2007年09月12日

Lost in Seoul 20

7月28日(土)

09:00 起床

八晩過ごしたこのホテルともお別れ。
チェックアウトする。



10:00 ゲストラウンジ

ゲストラウンジに行くと、高橋さん、想田さんの他、何人かのゲストとスタッフがいる。
行き同様、帰りも金浦空港を使うのは俺だけなので、みんなとは別便。
最後のお別れをする。
また近い内に会いましょう!

アテンドのミョンチョルと最後に昼飯喰いにいこうとすると、スタッフがオススメの定食屋があるのでご一緒しようと誘ってくれる。



11:30 ランチ

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というわけでランチ。
辛いのを避けて注文してもらったのだが、物凄く美味しかったです。特に緑色のやつ。胡麻かな。
やっぱ帰国する日は、どうしたって切ないのですが、こうしてゆったりとした時間を過ごせて本当に良かったです。
ありがとう。



13:00 ホテルロビー

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映画祭実行委員長がお別れの挨拶をとのことなので、ホテルのロビーに戻る。
と、ロビーには中国のゲストのアテンドを務めたボランティアスタッフの女子が勢揃いしている。
何でも、中国の監督達は昨晩遅くまで呑んでいたのでなかなか起きて来ず、ここで待っているらしい。
映画祭実行委員長とお別れの挨拶。
本当に素晴らしい映画祭で、心行くまで満喫出来ました。
有り難う御座います。



13:30 キヒョン迎え

キヒョンが車で金浦空港まで送ってくれると、車を出してくれる。
忙しいだろうに、なんて良い奴なんだ!

スタッフ達とはここでお別れ。
ハグして再会を誓う。

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んなわけで、キヒョンの車でソウルを横断し、金浦空港に向かう。
リアルに『東京失格』な情景。
後部座席では英語が分からないミョンチョルが寝ているし!

キヒョンの現在構想中の作品についてなど、色々と語る。
その作品は非常に面白そうな企画で、いつか観られることが本当に楽しみ。



15:30 金浦空港

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金浦空港は国際空港から国内線を主とした空港に切り替えたので、使わなくなった広大な敷地をショッピングセンターとして利用している。
中に映画館があるのにはさすがにビビった。

俺はビア、彼等はジュースを飲みながら、最後のお別れ。
キヒョンは忙しい中、ミョンチョルも長い間、二人とも本当にありがとう。
また、直ぐに会おうぜ。



16:30 ソウル発

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搭乗口で飛行機を待ちながら、異様な孤独感に襲われる。

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機内食はまたカレー。

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ビア呑んでたら、眼下に日本がうっすら見えて来た。



19:00 羽田着

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といわけで羽田着。
東京、暑い。

映画祭旅行としては今までで一番長期の滞在だったけど、物凄く充実してあっという間だった気がする。

これにて、この旅行記も元ベルマーレの洪明甫の背番号20にて終了。

また、必ずソウルに還ってやる!!
posted by 井川広太郎 at 16:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年09月11日

Lost in Seoul 19

7月27日(金)

09:00 起床

ゲストラウンジに行くとゲストは日本人しかいない。
一番遅くまで呑んでも朝一番に来るのがさすが日本人だと笑われる。



11:00 『Tuli : Circumcision』 CINDI_20070622150626.jpg

国際的にも評価の高いAuraeus SOLITO監督のフィリピン映画。
性と宗教と政治と歴史的な解釈を寓話的に描くのだが、妙に生々しい映像と、映画内映画的に芝居のシーンを組み込むなど骨太な構成とが独特の世界観を生み出している。



13:00 昼食

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高橋さん、想田さん、中江さんとそれぞれのアテンドとでランチに行く。
次の上映までに戻るつもりで早く食べれる店を探すが、昼時とあってどこも混み合っている。
仕方がないので普通の定食屋さんに入ると、出て来たのはとても早く食べられそうにもない熱くて辛いサムゲタン。
映画を観るのは諦め、ゆっくりと美味しくいただく。



16:00 東大門へ

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これから閉会式までは審査の時間に充てられており、上映はないし審査員やスタッフも出払っている。
一旦、ゲストラウンジに戻ってダラダラした後、せっかくなので東大門に行こうということになり、想田さん、中江さんとそれぞれのアテンドとでタクシーに分乗して向かう。



17:00 東大門市場

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この辺りはオシャレなデパートなどもあるが、俺の狙いは道なりに無数にある露店。

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少し歩くと野球場とサッカー場があり、サッカー場の中では蚤の市が開かれているらしい。

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中に入ると壮絶な数の露店がとても一日では回り切れないぐらいギッシリと並んでいる。
とりあえず、オモチャのキャラクター時計を購入。

疲れたので閉会式まで休むという想田さんと別れ、一応、東大門を拝みに行く。

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それからまた歩き、道すがらの露店を覗いたり、1000ウォンショップ(日本でいう百円均一店)に行ったり、お茶シバイて休んだり。

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18:30 戻る

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閉会式に出るため、タクシーに乗ってアップジョンに戻る。



19:00 閉会式

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閉会式が行われるのは、アップジョンCGVで一番デカイスクリーン。
ちびっ子の韓国伝統舞踊なども披露され、大盛り上がり。

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んで、授賞式では観客賞から発表され、自分の名前が呼ばれてビックリ。
テンパって、あんま良いスピーチが出来なかったことを反省しています。

この映画祭ではスタッフやボランティアによるホスピタリティが本当に素晴らしくて、我々ゲストも心行くまで映画を観て、多くの人と交流し、映画祭と街をエンジョイすることが出来た。
参加者の一人としてこんなに嬉しいことはないのに、その上で自分の作品がソウルの人達に気に入って頂けたなんて、映画監督としてこれほどの誇りはない。

因に、この時頂いたトロフィーはこの晩に映画祭に一旦預け、柄の部分に名前とタイトルを彫った後に東京へ送って頂きました。



21:00 クロージングパーティ

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というわけで、オシャレなクラブでクロージングパーティ。
ここはダンスフロア(女性歌手が生演奏で歌っていた)や多数のボックス席、ビリヤード台などもあって、韓国人曰く「渋谷風」と呼ばれているらしい。

佐藤さんを始め韓国で知り合った友人達も多数来てくれたし、色んな人達と語り、呑み、ビリヤードしたり踊ったり、騒ぐ。

あまりにも色んなことがありすぎて書き切れないが、物凄く楽しかった。

ともあれ、ハッチャケまくる俺。

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26:00 居酒屋

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クロージングパーティで出来る限りのことはしたという達成感に包まれ燃え尽き症候群気味にすっ飛んだ俺はちょいと記憶があやふやなのだが、クロージングパーティ終了後、誰かに連れられて居酒屋に来る。
その場には映画祭のスタッフが沢山いたから、その中の誰かに連れて来られたのだろうか。あ、中江さんもいた気がする。

と、目の前に『I am a Cyborg, but That's Okay』の撮影監督(もちろん『オールド・ボーイ』『親切なクムジャさん』も撮影)であり今回の審査員の一人でもあったチョン・ジョンフンさんが目の前にいる。
ので、作品のことから韓国映画のこと、撮影のことなど色々とっぷりとお話を聞かせて頂く。
彼は酔っぱらいの俺のクドい質問にも非常に丁寧に応えてくれる、知的で真摯で優しく力強い、要するにカッコイイ人でした。
ありがとうございます。



28:00 寝る

燃え尽きると寝るのも怖くはないので泥のように眠る。

posted by 井川広太郎 at 18:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年09月10日

Lost in Seoul 18

7月26日(木)後編

16:00 『Honor de Cavalleria』 CINDI_20070621170628.jpg

俺にとっては今回最大の発見。
といっても、カンヌでプレミア上映され世界各国の映画祭で受賞している超話題作。
若干31歳のスペインのアルバート・セーラ(Albert SERRA)監督の作品。
ドン・キホーテとサンチョ・パンサが旅するのではあるが、ほとんど物語も、まともな台詞も無い。
シーンごとにとてつもない長回しで描かれるのは、道端に座ってただダラダラする老人と体たらくの二人の姿であり、彼等のディスコミュニケーションであり、ゆっくりと流れる時間のみである。
しかし、それがまさに映画的な快楽を育む土壌となり、些細なアクションやちょっとした表情までもが緊張感漂う舞台となり、例えばもうろくジジイであるドン・キホーテが貧相な肉体で姦しくも湖に飛び込む時、とてつもない衝撃を生み出す。
まさにリュミエール的な「動く」というシンプルながら本質的な衝撃が溢れ飛び散り、笑わずにはいられない。
そして、言葉少ない台詞が、悠長な映像が、流れ積もる時間がいつの間にか哲学的な至高に達していることに気付いた時、我々は映画以外には有り得ぬ感動を目撃する。
セルバンテスがこれを観たらどう思うか。



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18:00 『選挙』GV

駆けて行って『選挙』のGVを覗く。
想田監督は勿論のこと、本日急遽「主演」の山さんがソウル入りしたとの情報をGETしていたので、これは見逃せない。
「笑撃」を期待して行ったのだが、さすがプレゼン上手の二人なので、会場全体がどっかんどっかんウケている。
すげー、勉強になる。
最後まで見ていたかったのだけれど、スタッフに促され取材に向かう。



18:30 MOVIEWEEK取材

韓国の週間映画雑誌MOVIEWEEKの取材。
場所は最寄りのオシャレなカフェ。

記者さんと読者取材班という一般の方との二人によるインタビューなのだが、二人とも既に『東京失格』を観てくれていて、かなり深い部分まで突っ込んで聞いてくれる。

あまりにもディープな部分まで関心を持って聞いてくれるので、俺は泣きそうになったりする。
それぐらい、あの映画は俺にとってパーソナルな作品なの。
と、同時に、こうして作品をちゃんと観て、興味を持ってくれて、より知りたいと思ってくれている人がいることが素直に嬉しかった。
相変わらず話下手な俺は一時間以上もかかってしまった。
詳しい紙面などはLost in Seoul 05。

で、インタビュー後は写真撮影。
俺はちゃんと「Bloc Party.」Tシャツに着替えて臨む!
が、実はこのカメラマンさんはファッション雑誌なども手掛けているらしく、撮られることに関しては全くの素人の我々に、異様にオシャレな要求ばかりする。
無理!と思いながら緊張しまくってポージングしていると、次に取材を受ける中江さんが後ろで冷やかし笑わそうとしたりする。
マジで困ります!

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撮影終了後、お返しとばかりにカメラマンさんを撮ったら、余裕でポーズを決めてみせる。さすが!



20:00 ゲストラウンジ

いやー、一仕事終えたとダラダラしている。
物凄く呑みたくなって、ドリンクメイトを探すも、生憎みな出払っていて誰もいない。
仕方が無いから独りで呑みに行く。



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21:00 コペンハーゲン

今夜が最後のCinDiアワーだっていうのに、誰もいない。
俺が早過ぎたのか。
ので、独りで寂しく呑んでいる。

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暫くすると、想田さんと山さんが来る。
ムビースターの山さんだ!と思って嬉々として記念撮影。
山さんは映画の通り、知的でフランクで繊細な人でカッコ良かったです。

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その後、ぞくぞくとゲストやスタッフが来る。
店内の大テーブルに陣取っていた我々のところに映画祭実行委員長が来て「外で呑もうぜ!」と誘う。

というわけで、店先のテーブルに一同揃って大騒ぐ。
色んな人達とどっぷり話せて、本当に楽しかった。



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26:30 ソルロンタン

高橋さん、想田さん、中江さんなどと韓国料理のソルロンタンを食べに行く。
牛の肉や骨を煮込んだスープ料理で、『東京失格』を観た何人かの韓国人が「韓国では酒の後にこれを食べます!」と教えてくれた。
日本人のラーメンほどには酒の後の定番という訳ではないらしいが、最もポピュラーな韓国料理の一つである。



27:30 寝る

やべえ、明日は最後の夜だ。
どうする!?俺!!
posted by 井川広太郎 at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年09月09日

Lost in Seoul 17

7月26日(木)前編

08:00 起床

さすがに疲れたのか、目が覚めてからもしばらく起き上がる気にならず、そのままベッドの上でTVなどを見ている。
リモコンって便利だなと思う。



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10:00 ゲストラウンジ

観たい映画のチケットを貰い、その後に打ち合わせなど。
ゲストラウンジにはこないだのパーティでの写真も既に飾られている。



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11:00 『東京失格』2回目の上映

というわけでCinDI2007での『東京失格』2回目の上映。
平日の午前にも関わらず、結構な数のお客様が観に来てくれて一安心。

今回はGVは無く、上映前の舞台挨拶のみ。
なので、上映後にロビーにいるので気軽に声を掛けて下さいと言った。



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11:30 KGB

なんかそわそわするし、上映は見ないで外で待っていることにする。

コンビニで買ったKGBはウォッカのグレープフルーツ割り。
赤いボトルに金の星が施されたKGBを呑みながらダラダラしている。

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ゲストラウンジに行くと、ゲストの監督達やボランティア達がいたので一緒に記念撮影。
この頃はもう、それぞれ帰国が近いせいか、顔を合わす度に写真を撮り合っていた。

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12:30 上映後

『東京失格』の上映後、劇場のロビーに行くと、多くの方が声を掛け感想などを言って下さる。
好評だったようで良かった。
この上映で見てくれた香港、シンガポール、中国のゲストの監督達とも一緒に記念撮影。
3人ともスゴく気に入ってくれてて嬉しい!



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13:00 コリアンバーベキュー

上映を観に来てくれたミュージシャンの佐藤行衛さん、アテンドのミョンチョル、それと観に来てくれたお客さんなどでコリアンバーベキュー屋さんに行く。
佐藤さんやミョンチョルが選んで注文してくれるので確かに美味いが、しっかし量が多い!
いやー、それにしても一仕事終えてのビールは格別ですな。



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15:00 取材なし

雑誌の取材が15時30分からあるとのことでミョンチョルに連れられ指定場所に向かう。
道すがら、先に取材を受けていた想田さんに偶然会うと、想田さんは手にしていたポラを見せ「こんなポーズ付けられちゃった!」と笑う。
そんなバッチし写真を撮られるなら、俺もオシャレなTシャツを着てくれば良かったとちょっと後悔する。

取材場所は明日のクロージングパーティが行われるクラブ。
すげーゴージャスでカッコイイ。

中に入ると、なぜかスタッフが俺に平謝りする。
どうやら、俺の取材は18時30分からだったのが、何かの手違いで間違って伝わっていたらしい。
俺はTシャツを着替える時間が出来たので、むしろラッキーって感じ。
posted by 井川広太郎 at 21:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年09月07日

Lost in Seoul 16

7月25日(水)

09:30 起床

目覚めると「もう、あと数日か」と切なくなるので、居ても立ってもいられず映画祭会場近辺を撮っている。

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11:00 『Losing Ahmad』 CINDI_200706211606521.jpg

クエートのAbdullah BOUSHAHRIの監督作品。
アメリカの爆撃によって視力と片腕を失ったバグダットの少年を、4人のアメリカ人がクエート経由でニューヨークに連れて行き治療するのを追ったドキュメンタリー。
まさに撮影中にも様々な思惑が働いてくる様子が映し出され、本来の目的である1人の少年を救おうとすること、そしてドキュメンタリーを撮ること自体から全てがズレてゆく。



12:10 ゲストラウンジ

コーヒー飲みながら、すっかり仲良くなったスタッフ達と楽しく過ごしている。



13:30 『Feet Unbound』 CINDI_20070702140749.jpg

長征の道筋を辿る北京の女性ジャーナリストのドキュメンタリー。
実際に長征に参加した女性へのインタビューなどを繰り返し、厳しい自然環境に打ちのめされながらもその道を車や徒歩で辿る彼女は、次第に自分の人生をも重ね合わせてゆく。



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15:00 寿司

アテンドのミョンチョルを誘って寿司を食しにロデオ通りに行く。

一見、オシャレなカフェ、内装もオシャレなカフェ。
ここでもビールが無かったらどうしようかと思ったけど、ちゃんとあって安心。

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予想通り、握り以外にも見たこともないロールが沢山出てくる。
しかし、喰ってみるとどれも個性的で面白く意外にイケる。
寿司という日本の文化が、諸国の食文化と融合し、新たな味になってゆくという事実に感動。

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ところで、この店はよく見てみると「日本&アメリカ料理、ロールと寿司、ワインと酒」と書かれていた。

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帰りは遠回りして散歩。
写真館は、それぞれの国のポートレートの文化が露呈していて見ているだけで面白い。



18:30 『I am a Cyborg, but That's OkayCINDI_20070622220619.jpg

『オールド・ボーイ』『親切なクムジャさん』のパク・チャヌク監督作品。
この映画祭には撮影監督のCHUNG Chung-hoonが来ていて、監督賞の審査員も務めている。
精神病院で、自分がサイボーグだと思い込む少女と、自分は何でも盗めると思い込んでいる少年が恋に落ちるというギャグ満載のファンタジー。



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20:00 キヒョンと呑む

やっと時間が取れたと連絡があったキヒョンと、キヒョンの友人で同じく映画監督のSung-hoonとの3人で呑む。
それぞれの近況や、今後の展望や、構想中の企画案など、どっぷり語り合う。
ちなみに店内ではアジアカップ準決勝韓国戦が流されていて、めちゃ盛り上がっていました。



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22:00 Life is Short, Drink harder...

高橋さんと中江さんが合流すると、キヒョンが良い店があるので移動しようと案内してくれる。
15分ほど歩いて行ったのは、オシャレなバー。
アップジョンには映画会社が多いのでキヒョンはこの辺で呑む機会が多いらしい。

5人でそれぞれの国の映画、映像業界については勿論、酒のつまみの下らぬ話などもして大いに盛り上がる。

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キヒョンが指差すので壁を見てみると「Life is Short, Drink harder...(人生は短い、大いに呑め)」と書かれている。
イカワはきっとこれを気に入るだろうからこのバーにしたんだとキヒョンは宣う。
俺がちょっとホロリとしていたら「でもイカワはLife is Short, Love harderの方が良いかもね!」と笑う。
余計なお世話だと思います!



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25:00 ホテルに戻る

もっと呑んでいたかったのだけれど、皆疲れているし、明日は自分の上映もあるので解散。
遅くまでありがとう。
帰り道、警察のマスコットらしき何かを発見!



26:00 寝る
posted by 井川広太郎 at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年09月05日

Lost in Seoul 15

7月24日(火)

09:30 起床

映画祭も後半に突入。
もう半分も過ぎたのかと思うと、疲れたとか言っている場合ではない。



10:00 ゲストラウンジ

今日鑑賞予定のチケットを貰い、スケジュールの確認などをし、コーヒー飲みながら皆でくつろいでいると、想田和弘監督がやってくる。
選挙』の監督である想田さんはニューヨーク在住で、はるばる太平洋を渡ってソウル入り。
俺は『選挙』を日本で観ていて大変に面白かったので、今回想田さんにお会い出来るのを楽しみにしていたのだが、想像以上に笑顔が素敵なとってもナイスガイ。
はじめまして。



11:00 『The Last Lumberjacks』 CINDI_20070621160635.jpg

結果的に監督賞、批評家賞をダブル受賞した中国のYU Guangyiの映画を観に行く。
中国の雪深い山奥で木こりとして生活する人々のドキュメンタリー。
車も通れぬ雪山(っつーか崖)でひたすら馬ぞりを列なし木材を運ぶ様は、民族大移動のような凄まじい迫力で、まさに生死隣合せの過酷さ。
真に自然と共生する彼等の日常に寄り添い、その上で映像が非常に美しく丁寧で、その生き様には悲壮感はなく、むしろ神々しさすら漂う。



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12:30 ランチ

想田さん、高橋さんとアテンドの皆でランチに行く。
ここはスタッフの間でも美味しいと話題の定食屋らしい。
実際、店内には映画祭スタッフも多数いて昼時ということもあり混み合っていた。
物凄く美味しかったのだけれど、何分、辛い!!



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14:30 ゲストラウンジ

ゲストラウンジには、映画祭期間中に撮られた写真が飾ってある。
それらを皆で見ていたら、いつの間にかそれぞれ撮ったり撮られたり、撮影会になっていた。
映画祭の半分を過ぎ、すっかり仲良くなったというのもあるし、別れが近付き寂しいのもあると思う。
ちなみに、一緒に写っているナイスガイはクエートのAbdullah BOUSHAHRI監督。

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16:00 『Three Men And A Bulb』 CINDI_20070621160622.jpg 

インドの山奥の小さな村で暮らす親子三代が、ギリギリの生活の中、電球をつけるための送電線を一生懸命作るという話。
どう見てもドキュメンタリーなのだが、最後の最後にトンでもないフィクションが待ち受けていた。
後に監督に聞いたら「フィクションかノンフィクションかという議論ではなく、私は単に映画を作ったのだ」と言ってのけた。
恐るべし!!



18:30 『People Crossing the River: From the Tama river to the Imjin river』 CINDI_20070622220622.jpg

撮影監督やドキュメンタリストとして活躍されてきたKIM Duk-chu監督の作品。
8年に及ぶ取材と2時間20分に渡る長尺で、日本を相手に訴訟する韓国人、日本で自分のルーツである祖国との歴史を演じ続ける女優、一方で朝鮮学校や韓国と積極的に交流してゆく日本人女子高校生、そして南北問題と、様々な歴史的問題を抱えつつ今を生きる人々を追い続けるドキュメンタリー。
特に、知らぬがゆえにボーダーを軽く超えて自ら知ろうとエネルギッシュに動く屈託のない女子高校生の姿に、未来への希望を感じました。



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21:00 CinDi Night

多くの映画祭は、オープニングとクロージングに大きなパーティがあるのと同時に丁度真ん中でもパーティを開催する。
この映画祭の場合が、このCinDi Night。
オシャレなバーに全てのゲストやスタッフが集まり、盛大なパーティ。

映画祭も半分を過ぎ、お互いの作品を既に観ていることが多いので、監督同志の会話も弾む。
気になった作品の監督には、ここぞとばかりに話しかけ、色々と聞き出す。

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そんな風にして盛り上がる最中、サプライズ・プレゼントが!
なんと、コンペ部門の20作品をそれぞれイラストにして、それぞれの監督達へ贈呈。
そんなこと聞いてないし!と思いつつ、自分の番が回ってきてそのイラストを手にして大興奮。
『東京失格』という映画の世界が一枚に収まっている!
嬉しいやら感動やらで、大はしゃぎしてしまいました。

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監督達と自分のイラストを比べて「俺の方が良い絵だ!」とか言い合いながら仲良く記念撮影。
その後も、監督や他のゲストやスタッフや、沢山の人と呑み語り、素晴らしいパーティでした。



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25:00 部屋呑み

CinDi Nightがあまりにも楽しかったせいか、高橋さん、中江さんとホテルの俺の部屋に集まり、屋台で買った餃子やおでんを喰いながら呑み続ける。



27:00 寝る

解散、そして寝る。
posted by 井川広太郎 at 23:22| Comment(4) | TrackBack(1) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年09月04日

Lost in Seoul 14

7月23日(月)後編

18:00 『不完全なふたり』 poster.jpg

というわけで、この映画祭のコンペ部門の審査員でもある諏訪敦彦監督の『不完全なふたり』の上映。
邦題では『不完全なふたり』だが、原題(フランス語)で『Un Couple Parfait』で英題でも『Perfect Cupple』であって英仏では「完全なふたり」という意味。
諏訪さんの映画が好きで仕方がないのは俺だけでなく、今回の日本人ゲスト仲間である高橋さんも中江さんも一緒。昨日も3人でそれぞれの諏訪監督作品への思い入れを語り、誰が一番諏訪さんを好きかで言い合ったりしていた。



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20:00 デジタルレッスン 

んなわけで上映後は、諏訪監督によるデジタルレッスン(概ね質疑応答ありのトークショー)。
さすが韓国でも人気が非常に高く、会場は熱気ムンムン。
かなり突っ込んだ質問も飛び交うが、一つ一つ真摯に丁寧に応えてゆく。
非常に興味深い話ばかりだったのだが、その中でも、『M/OTHER』を観た時以来、俺もこういう映画を撮りたい、こういう演出をしたいと思い続けてきた「こういう」の部分を見事に言ってのけた一言に感動した。勿体ないから教えないけど。



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んなわけで、ちょっくら惚けてCGV内で色々と写真を撮っている。



21:30 『The Elephant and the Sea』 CINDI_20070702140705.jpg

結果的に監督賞、批評家賞をダブル受賞したマレーシアのMing Jin WOOの映画を観に行く。
彼とはロッテルダムで会っていてソウルで再会したのだが、作品を観るのは今回が初めて。
伝染病で静かに狂って行く街を、非常にドライな演出で見せてゆくファンタジー。
本人も言っていたけど北野武監督の『ソナチネ』が好きなようで、アジア諸国に共通する幸福な不条理を熱っぽくそして乾ききった演出で描く力強さ。



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23:00 コペンハーゲン 

今夜からCinDIアワーは、コペンハーゲンという居酒屋に移動。
ここは明るく広くオープンな店で、大人数で呑むのに適している。

中江さんと呑んでいたら、映画祭実行委員長が来てくれたので一緒にパシャリ。
他にも、バンンクーバーやロッテルダムでご一緒した韓国の監督なども来ていて、例によって楽しく呑み騒ぐ。



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25:00 Bloc party

中江さんとホテルに向かっていたら、コンビニ前でbloc partyしている映画祭スタッフに捕まる。
彼は日本語も英語も話せないのだが、身振り手振りで「いいから呑もうぜ!」と腕を掴んで笑顔で誘う。
中江さんはホテルに戻るが、俺は彼の餌食となり、深夜のbloc partyが始まる。

もう一人いた映画祭スタッフは英語が話せるので、日本語、英語、韓国語が入り乱れて呑み騒ぐ。
一本空けたので、さて帰るかと立ち上がると「俺が奢るからまだ呑もうぜ!」と身振り手振りで引き止める。
いやー、呑んでいれば言葉の壁なんて簡単に越えるんだと思い知らされました。
物凄く楽しかった。



27:30 寝る

ようやくホテルに辿り着く。
泥のように眠る。
posted by 井川広太郎 at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年08月31日

Lost in Seoul 13

7月23日(月)中編

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14:00 地下鉄

映画祭会場の目の前、アップジョン駅から地下鉄に乗る。

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韓国の地下鉄は深いと聞いていたが、思ったほどではなかったな。

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昨日歩いた橋を今日は地下鉄で渡り、はじめて漢江の北側、江北へと向かう。
青い札みたいなのはミョンチョルが持っていたもので日本で言うスイカみたいなやつらしい。

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どこぞの駅で乗り換え。
韓国の地下鉄は割りと正確だが、矢張り日本ほどではないらしい。



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14:30 新村

つーわけで新村(シンチョン)に着く。
新村は下町っぽいとこで、呑み屋さんなどもおおいそうだ。

ほどなく佐藤行衛さんと合流。
はじめまして。
早速だが、この時間は呑み屋は空いていないので、近くのコリアンバーベキュー屋さんで呑もうということになる。

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佐藤行衛さんは10年前に韓国でデビューしたミュージシャンで、それ以来ソウルに住んでいるとのこと。

日本に帰っている際は、江古田のカフェフライングティーポットでも唐突にライヴをやったりするらしく、今回ソウルに来る前にフライングティーポットのマスターに紹介してもらい、ソウルでお会いすることになった。

プロフの写真を見ると怖そうだったのでドキドキしていたが、物凄くよくしゃべる良い人でした。

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ミュージシャンらしくホラー/スプラッター映画に詳しく(因にその手のジャンルに関して俺は全く不勉強)、映画談義の他にも漫画や韓国音楽の歴史など、ライターとしても活躍する佐藤さんならではの造詣の深さで色々な話を聞かせて頂く。

コリアンバーベキュー屋さんなのに、注文したのは野菜とアルコールのみ。

佐藤さんとミョンチョルが、年齢差を踏まえた礼儀正しい韓国風酒の呑み方などを実演してくれ、面白かったです。



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16:30 地下鉄

『東京失格』2回目の上映で会いましょうと佐藤さんと約束し、俺とミョンチョルはアップジョンに戻る。
駅の切符売り場にチェがいてビビった。

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んなわけで、再び地下鉄で漢江を渡る。



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17:00 アップジョンに戻る

軽く酔った。
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2007年08月30日

Lost in Seoul 12

7月23日(月)前編

09:00 起床

毎朝、モーニングアラームより早く目が覚める。
日本でも毎日こうなら良いのに。



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09:30 朝食

なんだか日に日にグレードがアップしている気がする。



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10:30 江南

実は昨晩、コリアンバーベキュー屋さんに向かう道すがら、サンダルの緒が切れた。
とりあえずガバで補修しておいたのだが、今朝はミョンチョルと新しいのを買いに行く約束をしていた。
この後の予定もあるので、タクシーで最寄りの繁華街である江南に向かう。
ちなみにタクシーは初乗りも190円くらいで安い!

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30分ほどで江南に到着。
ここは日本でいえば渋谷のような若者向けの店が多いところらしい。

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買い物が苦手な俺だが、割りと直ぐに気に入ったサンダルが見つかったので早速購入。

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露天で天然ジュースを買って飲みながら、ちょっとだけ江南を散歩。
が、時間もないのですぐにタクシーに乗った。
帰りのタクシーの運ちゃんは韓国語しか話せないのだが、ミョンチョルによると「日本人観光客のために日本語を勉強しろと国からのお達しで会社で勉強会があるんだけど俺みたいに年をとると記憶力が落ちて難しくて覚えられない!」と言っていたらしい。
最後に「ありがとう、さようなら」と言ったら通じた。



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12:00 ランチ

映画祭ディレクター主催のランチ。
期間中に毎日ランダムにゲストが呼ばれ、ディレクターとは勿論、見知らぬゲスト同志の交流の場でもある。
こういった細やかな心遣いが、この映画祭の魅力である。
俺はシンガポール人に囲まれ、映画とTVとメディア、各国の映画祭の情報交換、webにおける音楽ビジネスなど、なぜか難しい話ばかりしていた。
料理はガチ韓国料理で、物凄く美味いが、とてつもなく辛い。



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13:30 ゲストラウンジ

ゲストラウンジで一服していると、スタッフやボランティアが手書きのポップを作っている。
ちょっくら予定が空いているし、江古田のカフェフライングティーポットのマスターに紹介してもらったソウル在住のミュージシャンである佐藤行衛さんに会うチャンスかもと思って、お忙しいだろとは思いつつ電話してみる。
と、運良くライヴ帰りだとかで時間があるらしいので、地下鉄に乗ってソウルの反対側まで会いに行くことにする。
posted by 井川広太郎 at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年08月28日

Lost in Seoul 11

7月22日(日)後編

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14:30 ロデオ通り

一旦、ゲストラウンジに戻るも、狙っていた上映の時刻とタイミングがズレたし、このままロデオ通りまで散歩しようぜということになる。

ロデオ通りとはアップジョンにある若者のオシャレストリートらしく、日本で調べていたら「アップジョンに行くなら必ずロデオストリートへ!」と至るところに書いてあったので、ならば行ってみる。

俺とミョンチョルと、もう一人ボランティアの女子が案内してくれるということで映画祭会場から歩いて15分ほどの散歩。

露天や路地や商店や道なりの景色が楽しい。

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んなわけでロデオ通りに到着。
夜の街と聞いていた通り、昼間はさほど賑わっているわけではない。
が、字面と写真で見ていたロデオ通りに到達して結構満足。

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因に、ロデオ通りの先は、泣く子も黙る高級ブランドショップ群があるらしい。
遠目からちょろっと見ただけでいかにも高級そうでゲンナリ。

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映画祭会場付近に戻って来て、暑さによる水分補給をするためにコンビニ前でbloc party。
なんか串焼きっぽいのも食べた。



16:00 『after』CINDI_20070702140725.jpg

少女が死んだ学校で、父と、教師と、別の少女との、時間と、記憶と、感情が激しく交錯してゆくファンタジックな映画。
多くを語らず、全てが次第に混乱し、それをそのまま提示するような大胆なロングショットが特徴的。
この映画祭で観た中では初の韓国映画だが、かれこれ韓国の若手作家の作品をいくつか観て来て、なんとなく現在の韓国の空気に通ずるであろう絵作りやテーマ設定、そして感情が見えて来た気がした。



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17:30 ゲストラウンジ 中江さん来る

ゲストラウンジでダラダラしていると、向こうから満面の笑みのナイスガイが来る。
3人目の日本人ゲストである『Single』の中江和仁監督はバンクーバーでもご一緒したわけだが、いまソウルに到着したとのこと。
再会を祝しつつ、折角なので今夜は日本人ゲストの皆で呑みに行こうと約束。



18:30 『Cat Mountain』 CINDI_20070703100726.jpg

急速な経済成長で猫を飼うことが流行した中国の都市で、飼育放棄や捨て猫で街に溢れた野良猫を300匹以上自費で養う一家のドキュメンタリー。
もはや猫王国とでも呼ぶべき異常な環境になっていて、そういう世界を生み出したのは一体誰なのかという根底は恐ろしい話なのだが、映像で見るその数がもうスゴいの何のって、300匹ってスゴすぎる。



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20:30 コリアンバーベキュー

そんなわけで、俺と高橋さんと中江さんと、それぞれのアテンドとの6人でコリアンバーベキュー屋さんに行って豚肉を食す。
美味い。



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22:00 CinDiアワー

昨晩同様、12階にあるレストランで開催されているCinDiアワーにみんなで行って、ゲストやスタッフ達と大いに呑み語る。
他のゲストやスタッフとも随分打ち解けて来て、この日はエラく沢山しゃべった。



25:00 自室に戻る

今日は暑い中かなり歩き汗もびっしょりなのでゆっくり風呂に入る。



26:00 寝る
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2007年08月27日

Lost in Seoul 10

7月22日(日)前編

09:00 起床

今日は天気が非常によろしい。
というか、物凄く暑い。



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09:30 朝食

日曜のためか、昨日のパーティのせいか、今朝は見掛けるゲストが少ない。



10:30 ゲストラウンジ

ゲストラウンジに行くのは、他のゲストやスタッフに会ったり、待ち合わせしたり、情報交換する他にも、上映作品のチケットを貰う目的もある。
毎朝、その日観る予定のチケットを貰い、1日の大まかなスケジュールを立てる。



11:00 『One Way Street on a Turntable』 CINDI_20070623170642.jpg

香港の歴史を辿るドキュメンタリータッチのエクスペリメンタルな作品。
香港人の映画製作者と、中国からの移民の女優の物語を軸に、香港という街が文字通り建造されていった歴史を実際の過去の映像を使って巡る。
特に建築物に対する眼差しが重く、景観として捉えてもビルが一棟建つということが如何に大きな出来事か良く分かる。
こういったスタンスで香港を描いた映画として非常に興味深いのだが、その感覚は言うまでもなく、ソウルや東京にも通じるものがあり感動的。



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12:30 餃子

アテンドのミョンチョルが「餃子喰いましょうよ!」と言うので大喜びで着いて行く。
映画祭会場の直ぐ側で、スタッフの間でも話題の店らしい。
テイクアウトも出来るのだが、折角なのでビア飲みながら喰おうぜと言うが、韓国のこういった料理屋では普通はビアは置いていないらしい。
そんなバカなと席について注文するも、本当にビアがない!日本人的には信じられない。
んが、餃子は餃子で矢張り美味かった。



13:00 漢江

それにしても暑い。
暑いし、さっき餃子屋でビアが飲めなかったので、こりゃあ映画を観る予定を中止してでもbloc partyするよ俺はと言うと、ミョンチョルが「では、漢江に行きましょう」とナイスな提案。

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漢江はソウルの中心部を東から西に横断するデカイ川。
ソウルはこの川によって江北と江南に分けられている。
パリみたい。

んで、漢江へは江南にある映画祭会場からマンション群を抜け北に歩いて10分ほど。
自動車道、そして中央には地下鉄が走るデカイ橋の端の歩道を歩いて漢江へ向かう。

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川沿いはジョギング/サイクリングロードになっていて、クソ暑い中、沢山の人が走っている。
かなり多くの人がマスクのようなものをして走っていた。

で、漢江。
確かにデカイ。
こんなにデカイとウッカリ化け物が出て来ても納得。
ちょっとワクワクしながらグエムルを期待していたが、至って平和でした。

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そして、露天でビア買って念願のbloc party。
暑い、美味い、言うこと無し。
posted by 井川広太郎 at 15:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年08月25日

Lost in Seoul 09

7月21日(土)後編

18:30 『Wasted Story』CINDI_200706211606400.jpg

束の間の休息を取った俺は、急いで駆け上がって高橋監督の『Wasted Story』を観に行く。

有りふれた恋愛話が、登場人物達の暴発する感情によって映画になってゆく。
ワンシーン、ワンカットごとにバチコン!バチコン!とぶつかり合う音がするような攻撃的な映像と演出で、観る方も登場人物と同じように現実から静かにスライドしてゆく。
大胆な生命力に満ち溢れた大人の映画でした。



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20:00 GV

んなわlけで、高橋さんのGV。
作品を創るに至る過程から、小道具に関する裏話など、かなり濃い内容で興味深い。
そしてそれに加えて、監督である高橋さんの作品に対する愛情が溢れていて、こういうのって映画祭的だなあと思う。



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劇場があるCGVの4階あたりから見た夜景。
なんだか既にしみじみする。



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20:30 ゲストラウンジ

俺と高橋さん、そしてそれぞれのアテンドや他のスタッフなどと明日の予定などを打ち合わせながらダラダラしている。
向かいでは、何かのTVドラマのロケをしていた。



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21:30 CinDiアワー

昨晩オープニングパーティが開かれたレストランで、ゲストやスタッフが集うパーティであるCinDiアワー。
12階なので夜景が綺麗!!
高橋さんとアテンドのソンちゃんと一緒にテーブル席に陣取り、ビアを呑む。
美味い!

折角なので韓国料理を一品頼もうとソンちゃんにレコメンドしてもらう。
で、出て来たのが、見るからに辛そうなビーフンみたいなやつ。
一口喰うと非常に美味く、これなら幾らでも喰えるだろ!と思ったのも束の間、予想以上に辛く口の中が焼けるよう。
周りの韓国人は汗一つかかずに平気で食べているのがスゴい。

その後、様々なゲストやスタッフと呑み語る。
昨日ソウルに来たばかりなのに、もう既にこの映画祭に馴染みまくっている。
物凄く真面目な映画論や映画業界論から、酒のつまみの下らぬ話まで。
この場で、この映画祭が物凄くフランクでフレンドリーであると心底思い知った。
いま振り返っても、忘れ得ぬ、非常に幸せな一時でした。



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25:30 出る

最後まで残っていた俺と高橋さん、それと映画祭スタッフの二人との4名でそのレストランを出る。
夜のアップジョンを歩きながら、ヤベエこの映画祭楽しいとか話している。でも、ひったくりには気をつけよう。
ホテルへと向う道すがら、まだ呑み足りない俺と高橋さんはこの辺りのパブをレコメンドしてもらう。
では明日また会いましょう。



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25:45 パブ

コジャレたパブには韓国人の若者が何人かいて、ビアを楽しんでいる。
実はそれぞれ韓国プレミアを本日済ませた俺と高橋さんは、しみじみと映画について語り合う。



27:00 ホテルに戻る

このパブは午前三時に閉店。
俺と高橋さんはそれぞれホテルに戻る。

自室でモーニングアラームをセットしようとTVをつけると、アジアカップの日本対オーストラリア戦を再放送している。
結果を知らない俺は後半途中から最後まで見てしまう。



28:00 寝る

寝るのが惜しい。
posted by 井川広太郎 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年08月24日

Lost in Seoul 08

7月21日(土)中編

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15:00 コンビニ

若干の空き時間があるので、アテンドのミョンチョルと一緒にコンビニに行く。
この辺りにはやたらと沢山のコンビニがあり、日本でもお馴染みのチェーン店もあれば、見たことも聞いたこともない店も多数ある。
んで、日用品の他、折角なので韓国のビアも買っておく。



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15:30 打ち合わせ

ゲストラウンジで打ち合わせ。
隣では「デジタルレッスン」をやっていた。
デジタルレッスンとは、デジタル映画祭であるこのCinDiの目玉企画の一つで、世界の巨匠達がデジタル機器の扱い方、意義や意味、映画理論的な解釈やエピソードなど自由に語るトークショー。
んで俺は、これから行う上映の段取りや、GV(ゲスト・ヴィジット)の通訳の方との打ち合わせなど。



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16:00 『東京失格』上映

んなわけで、韓国での初上映はアップジョンCGVの定員200ほどのスクリーン。
粗方埋まってホッと一息なのだが、それにしてもソウルでの日本や東京への関心の高さには驚かされる。

それより何より、俺は相変わらず緊張する。
上映に立ち会うのは実に半年ぶりだし、韓国、アジアでの初上映だし、ドキがムネムネする。

世の中には繰り返すと慣れて無感動になる類のものなどもあるが、俺は何年経っても何度やっても撮影と上映には緊張する。

ともあれ、韓国の観客は熱いと聞いていたので反応が楽しみ。

しかし、いざ上映が始まると、意外なほど静か。
観客がじっーと作品に見入っているのが伝わってくる。
日本での上映に似ているなあと思った。

ところで、英語圏以外での上映に立ち会うのは韓国がはじめて。
自分の映画に英語字幕の他にハングル字幕もついていて不思議な感じでした。
スペインやルーマニアで上映した時もそれぞれ独自の字幕を付けたのだろうけど、それって想像すればするほど作るのが大変ですよね。やたらと台詞が早くて多い映画だから。
今回は上映後に日本語が話せる韓国人に字幕がどうだったのか色々と聞けたけど、スペインやルーマニアではどんな字幕だったのだろう。

そんな感じで、観客は終映までじっくりという感じ。

こういう流れで舞台に上がるのは、これまたエラく緊張するのだな。



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17:30 GV

上映後の質疑応答、ティーチインをGV(Guest Visitの略)と呼ぶのは韓国の映画祭での通例らしいです。
コーディネーターをして下さる市山さんに紹介され、舞台へ。

いきなり客席からの質問は出難いということで、当初は市山さんとの対話形式で進行。

その後、まず英語を話す海外からのゲストなどからの質問がチラホラと出始め、そうこうしていると韓国の観客から次々と質問が飛んでくるようになる。

このへんも日本に似ているなあと思った。

結局、時間いっぱいまで色々な話をさせて頂きました。



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18:00 取材など

劇場を出ると、サインやら握手やら写真撮影やらしつつ、沢山の人が感想を言いに来てくれる。
嬉しいなあ。
色々と不安もあったのだけれど、俺にとっては映画を上映するということが全て。
多くの観客にも気に入って頂けたようで、心から安心した。

一仕事終えたという充足感に満ちながら陽気にカメラ前でしゃべる俺は話した内容なんて覚えていない。
posted by 井川広太郎 at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年08月19日

Lost in Seoul 07

7月21日(土)前編

06:00 起床

ヘンな時刻に目が覚める。
TVをボーッと見たりしている。
日本ではあまりTVを見ない俺だが、海外では文化の比較になるので良く見る。
7時30分頃、二度寝する。



09:00 2回目の起床

いまソウルは梅雨らしく、毎朝雨が降っていないか気掛かり。
だったが、期間中は小雨はあるもののまとまった雨には振られなかった。



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09:30 高橋さんと朝食

ホテルのレストランで高橋さんと朝食。
うっかり、喰い終わってから撮りました。



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10:30 CGVへ

んなわけでホテルから歩いて5分ほどの映画館CGVに行く。
因に、ここアップジョンは比較的新しい街で、高級な店が多いオシャレタウンらしい。
日本で言うと青山か赤坂だと皆が言っていた。

で、CGVは5つほどスクリーンがあるのだが、その内の2つが映画祭に充てられていて、残りのスクリーンでは一般の映画も上映している。
夏休みなので、街にはちびっ子も多い。



11:00 『OXHIDE』 CINDI_20070622140635.jpg

中国の若き女性監督 Liu Jiayinの『OXHIDE』を観に行く。
ベルリン、香港、バンクーバーなどで受賞している超話題作。
フィックスのワンシーンワンカットをさらにトリミングしたような映像で、中国の庶民の生活を生々しく描く。
盗撮かのようなストレートな表現ながら、しかも監督が主演という凄まじい演出力。



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13:00 4人でアイス

映画祭から貰ったバッグの中に、何かの無料券が何枚か入っている。
なんじゃこりゃと思ったら、CGVの入り口にある人気のアイス屋さんの無料チケットらしい。
というわけで、俺のアテンドのミョンチョルと、高橋さんと高橋さんのアテンドのハンちゃんとで話題のアイスを食す。
甘い。猛烈に甘かった。



13:30 『So Much Rice』 CINDI_20070623160621.jpg

中国のLI HongQiの『So Much Rice』を観に行く。
最低で穏やかな生活に珍客が訪れて、ちょっとした不協和音が生じる。
ジャームッシュの『ストレンジャー・ザン・パラダイス』を彷彿とさせるが、珍客が”おじさん”であったり、大量の米であったり、新聞広告の出会い系だったり、オフビートな寓話が中国のリアルを演出する。



んなわけで、いよいよ『東京失格』韓国プレミア上映。
posted by 井川広太郎 at 16:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年08月13日

Lost in Seoul 06

7月20日(金)後編

19:00 インランド・エンパイア CINDI_20070703090749.jpg

オープニングセレモニーに続いて、この映画祭のオープニングフィルムであるデビット・リンチ監督の『インランド・エンパイア』の上映。
3時間に及ぶ壮絶な映画。
さすがにハードだったけど、ギャグも映画的なテクも満載で飽きないし、この機会に観られて良かった!



22:00 オープニングパーティ

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んなわけで、CGVの建物の12階にあるレストランでパーティ。
ソウルの夜景を一望出来て、景色が物凄く綺麗!

この日はソウル初日であり、つまりは前回の映画祭であるロッテルダム以来半年程の間、俺はろくに英語を使っていなかったので、ただでさえ下手な英語がさらになかなか口に出ないで困る。

いっつも思うけど、映画祭の時以外にも英語を使う練習をしとかないと、いざって時になってから後悔する。

ともあれ、なんとか気合いで色んな人と話す。

因に当然ながら立食パーティ形式で、ビュッフェにはコリアンベーベキューの他に刺身などもあった。
特に欧米人は刺身を美味い美味いって喜んでました。

良い感じに酒が回ってきた頃に、トニーと話していたら「イカワさん!あなたに必要な韓国語は一つだけだ!」と俺に韓国語を教えてくれる。

「メクチュ ジュセヨ」=ビール下さい

俺は喜んで早速ボーイに「メクチュ ジュセヨ!」と覚えたての韓国語を試す。



24:00 おひらき

日付が変わった頃にパーティはお開きになり、ホテルに戻る。

何分、時差が無い韓国なので初日からまだまだ体力はあるのだが、荷物もバラしてないし、明日は『東京失格』の韓国プレミア上映なので早めに休むことにする。

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25:00 寝る
posted by 井川広太郎 at 18:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年08月10日

Lost in Seoul 05

番外編:俺、韓流スターになる!?の巻

ソウルでMOVIEWEEKという雑誌の取材を受けました。

その様子は旅行記本編で書くとして、掲載誌が今日届いたので載せます。

なんつっても、写真が… 爆笑を通り越して冷や汗ものなのです。
韓国では映画監督もこういう風に撮られるものなのでしょうか…

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MOVIE WEEK 2007.8.8-8.14 NO.289

観客賞受賞
<東京失格> 井川広太郎監督

映画による対話、私が映画を撮る理由

井川広太郎監督は映画によって対話する。
彼は映画を通して誰かに話を聞かせ、その誰かがまた彼に映画について話しかけてくる過程、そのものを愛している。
監督が観客に声をかける映画であるためか、<東京失格>の主人公たちからは監督自身の陰が深く感じられる。
友人を失ってさまようタックンとたかちゃんは、監督自身の姿であるにほかない。
「10年前、友人の死を経験した。当時感じた悲しみ、痛み、そして死ぬことができた友人に対する微妙な羨ましさなどが、それからずっと積み重なってきた。その感情を全て、映画の中に映そうとした。」
井川監督は、自らの経験が投影された映画が、他者とのコミュニケーションのきっかけになるのであれば、それ以上望むものはないと言う。
彼がコミュニケーションを強調する理由は、何よりも対話の断絶から暴力が芽生えてくると思っているからである。
彼は「お互いを分かり合おうとしないこと、無視してやり過ごしてしまおうとするところから暴力は生じる。精神的なものであろうが、感情的、または肉体的なものであろうが、全ての暴力は抑止すべきものである」と、非暴力とコミュニケーションの重要性を一層強調した。


紙面ではCinDi2007が特集されていて、上映作品を実際に観た読者の方が選んだ5本の映画が取材を受け記事になっているようです。

因に、その5本とは監督賞&批評家賞の『最後の木こり』、『Walking on the Wild Side』と2本の中国映画と、想田和弘監督の『選挙』、中江和仁監督の『Single』と『東京失格』と3本の日本映画。

んなわけで、想田さん、中江さんと写真が掲載されている訳ですが、こっ恥ずかし過ぎます!!

そもそも撮られることに自体に慣れていない俺ですが、こーんなポーズして、こーんな照明浴びたら、困ります!

想田さん、中江さんとお互いの撮影中に冷やかしたり、ポラを見て爆笑したりしていたのですが、実際に紙面を見ると俺がズバ抜けで浮ついていますね。ああ、恥ずかしい…

つーか想田さんは爽やかで良いけど、中江さんカッコ決めすぎだから!!
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2007年08月08日

Lost in Seoul 04

7月20日(金)中編

16:30 アップジョンCGV

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うおー、ここで上映するのかーと感動。

さて、スタッフと合流してゲストラウンジに行かなくちゃと彷徨うも、映画祭オフィスが見つからない。

そこらへんの通行人に聞いても英語が通じないのでさっぱり。

やや焦ってきて、半べそで「誰か英語か日本語出来る人いませんかー!!」と声を上げると、たまたま通りかかった日本人の方に救われる。

迷子を捜すかのように慌ててきてくれた映画祭スタッフと合流し、一件落着。

あー、良かった。澄まし顔で自己紹介する俺。

因に、ゲストラウンジは壁を隔てて数メートルのところにありました。



17:00 ホテル着

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映画祭スタッフに映画祭会場のほど近くのホテルに案内される。

と、ホテルの入り口で、同じくコンペ出品の『wasted story』の高橋直治監督に遭遇!

初対面だがお互いに一瞬で分かり、おーっ!という感じ。

と、同時に通訳であるボランティアスタッフのソンちゃんとも合流し一安心。

高橋さんも先程着いたばかりのようだが、とりあえず俺は荷物をばらしにホテルに入る。


チェックインしていると、市山尚三さんにお会いする。

東京FILMEXのプロデューサーである市山さんはこの映画祭でもプログラミングを手伝っている。

「もう、セレモニーが始まるようですよ」と市山さんに言われ、何のセレモニーじゃろと俺は思いつつ、とりあえず自室に行き、リュックを置いてくる。


速攻、自室を出るとエレベーターでトニー・レインズ氏に再会。

トニーにはいっつもメールで色々とお世話になっているが、こうして会える機会は映画祭の時のみ。

「今来たのかい?もうすぐオープニングセレモニーが始まるよ」

ロッテルダム以来の再会を祝しつつ、一階のロビーで市山さんや高橋さんと合流する。



17:30 ゲストラウンジ

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高橋さんとゲストラウンジに行く。

そこで、IDカードやパンフレットの他、手帳やスケジュール帳や絵はがきや各種割引券やTシャツやなんか諸々が入ったバックを貰う。

いやー、これで一段落。

いよいよ映画祭に到着って感じだね。

とここで、俺を迎えに仁川空港まで行ってしまっていたという通訳でボランティアスタッフのミョンチョルと合流。

なんと、この映画祭ではゲスト一人につきアテンドの通訳が一人着くのだという。スゴイ!


 
18:00 オープニングセレモニー

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バタバタしながらオープニングセレモニーの会場へ向かう。

映画祭が行われる映画館CGVは5スクリーンほどあるシネコンで、そのうちのスクリーン2と3が映画祭の上映に充てられている。

で、このオープニングセレモニーは、CGVで最大の1000人ほど入るスクリーン1で行われた。

高橋さんと席について、頂いたバックの中身などを確認していると、キヒョンが来る。

キヒョンは、『東京失格』のバンクーバーでの上映の時に知り合った韓国の映画監督で、この映画祭とも関係の深いKAFA(韓国フィルムアートアカデミー)の卒業生。

バンクーバー以降もメールで遣り取りしていて、今回の俺のソウル旅行に際してはとりあえずオープニングパーティで会おうと約束していたのだ。

彼は今、企画の立ち上げなどに忙しいらしく、この日は俺に会うために来てくれたらしいが直ぐに帰らなきゃならないらしい。

お互いに無茶なスケジュールなので、時間が取れたら連絡し合って一緒に呑みに行こうと約束してキヒョンとお別れ。


その後、オープニングセレモニーが始まり、粛々と進行。

と、突然、コンペ作品の監督が全員舞台上に呼ばれ紹介される。

既にソウル入りしている日本人はまだ俺と高橋さんだけで、全部でも8人ほどだったが、舞台に上がる事など聞いていなかったのでビックリして高橋さんと顔を見合わせて驚いた。
posted by 井川広太郎 at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年08月07日

Lost in Seoul 03

7月20日(金)前編

08:30 起床

いよいよソウルに発つ日。
羽田からの飛行機でソウルの金浦空港に行けるので、朝もゆっくり慌てる必要も無く、大変に清々しい。

で、羽田空港は『東京失格』的にも重要なモチーフになっている。
ので、浜松町から東京モノレールに乗って『東京失格』気分を味わいながら空港へ向かう。



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10:30 羽田着 

羽田は余りにも近い為、予定より早すぎる到着。
いやー、近いっていうのも困ったものだね!

まあ、ダラダラ遊んでれば良いべと国際線ターミナルに向かうと、小さい!
羽田の国際線ターミナルに来たのは初めてなのだが、アメリカの田舎町の空港ぐらいの小ささでショックを受ける。

んなわけで、さくっとボーディングチケットをゲットし、両替し、出国審査をしてから、ダラダラとビアを飲んでいる。

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13:00 羽田発

ソウルの金浦空港へは2時間ばかしの空の旅。
飛行機に乗る時はいつも10時間以上の旅をしていたので、2時間のフライトとか、正直ピンと来ない。

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飛び立つと直ぐに食事が出る。
カレー。意外に辛くて、これが大韓航空かと独りでウケる。
食後にビアを飲んで一眠り。



15:30 ソウル金浦空港着

と、目を覚ますと、もうソウルに着く!なんちゅー近さ!トイレにも行ってねえよ!

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うわー、初の韓国!ばんざーい!!

で、ドキムネしながら到着ゲートを出るも、誰も出迎えの人がいない…

おっかしーなーと思い、到着ゲートにいる人を全員確認するも、映画祭スタッフは1人もいない。

すると、オロオロしている俺にタクシーの運ちゃんが日本語で話し掛けてくる。

「おにーさん!どこ行くの!市内まで安いよ!地下鉄はメンドイよ!」

ま、とりあえず煙草吸おうぜと運ちゃんと一緒に空港の外に出て、煙草吸いながら色々と話を聞く。

どうやらこの運ちゃんは商売熱心なだけで悪い奴ではないと判断を下した俺は、運ちゃんにケータイを借りて、映画祭本部に電話する。

電話に出た映画祭スタッフに名乗ると先方は大慌て、事情を聞くと、俺の出迎えのスタッフが間違えて仁川空港に行ってしまったらしい。

仁川空港はソウル近郊の国際空港。仁川と金浦、成田と羽田は、地理的にも位置づけ的にも丁度一緒。

当然、世界各国から来るゲストは仁川に着く訳で、金浦を使うのは韓国人と日本人以外有り得ない。

で、うっかり仁川に行ってしまった俺の出迎えのスタッフが丁度いま大急ぎで金浦に向かっているらしい。

あ、じゃ、いいっすよ、この運ちゃんのタクシーで向かいますんでと、ハプニングを満喫する俺。



16;00 タクシーでGO !

んなわけで、タクシーの運ちゃんに軽くソウル案内してもらいながら、金浦空港から映画祭会場のアップジョンまで30分ほどの旅。

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この運ちゃんは日本がペラペラという訳でもなく一通りの会話はできる程度の片言なのだが、時々分からない言葉は無視するという大胆なコミュニケーション能力を持つ。

ともあれ、日本人客を頻繁に乗せているようで、観光案内もなかなか板についている。

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16:30 アップジョンCGV着

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そんなこんなで、映画祭本部があるアップジョンの映画館CGVに着。

のっけからこんなハプニングに出会えるなんて、これから先が楽しみ!
posted by 井川広太郎 at 01:07| Comment(5) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年08月05日

Lost in Seoul 02

アウトライン2

授賞式後の写真撮影。
左から監督賞&批評家賞のYu Guangy、同じく監督賞&批評家賞のWoo Ming Jin、特別表彰を受けたZhang Yuedong、若き批評家賞のWang Bing、右端が観客賞の俺。
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この映画祭の特徴の一つが、四つの賞を個別の審査グループが独自に選定するというシステムであった。
監督賞ー世界の5人の監督が合議で選ぶ賞
批評家賞ー世界の5人の批評家が合議で選ぶ賞
若き批評家賞ー韓国の5人の若き批評家が合議で選ぶ賞
観客賞ー観客による投票
なので、四つの賞を一作品で全て受賞するという可能性もあったのだが、結果はそれ以上のサプライズで、Yu GuangyiとWoo Ming Jinによる2作品が監督賞と批評家賞をダブル受賞するというものであった。

ともあれ、俺は俺で、『東京失格』をソウルの観客に気に入って頂けたというのが何よりの誇りです。



で、この映画祭ではホスピタリティが非常に厚かったのだが、中でも嬉しかったものの一つがイラストの贈呈。

コンペティションに出品している全20作のイラストが各監督に贈呈された。

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で、この絵がスゴい。

貰った瞬間、「『東京失格』が一枚の絵になっている!」と衝撃を受けた。

『東京失格』にはタックンとたかちゃんがうんこ座りして煙草を吹かすシーンなんて無いし、桜の葬式なんてシーンも無い。

が、この絵は一枚で『東京失格』の世界観を正確に捉え、独自の表現としている。

作品の上辺だけでは決して理解出来ない、ちゃんと映画を観て咀嚼してくれた証だ。

自分の映画が、また新たな作品を生み出す。こんなに嬉しいことは他には無い!

その上、タックンもたかちゃんもクリソツ。

他の監督達も一様に興奮し、「俺の絵の方が良い!」とか比べっこして大喜びしていた。

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イラスト貰った直後、ご満悦の俺。右隣は『Single』の中江監督。

後日、このイラストを描いてくれたイラストレーターに会う機会があったのだが、やっぱりとっても素敵なナイスガイでした。
posted by 井川広太郎 at 16:11| Comment(9) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする

2007年07月30日

Lost in Seoul 01

アウトライン

映画祭について

Cindi2007(cinema digital seoul 2007_film festival)は今年、韓国のソウルで初開催されたデジタル映画(通常の35mmフィルムではなくハイビジョンやDVなどデジタル機器を使って撮影や制作されたもの)のみを扱う映画祭である。

その趣旨を、閉幕式での実行委員長の挨拶から引用すると 「この映画祭には3つの大きな成果があった。デジタル映画だけでも映画祭が可能だということを証明したこと、デジタル映画の新しい未来に対して一緒に論議するようになったこと、そしてアジアの若き映画人たちと出会ったことだ」。

初開催の映画祭であって、上映作品は40本(うち、コンペ部門は20本)と規模は決して大きくはないが、映画祭スタッフや審査員などには世界各国から超一流の映画人が結集し、取り扱われる作品も話題作から新進気鋭のものまで、そうそうたるラインナップであった。



上映作品

期間中はコンペ部門を中心に観ていたのだが、俺は20本ほど観ることが出来た。

本当はもっと沢山観たかったのだけれど、ドキュメンタリーが多く、どれも英語字幕なので観ていて非常に疲れるので、1日3本が限界でした。反省。

言うまでも無くどれも刺激的な作品ばかりなのだが、さらに唸るような素晴らしい作品にも何本も出会えた。

監督賞を獲った『像と海』と『最後の木こり』は共に気に入った作品達であり、それぞれの監督達とはお互いの作品を観合って仲良くなっていたので、大変に嬉しい。

(大まかな上映作品に関しては以前の記事も参照して下さい)



ホスピタリティ

特にこの映画祭のホスピタリティ(もてなし)は素晴らしかった。

まず、ゲスト一人一人に担当のトランスレーターがアテンドとして付く。彼等の多くは学生のボランティアスタッフなのだが、そのお陰で我々はソウルで自由に過ごすことが出来るし、スケジュール調整や連絡も容易だし、映画や公式行事に集中出来るし、なにより言葉が通じない他国のゲストともコミュニケーション出来る。言うまでもなく映画祭の最大の楽しみは多くの人との出会いであるから、こういったホスピタリティで我々は本当にエンジョイすることが出来る。

同時に、気さくなパーティも頻繁に開催され多くの出会いを提供して頂いたし、心のこもった本当に嬉しい驚くようなプレゼントも頂き、本当に映画祭を楽しむことが出来た。



ソウルの3HOT

まず、着いて直ぐに暑さに参った。ソウルは東京よりは涼しいと聞いていたのだが、俺が発つ前の東京は涼しかったので、逆にソウルの方が暑く感じた。梅雨らしかったのだがまとまった雨には当たらずに済んだ。が、暑さには参った。

次に食べ物。辛いものが嫌いではないが苦手な俺はビクビクしていたのだが、想像を遥かに超える辛さに参った。ソウルに住むにはこれが障害になるなと心配になったのだが、韓国人には「すぐ慣れますよ」と言われた。が、滞在中は慣れるどころか、最後まで辛い食べ物に困った。美味かったけど。

最後は人々。映画祭のスタッフやゲストなど、出会った人々が皆素晴らしく気さくな良い人たちで、出会いを満喫出来た。特に数十名のボランティアスタッフ達が良い子ばかりで、気軽に話せるフレンドリーさが有り難かった。



タイトルについて

この映画祭の旅行記を書くにあたって、物凄く悩んだのだけれど、やはりタイトルをLost in Seoulにすることにした。

出来ればこのタイトルは避けたかったのだけれど、現地でも俺が何度も口にし、あるいは何度も人に言われたこの言葉が、一番真ん中にあるのには間違いない。

『東京失格』を日本で劇場公開してからほぼ一年が経ち、その間に幾つかの映画祭に行って、映画祭に行くということは毎度俺にとっては物凄く素敵で特別なことなのだけれど、やはりアジアの韓国のソウルということもあり、そしてこの旅があまりに素晴らし過ぎたので、俺にとって大きな節目になると思う。

実は俺個人的には、この旅の前後で明らかに自分の内面における変化を実感している。

それは口にすれば単純なことなのだが、実際にこう、心が動くのは物凄く難しいことだし、でもそれは以前から予感していて、それがソウルで起きたことには、やはり縁と言うか素晴らしさを痛感せずにはいられない。

実はかなりリアルにソウルで映画を撮ってみたくて、それが『Lost in Seoul』という映画であったら良いなとは思うのだけれど、何れにしろそれは失った感情を取り戻すという過程を描きたいと思っている。

今の俺にはそれしかねえなあ、と思う。

そういう部分を表現したり咀嚼したり達成するためには、やはり俺にとっては映画でしかなくて、そんなわけでソウルで大小無数の刺激を受けていまは映画を撮りたくて仕方が無いのだけれど、その準備と言うか、おさらいと言うか、何と言うか、これから旅行記を書いて行こうと思っています。
posted by 井川広太郎 at 19:11| Comment(4) | TrackBack(0) | ソウル旅行記2007 | 更新情報をチェックする