2018年06月03日

ヒトラーを欺いた黄色い星

『ヒトラーを欺いた黄色い星』(原題 Die Unsichtbaren/2017年/ドイツ/配給アルバトロス・フィルム/110分)



監督 クラウス・レーフレ
製作 クラウス・レーフレ、フランク・エバーズ
出演 マックス・マウフ、アリス・ドワイヤー、ルビー・O・フィーほか

公式サイト http://hittler-kiiroihoshi.com/
2018年7月28日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開


ナチスドイツ時代に迫害を逃れベルリンに潜伏していたユダヤ人たちの運命を証言をもとに描く

「ホロコーストもの」はいまも数多く公開されているが、この映画は切り口も新しく面白かった。
タイトルからは内容を想像しにくいが、原題の「Die Unsichtbaren」は見に見えないとか、透明人間とかそういう意味らしい。

様々な手段を駆使してナチスの追っ手から逃れる四人のユダヤ人のインタビュー映像、当時のニュース映像、そして再現ドラマによって構成されている。
四人を描くってだけで多いのに、さらにインタビューの声と再現ドラマのモノローグが混在し、都合8人の声によって進行されるので、最初はちょっと分かりづらい。
だけどまあ見ていると次第に慣れてきて、複数の視点を持つからこそ刻々と変化していく当時の状況がリアリティと緊張感をもって伝わってくる。

若者たちが知恵と勇気と運を味方にサバイブしていくサスペンスとしても面白いし、リスクを冒してユダヤ人を助けたドイツ人が大勢いたという事実も感動的。
当初は無関係の4人をつなぐ人物も登場し、そういった人間関係から地場を感じさせることで、この映画そのものが当時のベルリンという街を描いている側面もあり興味深い。
posted by 井川広太郎 at 10:10| Comment(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする
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