2014年01月06日

ほとりの朔子

ほとりの朔子』(2013年/日本・アメリカ合作/配給:和エンタテインメント/125分)

フランスのナント三大陸映画祭で最高賞の「金の気球賞」と「若い審査員賞」をダブル受賞!

監督:深田晃司
プロデューサー:杉野希妃
キャスト:二階堂ふみ、鶴田真由、太賀、古舘寛治、杉野希妃

2014年1月18日(土)より渋谷イメージフォーラム、2月8日より大阪シネヌーヴォ、その他全国順次-公開!
オフィシャルサイト http://sakukofilm.com/



大学浪人中の朔子(二階堂ふみ)が、避暑地で繰り広げられる恋の駆け引きを傍観しながら、思春期ならではの淡い恋心も抱き、大人と子供の狭間で揺れる様子を繊細かつ鮮やかに描く青春映画。
前半は、驚くほど秀逸にエリック・ロメールをカヴァーしてみせる。
久しく観ていない『海辺のポーリーヌ』(1983/エリック・ロメール)は、まさにこんな映画だった!と思い出させてくれるほど見事で、ここまで完璧にオマージュを捧げたことに嫉妬を禁じえない。
だが、個人的には、ロメールを振り切って一気に転調する後半が好き。
情動と理性が入り乱れ、次にどんなシーンが出て来るのか想像もつかぬようなワクワク感を持った、エネルギッシュな無軌道さが、青春独特のざわめきを感じさせてくれる。
自転車を二人乗りで疾走するか、あるいは手で押して並んで歩くか、はたまた歩行者に併せてゆっくり蛇行するか、変化に富んだ多数の移動撮影が、いちいち映画的で素晴らしい。
個性的な俳優陣が活き活きとし躍動する中、特に、絶妙に甘酸っぱくはにかんでみせる二階堂ふみが強烈に魅力的。ってか、エモい。
posted by 井川広太郎 at 11:06| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする

2014年01月05日

The Story of CNBLUE/NEVER STOP

The Story of CNBLUE/NEVER STOP』(2013年/日本/東宝映像事業部/125分)

韓国出身の4ピースバンド「CNBLUE」初のドキュメンタリー映画!

監督:田容承
キャスト:ジョン・ヨンファ、イ・ジョンヒョン、カン・ミンヒョク、イ・ジョンシン

2014年1月17日(金)より、全国ロードショー!
オフィシャルサイト http://cnblue-movie.jp/



日本で音楽修行をしたという韓国の四人組ロックバンドを追うドキュメンタリー。
K-popというと、どうもボーカル・グループを思い浮かべてしまうが、CNBLUEはバンド。
彼らの活動スタンスや、どういったキャリア展開をしているかなど、韓国の芸能界のノウハウの一端が伺える。
また、靴が数えきれないほど沢山ずらっと並んでいる玄関など、共同生活をしているという彼らの生活っぷりも垣間見えて興味深い。
posted by 井川広太郎 at 19:57| Comment(2) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする

2014年01月01日

生涯ベスト10(2013年末版)

昨年末にアップしようと思っていたのですが、うとうとしていたら、うっかり年を越えてしまいました。

映画に順位(や点数)をつけるのなんて野暮で無粋というかただただ恐れ多く、避けているんですけど、先日、某氏が誕生日記念に生涯ベスト10を挙げているのを拝見し、それがとても面白かったんです。
自己紹介あるいは自分史みたいな感じで、氏の意外な一面が見えてきて、とても楽しめました。
これは真似てみようと。
自分の好みというか、影響を受けた、あるいは心の映画的なものであれば、選ぶという行為もギリギリありな気もするし、誕生日とか年末年始とかことあるごとに更新することを前提で考えれば、幾分、気が楽になります。

時折「フランス映画好きでしょ?」的なことを言われることがありまして、間違えてはいないので、はいと答えるわけですが、なんか、ざっくり誤解されているような気もしていて、その辺のもやもやをスッキリさせたいという密かな企みもあったわけです。

作品の良し悪しとか、優劣とか、面白いかどうかではなく、自分の思い入れ的に絞り込むというのなら10本を選ぶことも出来そうな気がしましたし、まあ、お遊びとして一度くらいやっておいても宜しいかと思い至ったわけであります。
具体的に言うと、エピソード付きというか、その映画を観た時の劇場とか状況とか、自分の人生にどうリンクしているかとか、単なる感想とか批評ではなく、愛を持って余談を延々と語ることが出来る、そんな作品を選んだわけであります。

しかし、やはり10本というは数少なく、まさに断腸の思いだったわけであり、その辺の余白も含めて眺めて頂ければと思います。
前置きが長くなりましたが、2013年末版の、私の生涯ベスト10です。
順位ではなく、大体、記憶の限り観た順番に挙げてあります。

『バットマン』(1989/ティム・バートン)
『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984/ウォルター・ヒル)
『ブルース・ブラザース』(1980/ジョン・ランディス)
『恋々風塵』(1987/侯孝賢)
『飛行士の妻』(1980/エリック・ロメール)
『ラヴ・ストリームス』(1983/ジョン・カサヴェテス)
『花様年華』(2000/王家衛)
『ミレニアム・マンボ』(2001/侯孝賢)
『スプリング・フィーバー』(2010/ロウ・イエ)
『スプリング・ブレイカーズ』(2012/ハーモニー・コリン)

というわけで、できるだけ国や地域を幅広くと考えていたんですけど、半数がアメリカ映画、次に中国映画(中華圏)で、フランス映画はわずか一本となりました。
日本映画が一本もないのが残念というか不思議です。
また、一人の監督につき一本という縛りを意識していましたが、侯孝賢だけは例外になってしまいました。
面白い映画や良い映画は数多くあるけど、心というよりも魂に響く映画、あるいは「この映画は自分のために創られたんじゃなかろうか」と錯覚してしまうような映画は、意外に少ないものです。

こうして並べて眺めると、妙な気恥ずかしさもあります。
また、これらの映画について語りだすと止まらなくなるのと同時に、早速、選び直したい衝動にも駆られてしまうので、この辺で。
勢いとタイミングが肝要だなと思います。
今年もよろしくお願いいたします。
posted by 井川広太郎 at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする