2013年03月08日

メッセンジャー

メッセンジャー』(原題 The Messenger/製作年 2009年/製作国  アメリカ/配給 インターフィルム/上映時間 112分)

戦死した兵士の遺族に訃報を伝える通告官(メッセンジャー)を題材に描くヒューマンドラマ。
イラク戦争で戦果を上げながらも負傷し、帰国した米軍兵士のウィルは、戦死した兵士の遺族へ訃報を伝えるメッセンジャーの任務に就くことになる。
上官のトニー大尉とともに訃報を伝えていくウィルは、遺族たちの怒りや悲しみを目の当たりにし、苦悩する。
そんな時、夫の戦死により未亡人となったオリビアと出会ったウィルは、失われた心を取り戻していく。
一方、長い軍隊生活で冷え切っていたトニーの心もまた、ウィルに友情を感じることで少しずつ氷解していく。
第82回アカデミー賞で助演男優賞(ウッディ・ハレルソン)、脚本賞にノミネートされた。



監督 オーレン・ムーバーマン
キャスト ベン・フォスター/ウッディ・ハレルソン/サマンサ・モートン/ジェナ・マローン/スティーブ・ブシェーミ

オフィシャルサイトhttp://www.messenger-movie.jp/

2013年03月09日より、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー


いやあ、素晴らしい。
衝撃的に、いい映画だった!
イラク戦争を描いた映画ながら、舞台はアメリカの田舎町で戦闘シーンは一切ない。
見事な脚本と役者の名演技が、じわっと心に響く名作。

超低予算で、撮影も良くないし、音楽はセンスないし、一見、クオリティは低い。
そもそも全く期待していなかったせいもあって、正直、始まって早々、帰ろうかとすら思った。
しかし!ウディ・ハレルソンが初登場するメッセンジャー就任のシーンで、あっ!と心を鷲掴みにされる。
メッセンジャー!?なんちゅう過酷な…
そこからはもう、一気にぐいぐいノンストップで引き込まれていく。

とにかく、脚本と俳優陣が素晴らしい。
シンプルながら非常によく練り込まれた脚本を、手練の役者たちが活き活きと演じている。
ウディ・ハレルソンはごめん、実は心の中でバカにしたこともあったけど、メチャクチャ良かった。悪ノリっぷりがキレにキレてる。
主演のベン・フォスターも負けず劣らずイカすなーと思ってたら、『X-MEN: ファイナル ディシジョン』のエンジェル役の彼だったのね、どうりでね。あれもカッコ良かった。
人妻役のサマンサ・モートンは最高!もうノリノリで、全身から演じる喜びすら匂い立ってくるような見事さ。フェロモンが漲っていて、一瞬たりとも眼が離せない。
役者達が楽しそうだと、見ているこっちもワクワクする。

そして、スティーブ・ブシェミが出てきたところで、うわーっ!となる。
俺たちのブシェミ!
おい!なんか懐かしいぞ!
とにかく!これもう、決定的に良い映画じゃん!
しかもブシェミが2度出てくるんだぜ!
涙腺壊れるわ!

この映画を観ると、シンプルな脚本とすぐれた演技が導きだす物語の力強さを痛感せずにはいられない。
誰にとっても分かりやすい骨太のストーリーが、役者の素晴らしい演技を通じてダイレクトに伝わってくる。心に沁みる。
個人的には、今年に入って溜まっていた色んなモヤモヤがスッと晴れるような、大きな刺激になる映画だった。
最近、会う人会う人に、この映画の話してる。
posted by 井川広太郎 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする
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