2005年03月10日

フレンチなしあわせのみつけ方

ils se marierent et eurent beaucoup d'enfants (2004/yvan attal)

♪シャルロット・ゲンズブール主演♪

男の幻想、女の現実、男と女は永遠にすれ違い

4月2日(土)よりシネ・アミューズ他全国順次ロードショー!!


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結婚生活に三者三様に悩む男達(と、女達)の物語。

監督・脚本・主演のイヴァン・アタルは役者出身で、シャルロット・ゲンズブールと結婚した後、「僕の妻はシャルロット・ゲンズブール」(01)で監督デビュー。これが2作目。なんでもカサヴェテスの「ハズバンズ」(70)とかポール・トーマス・アンダーソンの「パンチドランク・ラヴ」(02)が好きで影響を受けたとのことでドキドキしながら見る。

なるほど。そっくり。仲良し中年男三人組なんて設定は「ハズバンズ」まんまだし、現実的な非現実の映像表現とかは「パンチドランク・ラヴ」のパロディかと思った。

正し、上記2作品とは決定的に異なる点は、「フレンチなしあわせのみつけ方」では、愛と結婚(生活)とSEXを並列に置いて(しかも、そこに軋轢が生じて)悩んでいる現代人がモチーフであること。この全て、「ハズバンズ」でも「パンチドランク・ラヴ」でも当然重要なテーマではあるが、扱い方が全く異なる。

共働きでメイドを雇う余裕もあり、可愛い子供もいる。一見、幸せそうなイヴァン・アタルとシャルロット・ゲンズブールの仲良し夫婦だが、夫は浮気に走り、妻は危険な妄想の世界に逃避していく。「なんで1人しか愛しちゃいけないの?」なんていう無邪気な子供の質問にも応えられないような二人は、当然、目の前の問題を直視することも出来ずに、行き当たりばったりな生活を続けていく。

結婚生活に不安を抱えた人には、その不安を増大させて終ってしまうような豪快な映画。おいおい!どーすんだよ!という感じ。イヴァン・アタルとシャルロット・ゲンズブールとの世界観がとっても男性的で、にも関わらず「女だってそうだろ?」的な女性の描き方が挿入されるのが言い訳っぽくて可笑しい。しかし、脇を固めるキャラクター達は何ともリアルで生々しく、演技も上手い。その辺の微妙な齟齬が、不思議な印象をもたらす。

作りは大変にしっかりしていて、とっても分かり易い映画。なのだが、基本的に"やおい"。色んな情報に飲み込まれ、興味本位で首を突っ込みまくり、様々なスキャンダルを暴いておきながら「ま、いっか」と投げやりになってみせて結局何も意味のないところが、現代的でお洒落なのかなあと思った。

ところで、この映画には"ハリウッドの超大物がカメオ出演(ゲスト出演)!”という売り文句もある。ま、そういうのって大概、大したことないんだよねと思って観ていたのだが、"彼"の登場にはビビッた。マジでビビッた。その登場シーンもバッチリで効果的。いや、やっぱスターって違うね!
posted by 井川広太郎 at 18:10| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする
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