2006年11月22日

カンバセーションズ/フランキー・ワイルドの素晴らしき世界

一昨日は試写に行ってその後呑む。

カンバセーションズ』原題:Conversations with Other Women/監督ハンス・カノーサ/2005/配給:松竹

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男はズルいロマンチスト 女は罪なリアリスト
マンハッタンのクラシックなホテル。
ウェディングパーティの行われているバンケットルームで10年ぶりに再会した昔の彼。
初めは互いにクールな態度で、ぎこちない会話。やがて心の中の探り合い。この気持ちは懐かしさ?それともまだ想っているの?
女と男のリアルなカンバセーションが、やさしく響く都会の一夜の物語。

2007年2月、シネスイッチ銀座にてロードショー


面白かったです。
「デュアル・フレーム・ムービー手法」という要するにただの2画面なのだが、特徴的なのは全編それを貫き通していること。対峙する2人や過去や未来や此処と其処と言った要素を同立させるとの意図らしいが、概ね、カットバックや回想シーン、平行モンタージュでも成立する類で、寧ろ絵に集中出来ない忙しない映像だった。それが意図かもしれないが。ただ、ラヴシーンとラストカットでは、その「デュアル・フレーム・ムービー手法」が炸裂していて、他に似たものが無い興奮を味わえました。
また、一夜の男女の成り行きをほぼ2人が出ずっぱりで描くため会話劇なのだが、脚本が良く出来過ぎていて、台詞の一言一言の意図が手に取るように読み取れてしまい、なかなか乗れなかった。しかし、曰く付きの中年男女を演じるヘレナ=ボナム・カーターとアーロン・エッカートが素晴らしく、いつの間にかシャンパンを嗜むかのように心地よいほろ酔い状態になってしまう。恋愛とか結婚とかセックスとか、若くない男女から繰り出されるストレートな発言は、非常にリアルで共感が持てました。俺は30歳になったばかりのピチピチだけどな。
一回でも悲しい別れや辛い恋愛や衝動的な一夜を過ごしたことが有る人ならとても楽しめる、良い意味で「大人のデート映画」だと思いました。そんな素敵なデートしてみたーい。
いや、マジでオススメです。

で、試写の後に「25thバンクーバー日本人ゲスト組」で呑み。急な企画だったのが、俺の他に2人の方がお忙しい中に集まってくださり、日本で初めての呑み会。
なんか夢のようなバンクーバーの日々が、ジワジワとリアルな東京生活に還元されて来ているなと実感。
厳しいご意見も頂いて物凄く勉強になった。うおー!って思った。頑張ります。
なんとか一回目が無事に開けたので、次回からはもっと沢山呼んで、友達の輪を更に広げながら楽しくしていきたいです。
仲良くしてね。見捨てないでね。

帰ってから偉大な映画監督であるロバート・アルトマンが亡くなったと知る。
とても好きな映画監督の1人で、高校から大学初めの頃は親友とロバート・アルトマンの話題でよく盛り上がったものだ。『ショート・カッツ』のクリス・ペンの台詞をパロッたりしてね。そういえば『ショート・カッツ』で論文書いたりしたな。学生映画時代は「お前はアルトマンのパクリだろ」とか良く言われたっけ。
他にも『M★A★S★H マッシュ』『ニューヨーカーの青い鳥』『プレタポルテ』とかが好き。『クッキー・フォーチュン』の先行オールナイトをシネセゾン渋谷に観に行ったのは思い出深いし、俺が最も好きな『バレエ・カンパニー』はこのBlogの開設当初3つ目の記事だった。
ご冥福をお祈り致します。


で、今日の昼間は映画祭関係などの諸々の事務仕事を猛烈な勢いでやり、途中で放り出してまた試写に行く。

フランキー・ワイルドの素晴らしき世界』原題:IT'S ALL GONE PETE TONG/監督マイケル・ドース/2004/配給:エイベックス・エンタテインメント

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音のない世界で 僕は君に出会った
  君の笑顔は 僕の音楽になった

聴力を失った天才ミュージシャン、フランキー・ワイルドの再生の物語

聴くんじゃない。感じるんだ!
天才ミュージシャン その名はフランキー・ワイルド。イビサのクラブ・シーンをベースにヨーロッパ中を熱狂させる彼を、ある日悲劇が襲う。聴力を失ってしまったのだ。
レイヴのうねりから、静寂の世界へ。どん底の日々を経て、読唇術を教える女性教師ペネロペと出会った彼は、再生への道を歩き出す。耳は聴こえなくても、サウンドを肌で感じることは出来るのだ。そして遂にフランキー・奇跡の復活GIGが、幕を明ける…。

12月23日(祝)より渋谷シネ・アミューズにて"愛は爆音を越えて"ロードショー!


いや、これは最高!すげー、最高にクールな映画でした。
タテノリなんかダサダサ、悪ノリ万歳の最高にクールな映画。
ホンマモンのバカは知性からしか生まれず、ホンマモンのバカだけが世界を救えると学びました。
フランキー・ワイルドにゾッコンです。
いやー、ポール・トーマス・アンダーソンの『BOOGIE NIGTH』を彷彿とさせた。
いまのは言い過ぎかもしれないけど、でもそれぐらいハッピーなゴキゲンなんだぜ。
クラブシーンに興味がある人なら次々にインタビューで映し出されるノリノリの超有名DJ達を見られるだけで興奮すること間違いなし。
フランキー・ワイルドを知らない?そんなのNO PROBLEM!音楽は感じて楽しむものなんだぜ?この映画にフランキー・ワイルドの全てが込められている。
これは観ないと損するよ。マジで。


んなわけで、今夜は『フランキー・ワイルドの素晴らしき世界』にアタッて開店休業。

So fucking useless?

世界にはまだまだスゴイやつがいるぜ。

最高の映画を。
posted by 井川広太郎 at 22:51| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(3) | REVIEW | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
きょうはセゾンがヨーロッパに松竹とマンハッタンでロがお祈りしたかったの♪
Posted by BlogPetの失格くん at 2006年11月24日 12:06
トラックバックさせていただきました。(http://www.yawarakacinema.com/cgi-def/admin/C-010/cinema/tdiary/index.rbのほうです。)
本家サイト(http://www.yawarakacinema.com/)も、よろしくお願いします。
Posted by やわらか映画〜おすすめDVD〜 at 2006年12月07日 17:37
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