2010年12月03日

3年目のスピンオフぐらい大目に見てよ

黄金町映画祭には思い入れがある。

海外の映画祭を幾つか回っては来たものの当時はまだDVD発売前で、2006年の劇場公開以降は国内では上映する機会がなかなか無かった拙作『東京失格』に声を掛けてくれたのが、2008年の第一回横浜黄金町映画祭であった。

それだけで有り難かったのだが、これから新しい映画祭を作っていくという趣旨と情熱に深く共感し、続く2年目の2009年も関わらせてもらった。

そして本年2010年は結局、様々な事情で映画祭としては開催することができず、明日、明後日と「黄金町映画祭スピンオフ」として二日間イベントが行われることになったのだが、それでも、こう、いよいよ前夜となって、ますます興奮する。

映画祭というものはどういった形で参加するにしても、見知らぬ映画と出会ったり、懐かしい顔と再会したり、観客や運営や制作者側といった垣根を越えて映画好き同志の新たな出会いがあったり、いつだってドキドキするような出会いに満ちている。

言いたいことならどれくらいあるか分からなく溢れているのだが、12月5日(日)の「黄金町映画祭スピンオフトーク!」の内容が「映画祭」らしいので、続きはそちらで話すことにする。


しかし、今回の黄金町映画祭スピンオフと同時期に、福島拓哉監督作品『アワ・ブリーフ・エタニティ/OUR BRIEF ETERNITY』が黄金町映画祭を開催している映画館ジャック&ベティで劇場公開されるというのは、奇遇を越えて運命すら感じる。

というのも、件の拙作『東京失格』の主演が福島拓哉その人であり、また、『アワ・ブリーフ・エタニティ』の主演の草野康太さんは、黄金町映画祭にも深く関わっている地元横浜出身の俳優なのである。

また、同じ12/4(土)、12/5(日)の昼間に二回ずつ手話弁士付きのバリアフリー上映される中村高寛監督『ヨコハマメリー』は、2008年の第一回横浜黄金町映画祭で上映された作品。

さらに、今回の黄金町映画祭スピンオフで上映される2作品、三宅伸行監督『Lost&Found』、高橋康進監督『ロックアウト』は共に2009年の黄金町映画祭で上映された後、その勢いのまま一緒に都内で劇場公開されたという。

そういった作品たちが、再び連動してイベントを行うというのも、黄金町映画祭が生み出した出会いの現れなのかもしれない。


縁とか所縁といったものは、つまりはこうして生み出されていく。

一回こっきりなら偶然ですまされるものが、数を重ねることで意味や意義や意志を帯びて来る。

黄金町映画祭の目指す地元に根付した映画祭になるということは、ひょっとすると十年とか二十年とかかかる長い長い道程であって、だからこそ、そのためにも、今年も黄金町映画祭スピンオフというイベントを継続して行っていくことこそが大事なのである。

馬鹿いってんじゃないよ、お前と俺は
posted by 井川広太郎 at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする
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