2012年12月03日

ナイトピープル

ナイトピープル』(2012年/日本/90分/配給 太秦)

直木賞作家・逢坂剛の傑作短編に
各国の映画祭で注目を浴びる新鋭監督が更なる逆転劇を加えた
クライム・サスペンスの快作誕生!

予測不能な心理戦×前代未聞の銃撃戦
映画界屈指の実力派俳優たちが壮絶な騙し合いで競演!!

出演は、本谷有希子原作の『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』でとんでもない悪女を熱演してヨコハマ映画祭・主演女優賞を受賞し、『その街のこども』ではリアリティ溢れるデリケートな演技で注目を集めた佐藤江梨子。
今作では復讐を果たすため男たちを翻弄する魅惑的な女を見事に演じている。
その思惑に気づきながらも女に惹かれていく男を、『容疑者Xの献身』、『怪物くん』、『テルマエ・ロマエ』など数多くの作品で多彩な役柄を演じわけインパクトを残す個性派・北村一輝が好演。
そして、多くの監督に支持され出演作が絶えない杉本哲太が、警察の職務を利用してふたりを出し抜こうと画策する狡猾な刑事で凄みを利かせる。
さらに脇を固めるのは、日本アカデミー賞をはじめとする名だたる賞を獲得してきた若村麻由美、『SP』シリーズや『AVN/エイリアンVSニンジャ』などで本格アクション俳優として活躍する三元雅芸。
実力派俳優たちが壮絶な騙し合いの競演を果たした。

緊迫した駆け引きの応酬に、逢坂作品特有のハードな銃撃描写が随所に織り込まれ、原作にはない思いがけないスリリングな展開とどんでん返しが連続する強烈なクライム・サスペンスがここに誕生した。
誰が嘘をつき、どこからが偽りなのか、観る者を裏切り続ける物語の顛末とは――?



原作:「都会の野獣」(逢坂剛)
脚本:港岳彦 
監督:門井肇 
出演:佐藤江梨子、北村一輝、若村麻由美、三元雅芸、杉本哲太ほか

2013年新春劇場公開予定
作品公式サイト http://www.u-picc.com/nightpeople/


メイキングとして本作に参加したといっても現場の片隅で傍観していただけなので、紹介するにも微妙な立ち位置なんだが、やはり、フィルム・ノワール、クライム・サスペンス、ハードボイルドといった既視感に溢れながらも、どこか歪な、今までに観たことがないような独特の味わいの映画である。

繰り返される銃撃戦はケチらずブチ込みまくるサービス精神旺盛で、市街戦も迫力があって見応え十分。
とにかくロケは凍てつく寒さで特に俳優陣は心身共に相当ハードだったはずなのだが、現場ではもちろん、本作のどのシーンでも余裕すら感じる遊び心満載の芝居で、映画ならではの贅沢な演技合戦が見せ場になっている。

飛び交う札束、万能のジェラルミンケース、ジョッキの牛乳、ボディコンの女、ごろつき軍団、不死身の男などなど、コッテリした味付けがタップリで、蹴つまずいたおもちゃ箱から新旧様々な玩具がゴチャ混ぜになって飛び出してきたような、ハチャメチャな映画。
これでもか、これでもか!って次々に出てくる小ネタの数々に、イチイチ突っ込みを入れている間もなく、大どんでん返しの連続で、物語というよりこの映画自体が予想もつかない方向へと全速で転げていく。

なんというか、ここまでストレートで大胆な映画って、ありそうでいて最近はあまりなかったんじゃなかろうか。
堅苦しくなく、重苦しくなく、しかしボリューム感満点で、古き良きプログラムピクチャーを彷彿とさせるのは、センチメンタルなノスタルジーが隠し味になっているからであろうか。
posted by 井川広太郎 at 15:06| Comment(0) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする
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