2012年11月12日

たとえば檸檬

たとえば檸檬』上映時間 138分/日本/配給ドッグシュガームービーズ

「アジアの純真」の片嶋一貴監督が、母親からの嫉妬、支配欲から逃れたいと願いながらも、母に愛されたいと願う娘の痛みを生々しく描いた、歪んだ母娘の物語。
主演は「ピストルオペラ」「誰も知らない」の韓英恵と「キネマの天地」の有森也実。
共演に綾野剛、室井滋、伊原剛志。


「歪んだ愛」と「憎しみ」の間で、依存し合う"母と娘"に魂の救いはあるのか−

母は私を愛しているのだろうか、私は母を正しく愛せているのだろうか…。
これは、母親からの嫉妬、支配欲から逃れたいと思いながらも、母に愛されたいと願う娘の痛みを生々しく描いた、歪んだ母娘の物語である。
年少期の母親との関係、母親の過保護や過干渉が原因である場合が多い
境界性パーソナリティー障害を抱える女性たちの実体験をもとにストーリーが構成され、主人公の苦しみに共感の声が多く寄せられている。



監督:片嶋一貴
出演:韓英恵、有森也実、綾野剛、佐藤寛子、白石隼也、町田啓太、信太昌之、渡邉紘平、松本若菜、内田春菊、古田新太、室井滋、伊原剛志

作品公式サイト http://dogsugar.co.jp/lemon.html
2012年12月15日よりシネマート六本木にて公開


結構ヘビーなテーマなので観る前には身構えてしまうのだけれど、徹底して映画的な表現を突き詰めようとし、あくまで映像とアクションで魅せていく作りなので、むしろ観やすい。

『アジアの純真』が青春の疾走だとしたら、今作は人生の迷走とでも呼ぶべきか、いずれにしろ前作同様に独特な映画的なグルーブが前面に打ち出されている。

かといって勢いだけな訳でもなく、例えば2つの平行する筋を別の撮り方で共存させ、次第にそれが交錯して行く構成など、細かい映像の工夫と緻密な映像設計が効果的。

粗暴なようでいて、この語り口でしかあり得ない映画なのだという覚悟が漲っていて、また、それに応える女優たちの顔は鬼気迫っていて素晴らしい。
posted by 井川広太郎 at 21:01| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする
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