2005年03月18日

某掲示版に書いたのだけれど勿体無いから転載

ニック・カサヴェテス監督作品「きみに読む物語」を観た!という書き込みがあり、カサヴェテスの話題を広げようじゃないかという流れへのレス。

---------------------------------------

No.4219
2005年03月18日 12:04
送信者:井川広太郎 < >
表題:自分が誰なのか言ってごらん

今日も寝起きの煙草にクラクラしながら「早くおっさんになってハズバンズみたいなの撮ろう」なんて考えていた俺がカサヴェテスについて語ることなど、そう多くはありません。

とはいえ、ジョンのことをダッドと呼ぶ俺にとっては、ニックは兄弟みたいなもので、神の子として荊の道を歩む彼の姿には、いつもハラハラドキドキしてました。

59年生まれのニック。10歳で出演した「ハズバンズ」(70)ではホンの顔出し程度でしたが、「こわれゆく女」(74)では、狂乱のパーティのシーンで、ストーリーを全く無視してスープをこぼした妹にタオルを差し出すなど偉大な父の演出を直感的に感じ取る器が伺えます。

その後は父の後を追うように"不良キャラ"で役者としてブレイク。「マスク」(84)でデビューし、「処刑ライダー」(86)などのB級映画で順調にキャリアを積みます。

89年のジョンの死後も俳優として活躍し続けますが、「ミルドレッド」(96)でついに監督デビュー。 世界中の映画人がハラハラドキドキし、世間的にはジーナ・ローランズの息子がかーちゃん主演で映画撮ったという程度の認識ながら好意的に受け入れられた。

続く監督作「シーズ・ソー・ラヴリー」(97) では、父の遺稿を映画化。選ばれし者にのみ許されたまさに特権に映画界は賛否両論。俺も大好きだし良い映画なのだが、"遺稿"ということでやはり父の存在の大きさを内外に知らしめる結果になった。

その後は監督としての機会は暫く訪れず、再び役者として「フェイス/オフ」(97) 、「ノイズ」(99)などに出演。「ブロウ」(01)では脚本として参加もする。

そして、復活の時が来る。「ジョンQ−最後の決断−」(02) を監督。この作品はデンゼル・ワシントンの名演、アメリカ社会の問題をエグッた物語、そしてメッセージの明確さで高評価を得る。この作品によりニックは"カサヴェテスの息子"ではなく"映画監督"として広く認知されるようになる。

で、「きみに読む物語」(04) を撮るわけです。

うん。堅い文章だな。カサヴェテス一家について語る時は、凄く緊張するからさ。


w534226-view.jpgニック&ジーナ    pfalk04.jpgハズバンズ   無題.bmpジョン&ジーナ   31-8318.jpgジョン&ジーナ  
posted by 井川広太郎 at 12:13| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック