2017年12月13日

二十六夜待ち

『二十六夜待ち』(2017年/日本/配給フルモテルモ/上映時間124分)



監督:越川道夫
出演:井浦新、黒川芽以、諏訪太朗

12月23日(土)よりテアトル新宿ほかにて全国順次公開


東北の小さな町を舞台に記憶を失った男とトラウマを抱える女の性愛を描く

寂れた町に生きる男と女の淡々とした日常の中で次第に、それぞれの過去や事情や秘めたる激情が垣間見えて来るのだが…
佐伯一麦の小説を原作としつつ、やはり「アレノ」の越川道夫監督だからこそ成立した作品なんだと思う。
シンプルで力強く叙情的に、ただただ人間を描くという、端的に言って僕の好みそのままの映画である。
渋いかもしれないし、地味かもしれないが、俳優の生々しい肉体が鈍く輝く、映画ならではの感動に満ち溢れている。

井浦新と黒川芽以の濃厚な絡みが、なんとも狂おしく美しく素晴らしい。
すがり求め合う男女の孤独と、愚かしさと、凍えるような寒さと、飢えと乾きと、温もりと、やるせなさと愛と、生と死を感じる。
posted by 井川広太郎 at 10:28| Comment(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする
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