2019年04月07日

メモリーズ・オブ・サマー

『メモリーズ・オブ・サマー』(原題 Wspomnienie lata/2016年/ポーランド/配給 マグネタイズ/83分)



監督 アダム・グジンスキ
製作 ウーカッシュ・ジェンチョウ、ピオトル・ジェンチョウ
出演 マックス・ヤスチシェンプスキ、ウルシュラ・グラボフスカ、ロベルト・ビェンツキェビチ

公式サイト http://memories-of-summer-movie.jp/
6月、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー


夏休みに大好きな母と二人きりで過ごすことになった少年の成長を描くドラマ

1970年代と思われるポーランドの田舎町。
父が出張し、友人はバカンスに行った夏、少年は大好きな母と二人きりで過ごすことになる。
しかし楽しい時間もつかの間、母はしばしば家を空けるようになり、少年の心は不安と疑念に埋め尽くされていく。
そんな中、少年は、都会から来た少女と知り合うのだが…

優しく美人でセクシーで大好きな母、親であるだけではなく友人であって恋人のようでもあり、甘えたがりの少年はいつも一緒にいる。
だが家族であっても他人なんだという残酷な事実に、思春期の少年は向き合うことになる。
それは楽園で”性”という禁断の木の実を手に入れる悲劇でしかない。

硝子のテーブルに映る顔、隣室が伺える鏡、窓を叩く小石、遮断機と汽車など、徹底的に映画的な境界線が描かれていく。
すっきりとして小綺麗な室内に効果的に配置された家具や衣装や調度品がいちいちオシャレで、劇中で重要な役割を果たしていく。

そんな豪奢な美術と比べると一家が暮らすアパートは妙に狭く、部屋数が少なく見える。
田舎町だし、もう少し広くてもいいのではないかと思ってしまうが、監督の実体験を反映しているというのだから、こういうものなのだろうか。
夫婦の寝室すらなく、母親の寝床がリビングにあるソファーベッドだなんて、まるで「こわれゆく女」じゃないか。
posted by 井川広太郎 at 19:31| Comment(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする
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