2008年06月25日

土本典昭監督、死去

映画監督の土本典昭さんが亡くなりました。
謹んでご冥福をお祈り致します。

昨今は機材や技術や配信媒体の飛躍的な向上により、世界中で多くのドキュメンタリーが作られるようになりました。ドメスティックな状況を世界に発信するというのは全く映画的であり、極めて望ましく理想的な環境になりつつあると言えます。例えば各国の映画祭などでも、政治や社会情勢や商業主義など多くの制約から解放された形で発表される刺激的なドキュメンタリー映画が今まで以上に数多く見られるようになりました。

しかし容易になった反面、意識や覚悟や思考の低下が傾向として見受けられることも否めません。

撮るということはどういうことなのか、撮られるということは何なのか、観るということは何を意味するのか。
土本監督の作品には、撮る側と撮られる側の壮絶な関係性が溢れていて、観る者も否応なく引き込まれるような力がありました。
こういった、映画や映像といったメディアが誰にとっても身近になった今日だからこそ、土本監督の作品を改めて楽しみ、感じ、考えるべきことも多いと思います。

日本では多数の若きドキュメンタリストたちが活躍し始めています。
それぞれが高い意識と誇りと責任感を持って、引き継ぎ、発展させ、繋ぎ広げていかなければなりません。
ありがとうございました。
posted by 井川広太郎 at 12:02| Comment(3) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
朝刊で土本監督の死去を知りました。
ご冥福をお祈りいたします。
Posted by yoshida at 2008年06月25日 19:27
昨年の山形で一度お会いしただけでした。もっとお会いして色んな話を聞きたかった…。ひとつの時代が終わったような気がします。
Posted by 想田 at 2008年06月26日 11:15
>yoshidaさん
偉大な映画監督の死があまり大きく報道されておらず不思議な感じがしました。

>想田さん
新しい時代を切り開いて下さい!
Posted by 井川広太郎 at 2008年07月02日 14:55
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