2017年05月23日

十年

『十年』(十年 Ten Years/2015年/香港/配給スノーフレイク/108分)



プロデューサー:アンドリュー・チョイ、ン・ガーリョン
監督:クォック・ジョン、ウォン・フェイパン、ジェボンズ・アウ、キウィ・チョウ、ン・ガーリョン

公式サイト http://www.tenyears-movie.com/
2017年7月22日(土)よりK's cinemaほか全国順次公開


この映画が作られた時から十年後の2025年の香港を描くオムニバス映画

ストレートに政治を風刺する五本の短編が並ぶ。
近未来の香港として描かれたディストピアは『華氏451』や『メトロポリス』『未来世紀ブラジル』などを彷彿とさせ、まるで日本のことのようにも感じられ面白い。

もうちょっとエンタメした方が多くの人に受け入れられるのではないかなどと危惧してしまうが、実際この映画は超低予算のインディペンデント映画ながら口コミで劇場に行列が出来るほど話題になり異例のヒット、香港映画界に絶大なインパクトを与えたのだという。
その刺激的かつ的確に庶民の声を代弁してみせる真摯な姿勢が歓迎されたのであろうか、いずれにしろ観客は常に制作者の先を行っているからこそ、いつも新しい作品に飢えている。
あるいは、それは国家や資本の論理でしか動けないメディアへの不信感の表れなのか。

最近の日本ではインディペンデントでありながらまるでメジャー映画のような作品が多く、大学に行きながらもバイトと就活ばかりしている学生のようだ。
メジャーにはメジャーの良さや役割があるからこそ、インディペンデントにしかできなこともある。
日本でも是非、こういう映画を撮ろうという心意気のあるプロデューサーに出てきて欲しい。
posted by 井川広太郎 at 11:13| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする
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