2015年09月30日

カプチーノはお熱いうちに

『カプチーノはお熱いうちに』(原題 Allacciate le cinture/2014年/イタリア/配給 ザジフィルムズ/112分)



監督:フェルザン・オズペテク
出演:カシア・スムトゥアニク、フランチェスコ・アルカ、フィリッポ・シッキターノ、カロリーナ・クレシェンティーニ

公式サイト http://www.zaziefilms.com/cappuccino/
9月から、シネスイッチ銀座ほか全国公開


カフェでアルバイトをしている女が運命的な恋に落ち、結婚して子供にも恵まれた13年後、幸せの絶頂で病魔に蝕まれるというヒューマンラブストーリー。

オシャレ感全開でテンポよく進む物語が、あり得ないぐらい唐突かつ大胆に転調するのに驚かされるのだが、そこで発生する大幅な時間経過が見もので、本当にタイムトンネルを抜けたかのようにすら感じられる。
というのも俳優陣が、実際に歳をとったかのように、外見が一変しているのだ。
CGでも老けメイクでもなく、撮影期間が10年に渡っているわけでも、別の役者が演じているわけでもないのに、その肉体から本物の老いを感じる。

個人的には、肉体をコントロールしての「体当たりの演技」とかってスゴイとは思いつつ、なんか体育会的というか、演技とは違うように感じてしまうのか、どこかスッキリしないことが多い。
しかし、本作でのそれは圧倒的すぎて、本当にビックリした。
さながら熱いカプチーノと冷めたカプチーノを一人で演じてみせるかのように、短期間で痩せたり太ったりと大変な労力と身体的な負担をかけ、10数年に渡る時の流れをリアルに体で表現してみせた俳優陣が見事の一言なのである。
posted by 井川広太郎 at 09:55| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする
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