2020年07月27日

シークレット・ジョブ

今日はシネマート新宿が月曜メンズデーで1200円なので「シークレット・ジョブ」を観てきた

動物園を再建するために、経営者や飼育員たちが着ぐるみを着て動物を演じるというコメディ

あまりにも馬鹿馬鹿しい設定で、観たくて仕方がなかった作品
ナマケモノ役のチョン・ヨビンが可愛く、主役のアン・ジェホンはいわゆるイケメンではないが味がある顔で良い
中盤の、動物の着ぐるみでドタバタやるところはあまりにも滑稽で爆笑し続けた

でも尺は二時間で、全体的に長いと感じた
序盤の動物園に行く前の展開が終盤にちゃんと回収されるのは良いんだけど、あまり本筋とは関係ないし効いていない気がする
韓国の実情を反映しているようなので、どうしても入れたかった要素なんだろうけど、個人的にはもっと動物園に絞って欲しかった

何より、動物園への愛が感じられない
あの終わり方は動物園を否定しているようにも思え、素直には受け入れられなかった

でも爽快なエンディング曲が劇中の動物園のテーマ曲になっていて、とても気が利いている

posted by 井川広太郎 at 22:33| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2020年07月22日

パブリック 図書館の奇跡

今日は新宿武蔵野館が毎週水曜日の映画ファンサービスデーで1,100円なので「パブリック 図書館の奇跡」を観て来た
極寒の中で暖を求めて図書館に立て篭もったホームレスの集団と、彼らに同情する図書館員の姿を描くコメディ

予告編を見て面白そうだったから楽しみにしていた作品
個性的なキャラクターを次々に見せ、それぞれの事情を語り、怒涛のように物語を展開していく序盤の巧みな構成は脚本が見事としか言いようがない
十分なドラマツルギーもあり、冷や冷やする感じもあり、ワクワク感が止まらない

ほんの出来心のはずが多くの人を巻き込んであれよあれよと事態が大事になっていく中盤はストーリーが秀逸で、その中で骨太なテーマが剥き出しになっていく
劇中で語られる「Make some noise」は現在進行形の「black lives matter」を予見していたかのようでもあり、もはや”アメリカ人が忘れてしまった”スタインベックの怒りの葡萄を引用するなど皮肉も効いている

だが、終盤が少しまとまりすぎていて物足りなかった
あのラストはスマートだし悪くはないが、もう一歩踏み込んで描かないと、それこそウェルメイドという名の雑音として消えてしまうんじゃないか
裸になるのは勇気がいるが、実際にはもっともっと痛みを伴っているのであるし

監督兼主演のエミリオ・エステベスが図書館にいるのを見ると、どうしてもブレックファスト・クラブを思い出してしまうというか、それ狙いなの?
脇を固めるネゴシエイター役のアレック・ボールドウィン、検事役のクリスチャン・スレイターがとても良いだけに、彼らの物語もキッチリ描き切って欲しかった
ネゴシエイターの息子の顛末も、市長候補の評価も、唐突なシーザーも宙ぶらりんに感じる
ともあれ俳優部が皆芝居が達者で素晴らしいのだが、特にジェナ・マローン、テイラー・シリング、ガブリエル・ユニオンといった女優陣はそれぞれ本当に魅力的で良かった

貧富の差が拡大していく社会の不条理を、図書館という公共施設のあり方を問うことで突くという発想が秀逸
製作は2018年らしいが、今こそ見るべき映画である

posted by 井川広太郎 at 22:05| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2020年07月20日

悪人伝

今日はシネマート新宿が月曜メンズデーで1200円なので「悪人伝」を観てきた
連続殺人犯を捕まえるために、刑事とヤクザが手を組むバイオレンスアクション
めちゃくちゃ面白かった!

マ・ドンソク目当てで行ったんだけど、ノワールもの、バディものとして出色の出来
インファナル・アフェアを思い出したし、実際、ハリウッドリでメイクされると思う

若き刑事が連続殺人事件を捜査しているが、犯人の正体は全く分からない
そんな中、偶然、ヤクザのボスも同一犯に襲われる
一命は取り留めたものの、ヤクザのボスは刺されたことの恥辱で怒り復讐に燃える
そのことを知った刑事は、ヤクザのボスに事件捜査への協力を求める
なんとかして犯人を逮捕したい刑事と、なんとかして犯人をぶっ殺したいヤクザのボス、相反する二人がお互いを騙し合いながらも協力して連続殺人犯を追う!

実話を元にしているらしいがなんとも面白い物語
シリアスでありながらテンポよく、すかさず笑いも入れる巧妙な演出
二転三転して最後の最後にもう一捻り加えてみせる見事な脚本
男臭く隅から隅まで男ワールドでありながら、絶妙なバランスで女子を排するバランス感覚
演技はもちろん、撮影もアクションも全ての面でクオリティが高く、エンターテイメントとしてドチャクソ完成度が高い

スクリーンにマ・ドンソク汁が溢れかえり、顔芸の応酬から問答無用のハードパンチ!
くそ!最高やんけ!俺たちはこういう映画を見たいんだ!

posted by 井川広太郎 at 19:09| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2020年07月15日

イップ・マン 完結

今日は新宿武蔵野館が毎週水曜日の映画ファンサービスデーで1,100円なので「イップ・マン 完結」を観に行った
めちゃくちゃ面白かった
え、イップ・マンシリーズってこんなに面白かったっけ?
いやこれ最終作にしてたどり着いた完成形であり、最高傑作なんじゃなかかろうか

カンフーの達人イップ・マンが、息子の進学のためにアメリカに渡って高校の推薦状を探し求めるアクション映画

まず脚本が素晴らしい
マジで息子の進学のためにサンフランシスコで高校の推薦状を求めて奔走するイップ・マンが、なぜかバトルに巻き込まれていく荒唐無稽な物語
推薦人たる中華街の顔役たちとのバトルになるのは分かるんだけど、そこにいじめっ子やチアリーダー、さらには入国管理局や海兵隊、そしてブルース・リーも参戦!
なにこれ、たまらねえ!キンフーみたいじゃん!

ハチャメチャなので全く先が読めないし、大風呂敷をジャンジャン広げた結果として次々に展開するバトルが爽快
その一方で華人の歴史、格闘技の普及、移民問題、人種差別など、史実に基づいたリアルなエピソードを描く骨太さもある
なによりガチでアクションできる俳優が多く出演していて、圧倒的な説得力がある

アクションというのは感情表現なんだと、映画においては紛れもなく心理描写なのだとブルース・リーが教えてくれた真理を呼び起こしてくれる快作

posted by 井川広太郎 at 19:30| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2020年07月14日

透明人間

今日は毎月14日のTOHOシネマズデイで映画が1,200円なのでTOHOシネマズ新宿で「透明人間」を見てきた
古典的なモンスターである透明人間を現代風にアレンジした作品
めちゃくちゃ面白かった!

透明人間に様々なシチュエーションで襲われるってだけで超怖いし面白いんだけど、さらに敵の姿が見えないからこそ仲間にも信じてもらえず孤立していくという精神的な不安と、そこから巻き起こる猜疑心や疑心暗鬼によって目に映るもの全てのものが信じられなくなっていくというスリラー

いやヒロインはエリザベス・モスじゃなくて、若くてスタイル良い美人じゃなきゃダメだろと思いつつ、圧倒的な恐怖と引きによってひと時も目が離せない
台詞もないシーンがずっと続くのに映像と音だけで緊張感がエグい、何もない壁にも奴が潜んでいるのではないかと凝視してしまう
そうして姿のない敵を映像で表現するだけで脱帽なのに、そこから、主人公のことを観客以外の誰も信じてあげられないという心理劇に持っていき、そうすることで「目に見えていることが全てなのか?」という問いを観客に突きつけてみせる

映画を見ている僕らに、目に見えていることが全てなのかと問いかける
怖っ!!

posted by 井川広太郎 at 23:03| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2020年07月11日

もののけ姫

今日は新宿ピカデリーで「もののけ姫」が1100円なので見てきた。
前の劇場公開時、つまりは23年前(!)に見た時はあんまり好みではなかった記憶なのだけれど、今回の興行で見た友人が「ナウシカと同じくらい良い!」というものだからワンチャン。
結果、やっぱりあんまだった。これならナウシカを二回観た方が良かった…
やはり紅の豚以降の宮崎駿作品は僕には合わないということを再確認できたことが収穫。
なんで僕はあんまり乗れないのかぼんやり考えていて、トーンが暗いこと、元気な幼児が出てこないこと、なぜかみんな言葉が通じてることなどテーマや話がよく分からないこと、あとは主人公が魅力的に感じられないこと、ナウシカはアシタカの気高さとサンの野性味が同居しているとこが良かったのになどなど。
要するに空を飛ばないからな気もする。飛ばねぇ豚はただの豚だと言うことですし。
そんなわけで紅の豚とラピュタも劇場でやって欲しいなあ。

posted by 井川広太郎 at 19:12| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2020年07月01日

SKIN/スキン

今日は新宿シネマカリテが毎週水曜日の映画ファンサービスデーで1,100円なので「SKIN/スキン」を見てきた。
白人至上主義を標榜するカルト集団にいた青年が、愛を知って組織を抜け出そうとするドラマ
面白かった!

予備知識なく見たんだけど、SKINというのは肌の色というよりも、主人公の顔や全身にビッシリ彫られたタトゥーのことであり、体に染みついて消し去れない過去のことのよう。
格差と貧困も引き金となって白人至上主義者が生み出されていく負の連鎖を描きつつ、そこからの脱出を壮絶に描く。

主演のジェイミー・ベルはリトルダンサーのエリオット。リトルダンサーのエリオット!あのエリオットがなんでこんなにゴツくなってん…
その彼が恋に落ちるのが決して巨漢で子持ちの女性というのがリアルなのだが、にしても演じるダニエル・マクドナルドの芝居が素晴らしくて惚れ惚れしてしまう。

誰にだって仕方のない事情や、忘れたい過ちや、どうしようもないしがらみがある。
だからこそ「転向」した理由や心理をもう少し分かりやすく描いて欲しかったとも思うが、実話を元にしているというだけあって説得力があるし、重い内容ながら感動的でもある。

いまはタトゥーをあんなに綺麗に消すこともできるんだね。
家庭を持って定職に着く、そんな堅実な人生を素直にかっこいいと思うし憧れる。
あんな天使みたいな娘たちがいたら尚更。

posted by 井川広太郎 at 20:32| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする