2007年06月16日

題名のない子守唄

題名のない子守唄』 原題:LA SCONOSCIUTA/英題:THE UNKNOWN WOMAN
2006/イタリア/121min/配給:ハピネット

070607_komoriuta_main.jpg la_sconosciuta_locandina.jpg sconosciuta2.jpg

北イタリア、トリエステ。女の名はイレーナ。この街にやってきた理由を知る人は誰もいない。逃れられない過去、ひそやかな願い。裏窓から盗み見る向かいの家の灯り。彼女は、その家のメイドとなった。何に復讐するのか、何を償おうとしているのか…。

名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督、待望の新作がいよいよ今秋公開の運びになりました。『マレーナ』以来、実に6年ぶりとなる本作でトルナトーレが選んだ題材は、はてしない母性を宿した、すべての女性に捧げる慈愛のミステリー。

第1回ローマ国際映画祭でプレミア上映後、場内を涙と喝采に包み、イタリアのアカデミー賞とも言うべき、ダビッド・ディ・ドナテッロ賞で最多12部門にノミネートされている話題作です。

哀しみの中に強さを秘めたヒロイン・イレーナを体当たりで演じるのは、ロシア出身の実力派クセニア・ラパポルト。ミケーレ・プラチド、アンヘラ・モリーナ、マルゲリータ・ブイ他、ヨーロッパ映画界最高の俳優陣が脇を固めます。近年屈指のスコアと評判の、マエストロ エンリオ・モリコーネの音楽も聞き逃せません。

全てが明らかになるラストに、涙が止まらない…。

監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』
音楽:エンリオ・モリコーネ
出演:クセニア・ラパポルト、アンヘラ・モリーナ、マリゲリータ・ブイ、クラウディア・ジェリーニ

2007年秋、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開

作品公式サイト http://www.komoriuta-movie.com/


驚きました。
映画がここまで技術的に向上し得るのかと。
映画はここまで繊細な描写が出来るのかと。
映画の無限の可能性を改めて知りました。

冒頭から、ファーストカットからのあまりある美しさと恐ろしさに酔いしれていると、サスペンスの技法で映画は止まることなく展開し、一方で物語は明文化されず、しかし、その瞬間、ワンカット、音の一つの素晴らしさと、それらが織りなしてゆく時間にただただ圧倒され、心の奥底から只管、得体の知れない感情が物凄い勢いで込み上げてくる。

そしてラストにおいて、これか!と気付き、ああ、いつの間にか俺はこんなとこまで来てしまったのだなあと思い知らされる。

生涯観た映画の中で屈指の恐ろしい映画にあげられるのだが、そのスキャンダラスでショッキングな内容が、ここまでしなければ描けない母性があってのことだと痛感する。

実際、一週間以上も前に観たのだが、何を書けば良いのか、どう書けば良いのか、全く分からずに惚けていた。

だって映画なのだもの。簡単に言葉に置き換えられないわ。

こういうショックを受けたのは『憂鬱な楽園』以来かもしれない。


ともかく、俺はもう一回観に行きます。

んで、また号泣してやる。
posted by 井川広太郎 at 14:06| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする
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