2008年08月26日

Flabbergasted 03

6月27日(金)

0600 起きる

なぜか海外に行くと、大体6時に一回目が覚める。時差があっても無くても決まって6時。なぜだか理由は不明なのだが、とにかく二度寝する。

DSCN1651.jpg DSCN1652.jpg

0830 起床して朝食

朝食食べながら、地図みて昨日歩いた道を覚え、プログラムみて今日見る映画を決めたりしている。

1000 アエロヌフ

さて、映画を観に行くか、とアエロヌフに向かうが、扉が閉じられていて誰もいない。あれ?10時半から上映なんじゃないの?とプログラムをよく見ると、別の映画館の名が記されている。これっ!どこよ!?
そういえば昨日、ベルトランが「上映会場は三つあって、どこも数百メートルしか離れていないから便利だぜ!」とか言ってたな。というわけでホテルに戻りフロントの人に聞くと「ああ、これは美術館のとこよ」と言うので、地図で美術館の位置を示してもらう。

DSCN1698.jpg DSCN1661.jpg DSCN1662.jpg
DSCN1660.jpg DSCN1663.jpg

1015 美術館

というわけで、歩いて15分ほどの美術館に着く。このリールの美術館は、結構な所蔵品があると話に聞いたことがある。

綺麗な中庭の階段を降りたところが上映会場になっていて、なかなかの環境。
しかし、人がいねえ!と思ったら、しばらくすると集まり始める。
とにかくここフランスでは時間にルーズ。上映開始は上映予定時刻の20分後とかが当たり前で、上映予定時刻の15分後とかにも平気でお客さんが来たりする。
そういえば待ち合わせてもすっかり待ち惚けばかりだしな。そーゆーの、どうも慣れない。

film08_retro_morin_richess.jpg film08_retrospective_trist.jpg

1030 MA RICHESSE A CAUSE MES PRIVATIONS/TRISTESSE MODELE REDUIT

この映画祭で特集していたロバート・モーリン監督の作品を二本観る。俺は不勉強で知らない監督だったが、ケベックの人なので基本全編フランス語。
『MA RICHESSE A CAUSE MES PRIVATIONS』はボディビルダーの男を追った短編。ドキュメンタリーなんだか、フィクションなんだか、複雑に交じり合っていて分からない。それがこの監督の持ち味の様だ。いちいち鏡の前でポーズをとったり、一緒に暮らす母親にオイルを塗ってもらったり、地下室で仲間の写真を撮ってあげたりするいい年こいたボディービルダーが、コンテストに出場する。フランス語なもんで台詞は全く聞き取れないが、奇妙な滑稽さと演出の妙で面白い。
『TRISTESSE MODELE REDUIT』はダウン症の男が主人公の長編。フィクションとノンフィクションを自在に行き来する演出がここに極まる。これも全編フランス語で台詞は全く分からないが、物凄く面白い。もう若くはないダウン症の男とその両親、妹の家庭を描いているのだが、彼や彼の家族の穏やかな日常の中の肉体と表情とが強烈に物語る。すごい。あくまでホームドラマの様式を踏襲しながら、作為とか無意識とかがもはやどうでもよくなってきて、ただただ映画的な情景に身を委ねているような快楽。

DSCN1664.JPG lille3_2.jpg lille3_3.jpg

1230 散歩

ちょっと映画に面食らったせいもあって、そこら辺を散歩したりする。
広場ではヘンなヘビメタのバンドが演奏していたり、雨が降ってきたので雨宿りしたり。
金曜の昼間だけど結構人が多い。

films08_retro_morin_paye_g.jpg film08_retrospective_yes_s.jpg

1415 yes!sir

引き続きロバート・モーリン監督の作品を観る。
一本目の短編『ON SE PAYE LA GOMME』はもろにホームビデオのノリで、ラテンな一家が過去の自分達の映像を見てゲラゲラ笑っている。これはちょっと分からんかった。
で、次に観た長編『YES SIR! MADAME ...』は衝撃の傑作。自分の人生を回顧するセルフドキュメンタリーのような作りで、生い立ちから成人し、中年になるまでを、実際の映像(と多分フィクションも相当多数)交えながらモノローグで振り返るといった趣。これはフランス語と俺には物凄く聞き取りにくい英語も交じっていたので多少は分かる台詞もあったが、恐らくそんなことはどうでもいい。どうでもいい証拠に、上映中に多くの人が退席してしまう。結構っつーかかなり辛い映画。幼年期が終わると青年期が、青年期が終わると中年期がと延々と支離滅裂なモノローグが続いていく。これはキツイ、一体この映画はどこへ行くのかと。ところが、やはり映画は始まりから終わりまでを通してはじめて一本の映画となるということを思い知らされる。ラストのシークエンスにおいて、この映画はトンでもない所にイッちまう。そうか!それで人生(のようなものを)振り返っていたのか!映画でしか有り得ない猛烈なファンタジー。すごい!こういうスゴい映画に出会えるから映画祭はやっぱ最高だ。

lille3_4.jpg lille3_5.jpg lille3_6.jpg
lille3_7.jpg lille3_8.jpg DSCN1679.JPG

1630 散歩

お陰でもう地図なしでもリールの中心部は歩けるようになっちまう。
posted by 井川広太郎 at 00:17| Comment(6) | TrackBack(0) | リール旅行記2008 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あ、写真送ります。
これってバンドのなまえだっけ?タイトル。
Posted by るるる at 2008年08月28日 02:27
>るるる
写真届いたありがとう。使わせてもらう。
タイトルはバンドの名前をモジッた。
Posted by 井川広太郎 at 2008年08月28日 10:55
そうなんだ。ふたりにしかわからないね。。タイトルのもじり。
うん、写真遅くなってごめんなさい。さっそく使ってくれてうれしいよ。
Posted by るるる at 2008年08月28日 21:02
>るるる
二人にしか分からないとか言うと勘違いされてモテない俺がますますモテなくなるので勘弁して下さい><
リールで大発見したバンドFlabbergastingについては次回あたりに書くことになるよ、るるるの遅刻癖と一緒に。
Posted by 井川広太郎 at 2008年08月28日 23:35
そうか。

世の女子達様。
井川さんはステキなシングル・ボーイです。


次回もたのしみにし・してるよ…
Posted by るるる at 2008年09月01日 05:14
>るるる
次回遅いねー
Posted by 井川広太郎 at 2008年09月24日 01:22
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック