2005年02月19日

俺はソクーロフと握手したことあるんだぜ

ああ、只のミーハーだよ。

「マザー、サン」(97)のユーロスペースでの上映初日にソクーロフが来ててさ、「握手はOKだけどサインは禁止!」って劇場の人に言われたけどガッツリ握手して、ちゃんとサイン貰ったよ。

見たまんまの大工の棟梁のような、厚みと温かみがある手だったな。

でさ、某女優さんのBLOGでたまたまソクーロフの話題で盛り上がっていたら、新作がついに上映されたようですね。

イッセー尾形演じる昭和天皇ベルリン映画祭に

そういや今年のベルリン映画祭には友人が参加しているはずだけど、もう観たのかな。メールしてみよう。

「モレク神」(97)ではヒットラーの私生活を描いていたけど、それに似た雰囲気の作品になっているのではないだろうか。まあ日本人なら嫌が応にも垂涎の映画ですな。ところで「モレク神」を上映したというだけでラピュタ阿佐ヶ谷はリスペクトするよ。

それにしても「エルミタージュ幻想」(02)では、映画の無限の可能性を提示してもらったし、“ゴダールが唯一恐れる映画監督”の名に相応しい人だと思う。

でも、ソクーロフのことを“映像詩人”とか“タルコフスキーの弟子”とかいう枠で捕らえるのはケチ臭くて嫌い。そんな言葉じゃ捉え切れない映画だよ。観たら暫く、他の映画を観る気を無くす。前述のゴダール云々は勘弁してね。俺の趣味だし、第一カッコイイじゃんか。“恐れる”ってのが開放的で先々まで可能性に満ちている感じでさ。タルコフスキーのことメチャメチャ好きだよ。念の為。

思えば、友人である某阿部にソクーロフを教わり、始めて観たのが7年ぐらい前で「日陽はしづかに発酵し・・・」(88)かな。鼻血が出るほどショックだった。海老かよ!ってね。それから、シネマ下高井戸の特集レイトショーに毎晩のように通ったのを良く覚えている。

「マリア」(75)、「孤独な声」(86)、「ヒトラーのためのソナタ」(79)、「エレジー」(85)、「モスクワ・エレジー」(87)、「セカンド・サークル」(90)、「ストーン」(92)、「ロシアン・エレジー」(93)・・・どれも最高だったな。

あまりに心地よくて、ソクーロフの作品を観ながら劇場で寝るのが至福だった。でさ、目が醒めてもさっきと同じカットだからスゴイ。超ロングショットの長回しだからさ、あ、人がさっきより少し動いてるとか、長い人生にも似たゆとりと雄大さとに満ちた作品にゾッコン惚れ込んださ。

面白い映画は沢山あるし、価値ある映画もまだまだある。だけどソクーロフほどスゴイ映画は、映画100年の歴史の中でもそうはない。

そういう人の作品をリアルタイムで観ることが出来て、本人に会って握手が出来て、あたしゃ幸せ者だよ。
posted by 井川広太郎 at 02:25| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック