2020年06月16日

なぜ君は総理大臣になれないのか

今日はポレポレ東中野で「なぜ君は総理大臣になれないのか」を見てきた。
統計不正を指摘した事で有名になった国会議員の小川淳也を初出馬の頃から10数年に渡って追うドキュメンタリー。
面白かった。

高い志を持って国会議員になったものの、党の論理に翻弄され、政争に巻き込まれ、繰り返される選挙で消耗するという、理想と現実の狭間でもがき苦しむ姿を描く。
その中で日本の政治のおかしさ、選挙制度の矛盾、近年の政争劇、国会議員とはどうあるべきかという問い、そして家族の絆のあり方などが見えてくる。
10数年も取材を続ける執念と丁寧さで圧倒的な説得力を帯びていて、見事な撮影で残された膨大な素材を巧みに見せる構成と編集の上手さも際立ち、見応えがあった。

ただ、ラストで唐突に示されるリモート取材に違和感を拭えない。
さらに「50歳で政治家を辞める」という理想主義的な情熱を掲げていた本人が、経験を積むことで政治家として円熟味を帯びていき、約束の50歳に近づいていくことで葛藤することもサブテーマになっていた。
なのに、なぜ、あとわずかで50歳になるという今のタイミングで公開したのか。
“公約”であった50歳を迎えた時、理想と現実に板挟みになった彼がどんな答えを出すのか、それを見たかった。

posted by 井川広太郎 at 20:37| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする
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