2008年03月26日

パリ、恋人たちの2日間/さよなら。いつかわかること

パリ、恋人たちの2日間』 2007/フランス=ドイツ/101分/原題:2 Days in Paris/配給: アルバトロス・フィルム

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恋人たちの都・パリで過ごす2日間―。
アメリカ人の彼・ジャックを襲うのは……カルチャーショックの嵐。
さらに、次々と明らかになる、フランス人の彼女・マリオンの男性遍歴。別れの危機は突然訪れる!

安泰に見えたカップルに突然訪れる別れの危機を、ユーモラスに、チャーミングに、ちょっぴりシニカルに描いたのは、『ゴダールの探偵』で一躍注目を浴びて以降、着実にキャリアを積んできた演技派女優、ジュリー・デルピー。リチャード・リンクレイター監督の恋愛映画の傑作『ビフォア・サンセット』の脚本で、アカデミー賞脚色賞にノミネートされた彼女は、本作でも、セックス、カルチャー、そして政治とさまざまなトピックを、ウイットに富んだユーモアで包み込み、登場人物たちの会話に盛り込んでいる。さらに、ジュリーは、脚本のみならず、監督、製作、主演、音楽、編集、そして主題歌まで担当している多彩っぷり。そこをとっても彼女のセンスに溢れた、オリジナルな作品が完成した。

監督・脚本・編集・音楽・出演:ジュリー・デルピー
出演:アダム・ゴールドウィン/ダニエル・ブリュール/マリー・ピレ/アルベール・デルピー

5月、恵比寿ガーデンシネマ、新宿ガーデンシネマ他、ロードショー!
作品公式サイト http://www.paris-2days.com/
国際カップルが彼女方の実家に滞在することで、言語の問題、文化や習慣の違い、思想の相違、そしてそれぞれの過去やセックス観など、それまでは表沙汰にならなかった様々があぶり出されてくるというコメディ。笑えるブラックジョークが軽妙な台詞で連発されるので、退屈せずに面白い。
オシャレなカップルだって過去もあり性癖もあり、誤解も過ちもトラブルもあり、それぞれの違いや知らないことや理解できないことも付き合っているうちにも増え続ける訳で、本当に素敵なカップルになるためには、そういったものすら乗り越えられるように絶えずコミュニケーションすることこそが大事なんだと思います。はい。



さよなら。いつかわかること』 2007/アメリカ/85分/原題:GRACE IS GONE/配給:ザナドゥー

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イラクから突然届いた妻の戦死。悲嘆に暮れる父親が、娘たちに真実を告げる時を迎える

母親を戦争で失った絶望の中から、生きる希望を見い出していく家族の物語

愛する妻を戦争で失い、その事実を娘たちに伝えられずに戸惑う主人公スタンレーを演じるのは、『ハイ・フィデリティ』でゴールデン・グローブ賞にノミネートされた演技派俳優ジョン・キューザック。多くの観客の共感を呼ぶ彼の演技は各メディアで賞賛を浴び、本作が彼の代表作となることは間違いないだろう。
また、音楽はクリント・イーストウッド。キューザックから楽曲提供を依頼され、本作を観たイーストウッドはその内容に心打たれ快諾。初めての他人の監督作品への音楽・主題歌の提供が実現し、本作でゴールデン・グローブ賞音楽賞・主題歌賞にノミネートされた。

監督:ジェームス・C・ストラウス
出演:ジョン・キューザック シェラン・オキーフ アレッサンドロ・ニボラ

4月26日、シネスイッチ銀座、シネマスクエアとうきゅう、シネ・アミューほかズ全国ロードショー
作品公式サイト http://www.sayonara-itsuka.com/
観る前には、どうやら父親と幼い娘たちの感動ものというぐらいの情報しか無かった。
でも、「父親と幼い娘たちの感動もの」なんて、ばっちり俺の琴線ど真ん中。
泣いちゃうかもなーと思って観たら、号泣した。

この映画は感動的である以外にも、驚かされたことがあった。
それは拙作『東京失格』と、まるで映画的な構造がそっくりなこと。
ルックも、撮り方も、設定も、物語も、登場人物も全く違うが、それらが織りなす構成が非常に良く似ている。
なんか、思わぬところで映画的に呼応したようで、すげー嬉しかった。

とにかく、娘たちがあまりにも可愛らしく、愛おしい。
彼女たちの愛らしさを前にしては、自分の愚かさと無力さを恨むばかりだ。
全てを捧げても、まだ足りない、もっともっと、もっともっと君たちのために。
なにが悲しい? どうしたら楽しいの? なにが辛くて、なにが嬉しい? どうしたら良いの? これから君に何をしてあげられようか。
果てしなく愛でていたい。
posted by 井川広太郎 at 21:38| Comment(0) | TrackBack(1) | REVIEW | 更新情報をチェックする
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