2008年11月03日

すれ違いとは何か

毎日大勢とすれ違う

その誰かともしかして親友になれるかもしれない

だから僕はすれ違いを避けない  

ケガする時もあるけど楽しければいい

『天使の涙』(1995/ウォン・カーウァイ)

こんいちは。

この間、夜に、下北沢に行った。
待ち合わせをしていたのだが、相手とは電話が繋がらない。
駅前は人が多いので、そこら辺をうろついていた。

その人から電話がかかってきて、ちょっと先で落ち合うことになったので、俺はそちらへと歩き始めた。
と、刹那、久しく会っていなかった人とすれ違った。
はっとして声を掛けようかと振り返ったが、その人はもう、人ごみに消えていた。

下北沢は俺にとって、すれ違いが多い街のような気がする。
他の大きな街でも偶然に知り合いに会うことは多いが、下北沢でのすれ違いっぷりと言ったらない。
なぜだろうか。

それから、待ち合わせていた人と合流した。
向こうから歩いてくる彼の姿は、遠くからでも直ぐに分かる。
ちょっと時刻が予定より早いから、どうしようかと二人で一瞬立ち止まった。
すると後ろから、声をかけられた。
これから行こうと思っていた店のマスターだった。
あの人ごみで、ほんの僅かなすれ違いの中で、よく俺を見つけられたなと驚いた。
というよりも、その店にはまだ一度しか行ったことがなかったのに、よく俺の顔と名前を覚えていたな。

思えば、先程駅前ですれ違った人も、俺が相手を視認したのは僅かに数秒。
いや、数秒にも満たない一瞬だったと思う。
さほど親しかったわけでもないし、数年ぶりに見かけたのに、直ぐにその人だと分かった。
不思議なものである。

逆に言えば、自分が誰かに気付かれているにも関わらず、こちらが知らずにすれ違っていることもあるのかもしれない。
お互いが気付くか、どちらかが声を掛ければ出会ったことになるが、片方が気付いただけではすれ違いになってしまう。
俺たちは日々、無数のすれ違いをしてしまっているのかもしれない。

ところで俺は、すれ違わずに生きる方法を知っている。
でもそれは、あまり人生の役には立たない。
posted by 井川広太郎 at 23:38| Comment(2) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
たしかに、そうですね。

最近渋谷とか新宿を自転車で疾走していると、こっちは全然歩行者の顔とか認識できないけど、信号待ちしてる人の中に、もし知り合いがいたら、あ、けづかだ、とか思うんだろーなー、とかよく思います。

ちなみに、僕も、下北では、やたらと知ってる人とすれ違います。
下北たまにしか行かないのに、断然に多いですねw
Posted by けづー at 2008年11月05日 08:44
けづーくん!これはもしかしたら大発見かもしれないよ!
Posted by 井川広太郎 at 2008年11月05日 23:40
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