2008年12月05日

俺はまだ本気出してないだけ

前から連載誌でたまに読んで気になっていたのだが、ついに先日、勇気を出して新本で単行本を二巻同時購入するという大人なことをしてしまった。

俗にいう「大人買い」である。

新品の本を売っている本屋さんで漫画を二冊以上同時にレジカウンターに持って行くと、緊張して膝がガクガクしちゃうの。

俺の手の震えを見て、店員さんが心配顔になる。

店員さん「大丈夫ですか?」

俺「だ、だ、だ、大丈夫です!」

店員さん「それでは、◯◯◯◯円になります」

俺「(よ…4桁やん…)へ、へ、へ、平気の平左衛門であります!」

これがね、大人の階段を登るっていうことなんですよ。


まあ、そんなわけで果敢な冒険の末に手に入れたのは、『俺はまだ本気出してないだけ』(青野春秋/小学館 IKKIコミックス)の一巻と二巻。

新本で買わなきゃ損するほど、最高に面白い。

タイトルだけで泣けるが、読むとさらに泣いて笑える。

おっさんが突如仕事を辞めて漫画家を目指すという話。

ユーモアとペーソスが混在するオフビートな人生謳歌。

俺の脳内では既に100回ぐらい「映画化決定」した。

ところで『僕の小規模な生活』にも言えることだが、この手の漫画は日常を描きながらもアクションの描写が非常に上手く、漫画技術の高さを思い知らされる。

月刊IKKIの公式サイトで第1話(当初読み切りで連載化した)が読めるから、興味がある方には激しくオススメであります。



とか、こういう漫画が好きって言うと、漫画通に「ホント、アンタはそういう路線好きだよね」とかしたり顔で言われてムカつくから、ちょっと毛色の違う漫画も好きってことをアッピールしとく。

『よんでますよ、アザゼルさん。』(久保保久/講談社 イブニングKC)

事件解決のために悪魔を召還する探偵事務所を舞台にしたギャグ漫画なのだが、悪魔がみんな可愛い外見で外道な内面と個性的。

さらに、メインよりもサブの登場人物達がキャラ立っていて面白い。

これも既刊の単行本を2冊とも持っていたりするのだがともかく、連載しているイブニング誌をうっかり満員電車の中で読んでみようものなら傍若無人にもゲラゲラと大声で笑ってしまうので要注意である。

俺はアザゼルさんのお陰でこの過ちを既に、実に三度も繰り返してしまっているのである。

全く悪魔的な漫画なのである。
posted by 井川広太郎 at 23:11| Comment(5) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
イカワさんとは漫画の趣味があっている気がしてならないの。
わたし、俺はまだの2巻買おうか、半年くらいまよっているの。

小規模な人の漫画は、あと2冊くらいでコンプリートなの。

漫画ってコスモアップしますよね。


Posted by やしー at 2008年12月06日 03:21
試し読みしたけど、確かに面白い〜!僕も30代前半で早くも経験しました、中年の危機。
Posted by 想田 at 2008年12月06日 10:37
>やしー
俺はやしーと漫画の趣味が合うことは前から気付いていたの。
やしーは大人なんだから「俺まだ」の2巻を速攻買うべきだと思います。
本当は先月に3巻が出る予定でそれに合わせて全巻大人買い計画だったのだけれど、3巻の発売は遅れているみたいね。
才能ある若手が次々に出て来るし、やっぱ漫画は面白いよねー。
俺の小宇宙(コスモ)燃えまくりだよ。

>想田さん
っていうかWebで「試し読み」ができるなんて便利な時代ですよねえ。
気になる漫画はWebで「試し読み」して、雑誌や単行本を購入する参考にしてます。
俺もいま30代前半ですが、かなりシリアスな中年の危機現在進行形!
でも、この漫画の主人公は娘もいるし、俺よりは恵まれているなあとも思う。
中年の危機の脱し方について、今度じっくり聞かせて下さい!
Posted by 井川広太郎 at 2008年12月06日 19:26
面白そうですね。
漫画家マンガ、ぼくも好きなマンガのジャンルです。
「復刻版ハムサラダくん」から「吼えろペン」まで見かけるといろいろ買ってしまいます。
俺はまだ〜も読んでみます。

「僕の小規模な生活」は、2008年現在の福満しげゆきの好調ぶりが目に入るだけに、あのダウナーな感じにあまり乗れなくなってきてしまいました(笑)。どうせ成功するんだからいいじゃん、みたいな。
Posted by hoshino at 2008年12月10日 12:21
>hoshinoさん
漫画家マンガ?漫画家が主人公の漫画は面白いものが多いですよね。
しかし『ハムサラダくん』とはマニアック!『吼えろペン』の前作の『燃えよペン』は中学生の時か初めて読んだ時に衝撃を受けました。
『俺まだ』はそういった漫画とはちょっとまた違うスタンスの主人公(そもそも漫画に夢中ってワケでもない)ですが、面白いのでオススメします!
『僕の小規模な生活』はまさにそうなんですよね、初期の陰鬱さが今からは想像できないというか。
『失敗』の頃の駄目さも、よく考えると物凄く自虐的なだけで若いし大して駄目ってわけでもないってのが現代的で面白いところなんだけど。
Posted by 井川広太郎 at 2008年12月10日 19:43
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