2020年06月29日

女帝 小池百合子

石井妙子「女帝 小池百合子」を読んだ。めちゃくちゃ面白かった。

何人もの友人が面白かったと口をそろえて言うもんだから、遅ればせながら読むことにした。
近所の本屋さんに行ったが店頭には無いので「『女帝 小池百合子』はありますか?」と店員さんに聞いたら、「女帝は漫画版ですか?小説ですか?」と聞き返された。
ちょっと面食らったが怯まず「小池百合子のノンフィクションです」と言ったら、パソコンで検索しながら「あー!それ在庫ないんですよ!問屋さんに注文しているんだけど、まだ届いてなくて。他の書店でも同じだと思います」と説明された。
新宿の紀伊國屋では山積みされていることを知っていたので、歩いて行って無事、購入。

んで、あんまりにも面白くって、一気に読んでしまった。
出自の「謎」から学歴詐称疑惑、そしてキャスターから政治の世界に飛び込み都知事にまで上り詰めてからの豊洲市場、五輪、そしてコロナに至るまでの支離滅裂に思える言動に明快な「物語」という筋が見えてくる。
膨大な資料を参照して取材を重ねた上に書かれたノンフィクションとして圧倒的な説得力があり、問答無用に面白い。
平成の政争を振り返る意味でも読み応えがあり、テレビや新聞といったマスメディアがいかに政治と蜜月の関係であるかをつまびらかにするルポタージュとしても価値がある。
その上でピカレスクとして秀逸。事実は小説より奇なりとはこのことか、信じ難いほどワクワクでドキドキな超展開の連続にページをめくる手が止まらなかった。

今年は映画にはあんまり恵まれていないが、読書は本当に当たりばかり、その中でもこれは特筆すべき一冊。
いやこの「女帝 小池百合子」ドラマ化したいし、それぐらいの気概は見たい。

この本を買った帰りに偶然、知人に会ったので今から読む旨を伝えたら「あ!選挙近いですもんね!」と言われた。
個人的には投票の参考にするつもりなど毛頭なかったんだけど、もし都知事選の投票先に悩んでいるような人がいるのであれば今からでもオススメ。
冒頭の10〜20ページも読めば「あ、これヤバイやつやん」って思えるはず。

posted by 井川広太郎 at 23:21| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする
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