2017年03月27日

イップマン 継承

『イップマン 継承』(葉問3 Ip Man 3/2015年/中国・香港合作/配給 ギャガ・プラス/105分)



監督:ウィルソン・イップ
製作:レイモンド・ウォン
アクション監督:ユエン・ウーピン
音楽:川井憲次
出演:ドニー・イェン、リン・ホン、マックス・チャン、マイク・タイソン、パトリック・タム

公式サイト http://gaga.ne.jp/ipman3/
4月22日(土)新宿武蔵野館他全国順次公開


ブルース・リーの”師匠”としても名高い伝説の格闘家イップ・マン(葉問)の活躍を描くアクションエンターテイメント。

「香港映画好き」と香港人に言ったら「イップマン観た?」と聞かれるぐらい、いまの香港映画を代表するメジャータイトル。
ドニー・イェンを”本物のアクション・スター”にしたこの超人気シリーズの過去作を僕は観ていないのだが、しかしよく出来ているので本作だけでも十分楽しめる。

『ドラゴン危機一発'97』や『新・ドラゴン危機一発』の頃はブルース・リーの後継者というアングルもキレッキレで、嬉々としてドニー作品を観に行ったのだが不思議なほどパッとしなかった。
いま思えばドニーのアクションはガチすぎて、美意識が強すぎたのかもしれない。
そのせいか、いまだに僕はドニーのベストアクトは主演ではない『HERO』だと思っている。

そんなこんなでいつしか僕自身も香港映画やアクション映画自体をあまり見なくなっていったので、本作で久々にドニー・イェンを見て真っ先に感じたのは「老けたな…」ということであった。
ただ本作でのドニーの柔軟性の高い演技を見ていると、なるほど、近年はハリウッドでの活躍も目覚しいのも頷ける。

というのもドニーが相対するのが並々ならぬ曲者ばかりなのだ。
ブルース・リーになりきるチャン・クォックワン、イケメン超新星なマックス・チャン、そしてなんだかとても久しぶりに見た気がするパトリック・タムなど皆アクが強いキャラばかりで、そしてそして極め付けはやはりマイク・タイソンである。

明らかにスクリーンに映っちゃダメなオーラがこぼれ出てしまっているマイク・タイソンは、いつ耳に噛み付くのかと常にハラハラさせながらも、終始見事な演技を披露している。
そのことに感動しつつも、間合いを詰めるカットのムーブなどはまさに圧巻であり、これに相対するドニーの勇気に感動すらしてしまう。

子供から老人までどころか、ボクシング史上最強の男からそっくりさん俳優までがひとたびカンフーすれば皆同じ土俵に立ち、異種格闘技戦というか闇鍋というか、香港映画と呼ぶほかジャンル分けできないコッテコテのサービス精神の旺盛さには、なんでもアリの奔放な凄みがみなぎっている。

俳優それぞれがスター然とし、香港映画特有の笑いとガチが混在する魅惑的なキメ顔にワクワクせずにいられない。
そしてドニーもやはりアクションしている時の顔がいい、詠春拳の超高速アクションしながらハホフホ言っている顔が抜群にいい。
posted by 井川広太郎 at 10:45| Comment(0) | TrackBack(1) | REVIEW | 更新情報をチェックする
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Weblog: ここなつ映画レビュー
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