2016年12月29日

2016年ベスト10

今年劇場で観た中で、個人的に面白かった作品を挙げています。

1位『木靴の樹』
映画を観ていて、この映画がずっと終わらなければいいのにと思うことがまれにあるが、この映画はまさにそれ。
http://lostintokyo.seesaa.net/article/434569284.html


2位『みかんの丘』
嫉妬を禁じ得ないほど完成度が高く、悶絶するほど完璧に好みのタイプの贅沢な映画であった。
http://lostintokyo.seesaa.net/article/441491086.html


3位『疑惑のチャンピオン』
ハリウッド映画はこういったスリリングで革新的なエンターテイメント作品を排出してみせるからカッコイイ。


4位『ルーム』
どうしようもなく悲惨な話なのに子供のキャラクターによって明るく描ききっちり希望を感じるエンディング。


5位『ディストラクション・ベイビーズ』
今年の日本映画は素晴らしい作品が沢山あったが、その中でも抜きん出た面白さであった。


6位『二ツ星の料理人』
何もかもが王道なのに新鮮さすら感じる完成度の高さに作り手の偽りなき情熱を感じる。
http://lostintokyo.seesaa.net/article/438423869.html


7位『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』
泣かせればいいわけでは決してないが、劇場中の老若男女みんな泣くという経験は年に一度はすべき。
http://lostintokyo.seesaa.net/article/443366439.html


8位『二重生活』
日本には素晴らしい監督が沢山いて、これからも面白い日本映画が数多く生まれることを確信させてくれる。


9位『私の少女時代』
スターが映画にとってどんな存在か、どうしたら映画は映画になるのか、開き直ったからこその凄み。


10位『貌斬り KAOKIRI〜戯曲「スタニスラフスキー探偵団」より〜』
最近は優等生な作品は増えたが、挑発してくるようなキワキワの面白さは久しぶりでガツンとくる。
posted by 井川広太郎 at 10:38| Comment(0) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2016年12月26日

おっさんのカッコよさを知らないのなら俺が教えてやるぜというお話

40歳になって区の健康診断を受けた。
その結果は全く問題なかったのだけれど、後から足の裏に張りのようなものを感じるようになった。
実は足の裏にホクロがあって、以前から気にはなっていたのだ。
この張りはホクロと因果関係があるのかとも妙に不安になってきて、この際だからとついでに近所のクリニックに行ってみた。

数年前に針の穴のような小さなホクロができて急激に大きくなっているという説明をしたら、これは総合病院で診てもらいなさいと。
張りは恐らく全く関係ないが、足の裏のホクロは悪性の可能性もあるというのだ。
間も無く現場の仕事が始まる予定だったので、すぐに診てもらえるところということで、一駅隣の大きな病院の紹介状を書いてもらった。
不安な一晩を過ごした翌日、そこの皮膚科の医師に診てもらったら、これは見ただけでは分からないので、手術で除去して病理検査をする必要があると言われた。
ほとんどのホクロは見ただけで悪性か否か分かるらしいのだが、足の裏は押しつぶされるせいもあって判別がつきにくいのだと言う。
要するにガンである可能性もあるのかと聞いたら、高くはないがそういう可能性も否定はできないと。
ホクロを切除する日取りを決めて、その日は病院を後にした。

病院を出てから、メチャクチャ落ち込んだ。
最悪、皮膚ガンだとしても切除するなりなんなり比較的対応しやすいはずだと聞いた知識で自分を落ち着かせようにも、どうしても悪い方に考えてしまう。
その日はたまたま湘南ベルマーレのアウェー戦が大宮であって観戦に行く予定であった。
正直、サッカーを楽しめる心理状状態ではなかったが、もう一生ベルマーレの試合を観戦出来なくなるのかもと思うといてもたってもいられなくなり、大宮に向かった。

その電車の中でも独りガクーンと落ち、悪い方悪い方にと考えてしまう。
俺死ぬのかなあと思った瞬間、その前にしたいことは、やはり映画を撮ることで、その瞬間に頭の中に撮りたい物語が浮かんだ。
電車の中でその思いついた物語を書き上げることに没頭した。

試合の観戦中も心ここに在らずで、ベルマーレも負けて降格が決定し、散々な一日であった。
だが不安は広がりつつも、湧き上がった物語を書くことに夢中になっていった。
そうして一週間で、脚本を書き上げてしまった。
僕の場合は脚本を書くのに早くても一ヶ月はかかるので、信じられないほどの短期間であった。
死ぬ気になれば何でもできるって本当なんだと実感した。

後日、ホクロを切除して病理検査に出し、足の裏を縫った。
その日のうちから歩けると聞いていたのだが、思った以上に歩きづらくて、痛くて苦労した。
たまたま現場のスタート日が遅れたので、そこは助かった。

二週間後に検査の結果を聞きに行くと、陰性であった。
その頃にはもうかなり平常心になっていたので落ち着いて結果を聞けた。
とにかく良かった。
いままで風邪以外ではほとんど病院のお世話になったことすらなかったのだが、今回の経験で、もう自分一人では自分の体を維持出来ないことに気づく年齢なんだと思い知らされた。

最近、周りでも健康の話題が多く、トラブルもよく聞く。
そのほとんどが、誰かに指摘されて病院に行ったら早期発見だったので助かったという類の話だ。
異常を感じたらなによりまず病院に早く行くことだし、異常を察知するには自分一人の判断ではなく他人の目や判断が有効だとつくづく感じる。
僕の場合は足の裏というなかなか目に触れにくい場所であったが、だからこそ他人の指摘が有効な時もある。
目の届かぬ背中にできた肌の異変を指摘され病院に行った話や、ほんの些細な日常の動作の変化を指摘されたことから脳梗塞の早期発見に繋がったとか、そういう話は多々あるが、誰かが誰かを気にしたり気付いたりすることは不可欠だし、それをお互いに受け入れないといけない。
一人暮らしとか独身とか若いうちにはいいのだけれど、それはほとんど傲慢であって、やはり人間は一人では生きていけないし、一人で生きていてはいけないのだなあとしみじみ思った。
posted by 井川広太郎 at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2016年12月24日

メリークリスマス



ミスターローレンス
posted by 井川広太郎 at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2016年12月23日

日本の映画業界が抱える課題 人材育成の“環境作り”が鍵に

日本の映画業界が抱える課題 人材育成の“環境作り”が鍵に
オリコン 12/23(金) 6:00配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161220-00000372-oric-ent


おっしゃる通りだと思う
posted by 井川広太郎 at 08:46| Comment(0) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2016年12月15日

貌斬り



めちゃめちゃ面白かった!
posted by 井川広太郎 at 15:29| Comment(0) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2016年12月08日

ミス・シェパードをお手本に

『ミス・シェパードをお手本に』(原題 The Lady in the Van/2015年/イギリス/配給 ハーク/103分)



監督:ニコラス・ハイトナー
製作:ケビン・ローダー、ニコラス・ハイトナー、ダミアン・ジョーンズ
製作総指揮:クリスティーン・ランガン
出演:マギー・スミス、アレックス・ジェニングス

公式サイト http://www.missshepard.net/
12月10日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー


劇作家と、彼の家の庭に住み着いたホームレスの女性との交流を描くヒューマン・コメディ。
実話を描いたエッセイを元にした舞台の映画化とのこと。
ハリーポッターシリーズでも有名なマギー・スミスが、元気で高貴な謎めいたホームレスのレディを演じている。

子供の頃って必ず近所に謎の人がいて、大抵は老人だったりするが見かけただけで学校で噂話になったり、あるいはすれ違ったり怒鳴られたりすることで盛り上がったり、あの人は何者なんだろうと想像することで未知の大人の世界へと想像力を広げてくれたり。
そういえば中村高寛監督の「ヨコハマメリー」はそんな映画だったね。
時折どこからともなくやってくる寅さんとか謎のテキ屋のおっちゃんとか、そういう異質なものが身近にいることで僕らの小さな世界は成り立っているんだって実感まで行かなくとも、不思議な安心感があった。
それはもう子供にとっては半ば神秘的というか、日本的な解釈で言う所の神的な役割も担っちゃっているんだろうけど、この映画のミス・シェパードも近所の子供を鬼のように追いかけ回すシーンが一回だけあるが、きっとそういった類だったんだろうな、と。
そんな鬼ババアだかゴミババアを家に住まわしちゃうってのがシュールだし、そうすることで都市伝説的な彼女の素性を知っていくという冒険譚が実話ってのだから驚きだが、舞台を映画化したせいか、十数年に及ぶという時間経過はあまり感じなかったな。
posted by 井川広太郎 at 19:32| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする

2016年12月05日

私の少女時代

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予備知識なくふらっと観に行ったら、ご都合な物語と薄っぺらい人物造形に過剰な演出という、全く僕の好みではない映画だった
ありふれたエピソードの羅列でエンディングまで簡単に予想できるし、半ば呆れながら観ていたのだが、クライマックスを迎えた瞬間に感極まって轟沈した
全くの予想通りのオチで、それに備えて十分に身構えていたにも関わらず、時空を超えて吹き荒れる感動を僕には防ぎようがなかった
これは後になって知ったことだけど、恋とは気づいた時には落ちているものらしい
僕がきっと若ければ、もっと甲斐性があれば、ずっといい男だったらいますぐ君を、いますぐ抱きしめたい
posted by 井川広太郎 at 20:13| Comment(0) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする