2012年07月11日

ぼくたちのムッシュ・ラザール

ぼくたちのムッシュ・ラザール』原題:Monsieur Lazhar/2011年/カナダ映画/上映時間:94分/配給:アルバトロス・フィルム、ザジフィルムズ

いちばん大事なことは、教科書には載っていない。

ある朝、教室で担任の先生が死んだ。
代わりの先生は、知らない国から来た、ちょっと変わった人だった。
子供たち、そして大人たちのために、悲しみを乗り越える授業が始まる・・・。

ロカルノ映画祭での観客賞を皮切りに、トロント国際映画祭で最優秀カナダ映画賞受賞、カナダのアカデミー賞であるジニー賞で最多6部門を受賞、本年度アカデミー賞外国語映画賞ノミネートなど、2011年のカナダ映画を代表する一本。
ラザールに扮するアルジェリア出身のフェラグは、自身も亡命経験を持ち、本作でジニー賞主演男優賞を受賞。
原作は、女優としても活躍するエヴリン・ド・ラ・シュヌリエールの戯曲。
    


モントリオールの小学校。
ある冬の朝、教室で担任の女教師が首を吊って死んでいた。
生徒たちはショックを受け、学校側は生徒たちの心のケア、後任探しの対応に追われる。
そんな中、アルジェリア移民の中年男バシール・ラザールが代用教員として採用されることになった。
カリスマ性があるワケでもなく、朴訥で、少々野暮ったいラザール先生は、授業内容も時代遅れ。
しかし、いつも真摯に向き合ってくれる彼に、前任教師の死で頑なになっていた生徒たちは、いつしか心を開き始めるが、ラザール自身もまた、心に深い傷を持っていた…。

監督:フィリップ・ファラルドー
出演:フェラグ/ソフィー・ネリッセ/エミリアン・ネロン 

作品公式サイト http://www.lazhar-movie.com/

7月14日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!


雪化粧に色使いが映える街、愛くるしい子供たち、なぜか懐かしく響くフランス語。
そして、このタイミングでこの映画が公開されるということも興味深い。

教育や学校ものはスペシャルな教師が登場して問題を解決してみせるとどうも萎えてしまうのだが、優秀ではないが特別であるという意味で、やはりムッシュ・ラザールもスペシャルな存在ではある。

だが、分からなさや曖昧さを子供と大人が共有して寄り添う世界というものは、見ていて心地よい。
わけもなく、そうだよなあって共感できる。
子供の世界が大人のそれと同じぐらい複雑で、誰もが毎日懸命であることを知らぬわけではない。
posted by 井川広太郎 at 18:09| Comment(0) | TrackBack(1) | REVIEW | 更新情報をチェックする
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映画「ぼくたちのムッシュ・ラザール」教室と言うひとつの世界
Excerpt: 「ぼくたちのムッシュ・ラザール」★★★☆ フェラグ、ソフィー・ネリッセ、エミリアン・ネロン、 ダニエル・プルール、ブリジット・プパール出演 フィリップ・ファラルドー監督、 95分、2012年7月14..
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Tracked: 2012-08-11 09:26