2006年10月26日

Keep in touch! 1 はじめに

俺の監督作『東京失格』が、第25回バンクーバー国際映画祭(以下、VIFF)のドラゴン&タイガー部門のコンペティションにノミネートされた。

VIFFは過去にも2度訪れた非常に思い入れの強い映画祭であり、アジアの新人監督を対象にしたドラゴン&タイガーのコンペは大きな目標であったし、バンクーバーは俺にとっても『東京失格』という映画にとっても最愛の街の一つである。

そんなわけで今回の旅行は並々ならぬ感情を携えての日々を送ることになったのだが、その中で体験したこと、考えたこと、感じたことを咀嚼していく作業の一つがこの旅行記であろうと思うし、だから恐らくあの日々が俺の血肉となり新しい俺の映画に結実するのはまだまだ先のことなのだろうとも思う。

しかし、当時から、そして振り返り始めた今になって改めて思うのは、今回の旅行そのものが矢張り目的などではなくて、非常にポジティブな意味で通過点であったのだということだ。

だから、この旅行記を書くにあたってタイトルを「Keep in touch!」にすることにした。

Keep in touchとは、まあ別れ際の挨拶の一つで「連絡してね!」とかそういう意味だが、今回の旅行中にも沢山の人から頻繁にそう言われた。

社交辞令に止まらず、なんつーか、こう、人や街や映画と繋がり続けるという実感がこの言葉を通じて俺の中に広がっていった。

なんかね、ポジティブな寂しさ、パースペクティブが広がる切なさ、プログレスする悲しさ、そんな感じ。

旅はいつだって後悔の連続だ。

でも俺は忘れないぜ。

忘れたくないんだぜ。


あとさ、今回の旅行ではカメラを回さなかった。

いつも同様にビデオカメラは持っていったのだけれど、一度も使わずに終った。

オモチャのスチルカメラで少し撮ったし、同行者達が撮った画像があるので、それらはゆくゆく追加していくとして、カメラを回さなかったという事実に自分で驚いた。

バンクーバーは何度も撮っているからか、自分が監督として行く初の国際映画祭だからであろうか。

なんでだろう。
posted by 井川広太郎 at 13:45| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | バンクーバー旅行記2006 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
バンクーバーから帰国して早2週間…
未だにバンクーバー熱が引きません。
そうそう!N監督やらI監督から、その他様々な方から『呑み会やろう!』ってノリノリになってるよ☆
勿論、幹事は井川監督でw
というわけで…
「Keep in touch!!」
Posted by サナ at 2006年10月27日 00:22
>サナさん
バンクーバー熱に冒された?それ厄介だよ!俺は何年もかかりっぱなし!
今回は同世代の日本人のゲスト達と仲良くなれたのが物凄く嬉しかったです!
皆さんの作品も本当に大好きだし、みんなオモロい人だし、とても尊敬しています。
Keep in touchで呑み会是非やりましょう!
で、幹事は俺なんすか^^;
11月の2週目あたりとかどうっすかね〜
Posted by 井川広太郎 at 2006年10月27日 19:40
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