2007年02月27日

Comfortable+6 27日後編

20:00 ディレクターズ・ディナー

ディレクターズ・ディナーはロッテルダム国際映画祭の期間中に数回催される盛大な歓迎パーティ。
その名の通り、基本的にゲストの監督しか入れない。
結構入場も厳しくて、入り口でパスを確認されて、どの作品のどの監督だと証明出来ないと入れてもらえない。
勿論、ゴネて関口も一緒に入ったのだが。
滞在期間が短いとこの手のパーティに参加出来ないこともあるので、2日目に当たってとってもラッキー。

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映画祭本部がある劇場の二階の大ホールでのビュッフェ形式のディナー。
一応、映画祭ディレクターやプログラマーの挨拶があるが、まあ彼等も陽気におしゃべりみたいな感じで、あとは適当にテーブルについて呑んで喰って話す。

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今年のロッテルダムに来た日本人ゲストは、俺達が最初らしい。
明日からぞくぞくと日本人ゲストが来るらしい。楽しみ。

それはそうとこの場で、知り合いの海外の映画監督に何人か会う。
過去にバンクーバーやオーバーハウゼンなどで会った監督達。
「どこで会ったっけ?」「あの年のあの映画祭じゃん?」「ああ!そうだ!おめでとう!お前も来たのか!」みたいな感じ。

そうこうして楽しく過ごしていると、あっちゅー間に22時近くなる。
おやおや、もうそろそろ上映の時刻じゃんか。

関口はどっかに行っちまったし、探さなきゃなと思っていると、のんびり食事しているトニー・レインズを発見。
「あれ?俺の上映は22時15分じゃなかったっけ?」「そうだよ」「俺達はそろそろ行くけど」「そうかい。私も15分までには行くさ!」
うーん。まあ夜の上映だし、気軽で良いのかな。いや、良くないな。俺も少し酔っぱらったし醒さなきゃな。


22:00 『東京失格』European Premiere DSCN0266.JPG

関口を捕獲し、劇場に行く。
映画祭のメイン会場であるシネコンであるパテの第6スクリーン。
どれぐらいお客さんが入っているかなと劇場を覗きに行ったら、300人ほど入る座席に100人ちょっとぐらいが埋まっている。
まあ、遅い時刻だしこんなものかなと思いつつ、ちょっとしょげる。

ロビーに戻り、イントロダクションを担当してくれるトニー・レインズと合流し打ち合わせ。
したらトニーが「チケット完売らしいね!」と言う。いやー、今見て来たらそんなに入ってなかったから何かの間違いじゃないかというと、売り切れは事実だという。
でも、もうすぐ上映なのになあ。

んで、上映開始時刻の15分になっても、映画館のスタッフの人がバタバタ走り回っている。
そして俺に「君らは観るのか?リザーブは幾つ必要だ?」と聞いてくる。
なんか満席で席が足らなくなったらしい。
えー!?さっきまでガラガラだったのに!

恐る恐る中を覗くと、実際満席!きゃー嬉しい!!
後で聞いたところによると、ロッテルダムの観客は1日に何本もハシゴして1本でも多くの上映を観るため、上映開始ギリギリまで来ないんだそうだ。
流石!世界最高の観客と称される映画祭のお客様達!!
ともかく、沢山の人に観てもらえるのが嬉しい!!

そんなこんなでトニー・レインズに紹介され、上映前の挨拶へ。

本来は夜遅くの上映(上映終了は23時45分!)なので、上映後の質疑応答は無い予定だったのだが、トニーが気を利かせてくれて、上映前に幾つか彼から質問をしてきて俺が答えると言う形で進行。

しっかし俺っち酒が回っているのと緊張とで心臓がバクバクいって、たどたどしい英語で話しちまう。
が、それに馬鹿ウケする観客。
なんかめちゃめちゃノリが良くて、こっちも調子に乗ってジョークをカマしまくり、拍手喝采馬鹿ウケの観客。
うわー、結果オーライ、ナイスつかみじゃん!
後で聞いた話によると、この時間帯、特にこの日のように土曜の夜は、普段は若者向けのノリの良い映画を多く上映していて、観客もそのつもりで酒を引っ掛けてから来るような塩梅なのだという。
ビッタシカンカン『東京失格』じゃなくてまさに「ロッテルダム失格」じゃん、それ!

んなわけで、すっかり劇場が温まった22時半頃より『東京失格』のヨーロッパ初上映。

俺は劇場の最後尾で観ていたわけだが、お客さんの反応が大変に興味深かった。
バンクーバーのようにストレートな反応があるかと思っていたのだが、非常に静かな出だし。
ひょっとしてオモロくないのかしらと一瞬不安になったのだが、次第に、物凄く集中して作品を観ている熱気がジワジワと伝わって来た。
そう、まるで日本の観客みたいに。

後で聞いたところによると、オランダ人は実際、日本人に気質が似ている面が多いという。
几帳面で、シャイで、そういえば電車の時刻がヨローッパで随一正確だというのもあった。
ヨーロッパのジョークで「南下するほど電車の時刻が不正確で陽気になる」といのがあるらしい。

ともかく、物凄く一生懸命作品を観てくれているのが伝わって来て、本当に嬉しかった。

上映後、舞台挨拶や質疑応答は無く、お客さんはそのまま帰るのだが、劇場の後ろにいる俺に気付いた何人かが近付いて来て一言ずつ、本当に一言ずつ声を掛けてくれた。
特に記憶に残っているのが、ゴッツイ喧嘩強そうなお兄さんが「最高だったぜ!」と言ってくれたのと、素敵なおばさまが「素敵な時間を有り難う」と言ってくれたこと。
こっちこそ有り難うと言いたい。つーか、そう言ったけど。

そういえばベルギーに住んでいる邦人の方が来て下さって、お花まで頂いた。
有り難うございます!!

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24:00 3人で呑む

俺と関口と、映画祭のスタッフの緒方さんとで3人で初上映の無事を祝って呑む。
緒方さんがえらく『東京失格』を気に入って下さって、俺も嬉しくやたら上機嫌で色々と話す。

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緒方さんに連れて来てもらったこのパブは、ロッテルダムでも有名な店らしく、広い内装には様々な国の意匠が施されている。

ヨーロッパの玄関口であるロッテルダムらしくて素敵だな。


25:30 ホテルに戻る

流石に疲れが出た俺は、まだ呑むという2人を残して、先にお暇する。
posted by 井川広太郎 at 14:43| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ロッテルダム旅行記2007 | 更新情報をチェックする
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