2007年07月03日

エドワード・ヤン監督死去

台湾の映画監督エドワード・ヤン(楊徳昌、Edward Yang)が2007年6月29日に亡くなりました。

ホウ・シャオシェン監督(侯孝賢、Hou Hsiao Hsien)と共に“台湾ニューウェーブ”と呼ばれる、世界的な映画監督でした。

〈主な作品〉
『ヤンヤン 夏の想い出』 (2000)
『カップルズ』(1996)
『エドワード・ヤンの恋愛時代』(1994)
『嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』 (1991)
『恐怖分子』(1989)
『海辺の一日』 (1983)
『光陰的故事』 (1982)

俺が最初にエドワード・ヤンについて知ったのは、98年頃、俺の恩師である野崎歓先生が講義中に「『嶺街少年殺人事件』は236分の完全版じゃなきゃ良さが伝わらない」という話をした時でした。

それから『嶺街少年殺人事件』の完全版を観て衝撃を受け、追うように全作品を観ました。

特に『恐怖分子』、『エドワード・ヤンの恋愛時代』 、『カップルズ』などが好きで、俺の監督作である『東京失格』の脚本執筆中は『カップルズ』のような都市と時代とリアリティの描き方について非常に意識しました。

未だにエレベーターに乗る度に『エドワード・ヤンの恋愛時代』を思い出します。

誰かのポートレイトを見る度に『恐怖分子』を思い出します。

2000年の東京国際映画祭に王家衛の『花様年華』を観に行った帰りに野崎先生とご一緒し、二人とも泣いて感想を言い合いながら渋谷駅へと向かう道すがら、ビックカメラに子供を連れて入店するエドワード・ヤンを見掛けました。

「エドワード・ヤンっすよ!」と俺が言うと、先生は「本当だ。オマエは目が早いなあ。偉いよ」と言って下さりました。

それが俺にとってはエドワード・ヤン監督を肉眼で見た最初で最後のこととなりました。

ご冥福をお祈り致します。
posted by 井川広太郎 at 03:15| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まだ受け入れられないんだよね…。信じたくないです。
Posted by やん at 2007年07月04日 23:50
>やんさん
このニュースを知って最初に口に出たのは「くそっ!」でした。
何だか悔しい気持ちでいっぱいです。
なんで悔しいのかは自分でも良く分からないのですが…
Posted by 井川広太郎 at 2007年07月04日 23:57
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