル、ベン・ハーパー、フレッド・ダースト、シェパード・フェアリー

作品公式サイト http://bonesbrigade.jp/
12/1(土)より渋谷シネマライズ他全国順次ロードショー!


子供の頃に海を越えてやってきたブームに乗って少し遊んだことがある程度で、あまりスケートボードに興味は無かったのだけれど、この作品はかなり楽しめました。スケート好きには堪らないものなのかもしれないけど、間口が広いので、スケートを知らない人にとっても面白く、入門としても最適だと思います。

誰でも耳にしたことはあるあのマックツイストの開発秘話など感動的だし、天才的なスーパースター達の人間味溢れる苦悩や壮絶な努力を物語るエピソードの数々、そしてチーム内のライバル心と固い友情にも深く感情移入できる。ただ、全般的に踏み込みが浅く、ヒロイズムに浸っている印象も否めず白けてしまうところもあり、ドキュメンタリーとしては正直、甘さを感じたのだが、本作は当事者で出演者でもあるステイシー・ペラルタが監督したとのこと。

それでもこの作品が面白いのは、なんといってもスケートの映像が圧倒的だから。80年代当時からの膨大な量の映像を巧みに編集し、スケートの迫力と魅力が様々な形で徹底的に表現されている。奇抜なカメラアングルや迫力の移動撮影を見事に繋いだ大胆なカッティングは、まるで自分が実際にスケートをしているような気にさえさせ、スピード感だけではなく複雑な技術や高い創造性まで感覚的に伝わってくる。なぜ、スケートが多くの若者に受け入れられ、街に出て、音楽やファッションと融和していったのか、その歴史を体感できるようだ。

なんだかチラシやメインビジュアルが怖そうなのでビビっていたんだけど、実際に観てみると、とても爽やかで感動的な作品でした。彼らの影響もあったのか確かに日本でもスケートブームがあったし、なんてったってウチにもスケボーがバッチリあった。そういえば裏には骸骨の絵が描いてあったような気もする。まさか… そんなわけで、全国のスケート好きはスケートを好きになって欲しい人に勧めて一緒に観に行くと懐かしい話が出てきたり、相互理解が一気に進むかもしれませんぜ。
posted by 井川広太郎 at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする

2012年11月12日

たとえば檸檬

たとえば檸檬』上映時間 138分/日本/配給ドッグシュガームービーズ

「アジアの純真」の片嶋一貴監督が、母親からの嫉妬、支配欲から逃れたいと願いながらも、母に愛されたいと願う娘の痛みを生々しく描いた、歪んだ母娘の物語。
主演は「ピストルオペラ」「誰も知らない」の韓英恵と「キネマの天地」の有森也実。
共演に綾野剛、室井滋、伊原剛志。


「歪んだ愛」と「憎しみ」の間で、依存し合う"母と娘"に魂の救いはあるのか−

母は私を愛しているのだろうか、私は母を正しく愛せているのだろうか…。
これは、母親からの嫉妬、支配欲から逃れたいと思いながらも、母に愛されたいと願う娘の痛みを生々しく描いた、歪んだ母娘の物語である。
年少期の母親との関係、母親の過保護や過干渉が原因である場合が多い
境界性パーソナリティー障害を抱える女性たちの実体験をもとにストーリーが構成され、主人公の苦しみに共感の声が多く寄せられている。



監督:片嶋一貴
出演:韓英恵、有森也実、綾野剛、佐藤寛子、白石隼也、町田啓太、信太昌之、渡邉紘平、松本若菜、内田春菊、古田新太、室井滋、伊原剛志

作品公式サイト http://dogsugar.co.jp/lemon.html
2012年12月15日よりシネマート六本木にて公開


結構ヘビーなテーマなので観る前には身構えてしまうのだけれど、徹底して映画的な表現を突き詰めようとし、あくまで映像とアクションで魅せていく作りなので、むしろ観やすい。

『アジアの純真』が青春の疾走だとしたら、今作は人生の迷走とでも呼ぶべきか、いずれにしろ前作同様に独特な映画的なグルーブが前面に打ち出されている。

かといって勢いだけな訳でもなく、例えば2つの平行する筋を別の撮り方で共存させ、次第にそれが交錯して行く構成など、細かい映像の工夫と緻密な映像設計が効果的。

粗暴なようでいて、この語り口でしかあり得ない映画なのだという覚悟が漲っていて、また、それに応える女優たちの顔は鬼気迫っていて素晴らしい。
posted by 井川広太郎 at 21:01| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする

2012年11月02日

Playback

Playback』(2012年/日本/113分/配給:PIGDOM)

第65回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門正式出品作品

行き場を失くした男の、ある「再生」の物語

誰にでも立ち止まりたくなるときが、ある

勢いだけですべて可能だと、そう信じていたときが終わり、ふと立ち止まる瞬間が訪れる。
いままで自分は何をしてきたのか、そしてこの先どうなるのか。
そんな、誰もが体験するだろう不安を『Playback』の主人公ハジも、40歳を手前にして抱えている。
そんなときに彼は、自らが生きてきた道を辿り直すことで、かつての自分や仲間たち、故郷の風景を改めて発見するだろう。
後悔するためではなく、自らの「再生」を始めるために。


新しき才能との出会いー三宅唱×村上淳×大橋トリオ

監督の三宅唱は、本作が劇場公開デビュー作となる28歳の俊英。
加瀬亮など、映画をこよなく愛する俳優たちをうならせた処女長編『やくたたず』(10)をみた村上淳が、監督にラブコールを送り、この企画が実現した。
監督はその返答として、村上の実人生と重なり合うような、俳優を職業とする主人公を作り出した。
自然体ながら、まるで初めて出会うような村上淳がここにいる。
また渋川清彦、三浦誠己、河井青葉、渡辺真起子、菅田俊ら、エッジの利いた実力派俳優たちが脇を固めるほか、主題歌を提供した大橋トリオの存在も忘れてはならない。
三宅唱という新しき才能を発見する興奮。
そしてその才能と、日本映画を代表する俳優たち、美しいメロディとの幸福な邂逅を、ぜひとも劇場で感じてほしい。


STORY

仕事の行き詰まりや妻との別居など、40歳を手前に人生の分岐点に立たされた映画俳優ハジ。
だがすべてが彼にとっては、まるで他人事のようだ。
彼を良く知る映画プロデューサーは再起のチャンスを与えようとするが、まともに取り合おうともしない。
そんなハジが旧友に誘われ、久しぶりに故郷を訪れる道中、ある出来事が起こる。
居眠りをして目覚めると、なんと大人の姿のまま制服を着て、高校時代に戻っているのだった……。
現在と過去が交錯し、反復されるその世界で、果たしてハジは再び自分の人生を取り戻せるのだろうか。



監督 三宅唱
出演 村上淳、渋川清彦、三浦誠己、河井青葉、山本浩司、テイ龍進、汐見ゆかり、小林ユウキチ、渡辺真起子、菅田俊

作品公式サイト http://www.playback-movie.com/

2012年11月10日よりオーディトリウム渋谷にてロードショー!ほか全国順次公開予定!


過去の名画が素晴らしいのは、何十本、何百本という同時代の名作の中からさらに選び抜かれた、選りすぐりの一本だからである。
はたして、数多くの新作映画に触れる我々にとっても、永く語り継がれるであろう作品に出会うことは稀である。
であるから一人の観客として、名画の誕生の瞬間に立ち会えたのは心から嬉しいし感動的ですらある。
きっと2012年は『Playback』を観た年として記憶される。

繰り返されることで色褪せていく日常の、くすんだ美しさを呼び起こすこの映画は、観る者それぞれに忘れかけていた大切な何かを思い出させてくれる。
演技する楽しさ、スケボーの面白さ、とりとめのない会話の心地よさ、初恋のときめき、夢と希望を抱く興奮、人を愛する幸せ…
僕は、映画を観る喜びを思い出した。

posted by 井川広太郎 at 16:16| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする