2009年01月22日

民主主義とは何か

こんにちは。

オバマは声が良い。
非常に声が良い。
なにがどう良いかって一言で言ってしまえば、彼の声は官能的なのである。

官能的な声でなされる演説は、話される政治的な見解や公約、非常に長けた弁論術と同様に、観衆を魅惑する力がある。

俺は常々、言語と音楽は本質的に同じなんじゃないかと思っているのだが、彼の演説はまさに音楽的な魅力を兼ね備えている。と思う。
どんなボーカリストとも、いかなる楽器とも、他のどんな類の音ともまた異なった独特の質感がある。
歯切れよく、しかしゆっくりと響き、なんだかコンマ何秒か遅れて聴こえてくるようで、微妙にエコーがかっており、低く優しく、心地よい。
聞き入ってしまう。
酔い痴れてしまうのである。

大統領就任演説で話されていた内容そのものは、現代が生み出した個人主義が孕む根本的な矛盾を表象しているように俺には聞こえて大変に興味深かったのだが、選挙中の数々の演説に比べれば大して面白くはなかった。

だが、それ以上に、改めてオバマの声の魅力に惚れ惚れとしてしまったのである。
オバマの声で言われると、なんだかそんな気がしてしまうのである。

声の魅力というのは、どうも理性ではいかんともし難い求心力がある。
ギリシャ神話で言うとセイレーンであり、カネコアツシで言うとキャバ・キングである。
ハーメルンの笛吹き男なのである。

誰を連れてどこに行くのか。
音のする方へ。
posted by 井川広太郎 at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする
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