2013年05月23日

I'M FLASH!

時々、「なんで、こんなに面白い映画がこの世に存在することを誰もぼくに教えてくれなかったんだろう」と思うことがあるが、『I'M FLASH!』なんかは、まさにそれ。

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2013年05月07日

百年の時計

『百年の時計』(2013年・上映時間 105分・配給:太秦/ブルー・カウボーイズ)



2011年に路線開業100周年を迎え、現在も高松市内を走る“ことでん”(高松琴平電気鉄道)は、大正時代に製造された貴重な車輌が今でも運行し、「鉄道の歴史遺産」と言われています。そんなレトロ電車で育まれた切ない初恋の記憶を、『デスノート』、『ゴジラ』『ガメラ』両シリーズほか『ばかもの』で名高いヒットメーカー・金子修介監督があたたかく描きだしました。

 主人公は、本作が長編映画初主演となる木南晴夏。『20世紀少年』や「勇者ヨシヒコ」シリーズなどで個性的な実力派として注目される最旬の女優です。そして、最期の時を迎える前に過去と向かい合おうとする芸術家をミッキー・カーチス、若き芸術家と恋に落ちた人妻を中村ゆり、主人公を大きな愛情で包み込む父親役に井上順、鉄道の運転士で主人公の幼馴染役に鈴木裕樹などが脇を固め、大切な人と共に刻む人生の豊かさに気づかせてくれる香川発のハートフル・ストーリーが誕生しました。
 音楽を手掛けるのは、世界を股にかけて活躍するピアニスト中村由利子。「NO MORE CRY」「ALWAYS」など大ヒットを記録したD-51の新曲「めぐり逢い」が主題歌として華を添えています。

監督:金子修介
キャスト:木南晴夏、ミッキー・カーチス、中村ゆり

オフィシャルサイト http://www.100watch.net/
2013年5月25日よりテアトル新宿ほか全国順次公開!


最初はどんな映画かよく分からなくてドキドキしたんだけど、終盤に向けて一気にファンタジーが展開するところからは虜になって、とにかくもう映画的で壮快。
映画でしかたどることが出来ない爽やかな時空旅行が、幸せな涙を誘う。

形に捉われない脚本は、ありきたりな予定調和では妥協しないからこそ、ゴテゴテした部分も、テカテカしたところも、パキパキする感じもあって、それだけに観る人によって印象もかなり変わるんだと思う。
そんな自由奔放さが、久しぶりに日本映画らしい映画を観たという満足感を与えてくれる。

しかし、私がこの映画を好きなのは、断じて純愛映画だから。
言うなれば、ファンタジックな純愛映画。

運命の女を演じる中村ゆりが徹底的に素晴らしい。
ファム・ファタールとしての説得力を完璧に備えた中村ゆりの存在が、この映画を支えている。
美しく甘美的で、優雅ながら艶めき、とにかくコケティッシュで、背徳的な可愛さ。

映画を観るという一回性が、スクリーンの中の儚い面影に重なる。
このまま堕ちてしまいたいとすら想わせる目映さが、二度とは戻れない時間の煌めきを表象する。
この世に愛など存在しない。あるのは純愛だけなのだ。
posted by 井川広太郎 at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする