2013年04月17日

孤独な天使たち

孤独な天使たち

巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督最新作『孤独な天使たち』。
監督生活50周年を迎え、世界中が待ち望んだ10年ぶりとなる最新作が遂に公開。

巨匠ベルナルド・ベルトルッチの「ドリーマーズ」(2003)以来およそ9年ぶりとなる監督作。
孤独を愛する14歳の少年ロレンツォは、学校のスキー旅行に行くと両親に嘘をつき、まる1週間好きな音楽と本だけに囲まれて暮らそうと計画する。
しかし、思いがけず異母姉のオリヴィアが現れたことですべてが一変する。
少年時代との別れを迎えるロレンツォと、2人だけのかけがえのない時間をみずみずしく描き出す。

「ぼくは怖くない」の原作者としても知られるニコロ・アンマニーティの同名小説が原作。
ベルトルッチ監督が、およそ30年ぶりに母国語であるイタリア語で撮り上げた作品。



監督 ベルナルド・ベルトルッチ
出演 ジャコポ・オルモ・アンティノーリ/テア・ファルコ/ソニア・ベルガマスコアリアンナ/ベロニカ・ラザール/トマーゾ・ラーニョ

公式サイト http://kodoku-tenshi.com/

4月20日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開


主演の二人の顔が良い。

主役の少年、ジャコポ・オルモ・アンティノーリは、本作で映画初出演らしいのだが、無垢な幼さと、狂気的な暴力性を併せ持つような動物的…あるいは即物的ながら本能が剥き出しとでもいうべき只ならぬ表情に、緊張感が漲っている。
その相貌はラストまで一瞬たりとも崩れず、片時も目が離せない。イケメンじゃないけどカコイイ。

もう一人の主役、少年の義姉役のテア・ファルコは、役柄と同じく、写真家としても活動するアーティストらしいのだが、こちらもまた素晴らしい。
退廃的な美しさの中に、女と少女が不規則に現れるような変化が、拠り所のない現代の絶望感を巧妙に表象している。綺麗で冷たげなのに、子供みたいでかわいい。

狭い部屋でボーイミーツガールからの唐突なダンスシーンなんて、それこそヌーベルバーグ的な、なんてありふれたシーンなんだと観ていたのに、うっかりグッときてしまったのは、きっと曲のせいだろうと思ったら、その曲は、デビッド・ボウイ自身が歌う「スペイス・オディティ」のイタリア語バージョン、「ロンリー・ボーイ、ロンリー・ガール」。歌詞が全く違う。なんという。
posted by 井川広太郎 at 01:01| Comment(0) | TrackBack(3) | REVIEW | 更新情報をチェックする