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5/20〜監督作「キミサラズ」公開@下北沢トリウッド

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2017年07月14日

絞死刑

個人的に大好きな大島渚監督の作品の中でも、最も面白かったものの一つ。
最近では、シアター・イメージフォーラムにて公開中の鈴木洋平監督『丸』を評して、映画評論家トニー・レインズ氏が「大島渚監督の『絞死刑』以来50年を経て、日本に再誕した最良のコメディ・ノワールだ!」なんて言っていて驚いたが、いずれにしろ50年経ってもインパクトは全く変わらない。
予告編からしてすっ飛んでいてメチャメチャおもろい。

posted by 井川広太郎 at 13:56| Comment(0) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2017年07月01日

四月の永い夢

中川龍太郎監督『四月の永い夢』、第39回モスクワ国際映画祭にて国際映画批評家連盟賞&ロシア映画批評連盟特別表彰をW受賞、おめでとうございます。すごい!

僕はこの映画についてなら本当に何時間でも語れるくらいに強い強い思い入れがあるのだけれど、とりあえずいまんとこ今年観た映画の中では断トツに好きな映画。
一足お先に観せて頂いたので「猛烈に素晴らしい!」なんて周囲には話していただけに、この受賞は素直に嬉しい!
この勢いのまま多くの人に観て欲しい!

『四月の永い夢』は来春(2018年)全国劇場にて公開予定!

映画『四月の永い夢』
キャスト:朝倉あき 三浦貴大 川崎ゆり子 高橋由美子 青柳文子 志賀廣太郎 高橋惠子
監督:中川龍太郎
製作総指揮:石川俊一郎, 木ノ内輝
チーフプロデューサー:和田丈嗣
プロデューサー:藤村駿
製作:WIT STUDIO
制作:Tokyo New Cinema
予告編(海外版): https://vimeo.com/208092415/56cb9d350e
制作:http://tokyonewcinema.com/
posted by 井川広太郎 at 00:37| Comment(0) | TrackBack(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2017年06月30日

天使の入江

『天使の入江』(原題 La baie des anges/1963年/フランス/配給 ザジフィルムズ/85分)



監督:ジャック・ドゥミ
出演:ジャンヌ・モロー、クロード・マン、ポール・ゲール

特集上映『ドゥミとヴァルダ、幸福についての5つの物語』
7月22日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
公式サイト http://www.zaziefilms.com/demy-varda/


カジノで出会った男女がギャンブルに没入しつつ恋の駆け引きを繰り広げる姿を描く

ヒドイ話で、むちゃくちゃで、シーンの半分ぐらいがカジノでルーレットしてるだけなんだけれど、なにこれ超ラブリー!な映画。
そもそも冒頭、アイリスからのジャンヌ・モローを超高速ドリーアウトしかも超長いっていう悶絶もんのワンカットで、ハートをわしづかみにされジャンヌ・モローのファムファタール感をガッツし植えつけられているので、なにがどうあっても「ぐぬぬぬ」って感じである。

ギャンブル狂の男と女のどうしようもなさに「いやいや、しかし!」と突っ込みたくなることも多々あるのだが、そのたびにミシェル・ルグランのピアノが絶妙なタイミングで流れる。
上に貼ってある『ドゥミとヴァルダ、幸福についての5つの物語』のトレイラーでも使われているわけだが、この素晴らしい曲が流れてしまうと、うっかり「ですよねー」ってなってしまう圧倒的な説得力。

うがった見方すると、そういう女のズルさを描いている映画とも言えるわけだが、にしても映像が美しい。
何気ないフィックスのカットがまばゆく、そして流れるようなカメラワークにうっとりしてしまう。
このカメラはジャン・ラビエ、ネストール・アルメンドロスの師匠とか。いやもうとにかく映像が素晴らしい。

そんなこんなでギャンブル嫌いの僕もルーレットを猛烈にしたくなってしまって困っているわけだが、とにもかくにも、音楽と映像の美しさにうっとりしながら恋の駆け引きを愉しむオシャレ映画である。
posted by 井川広太郎 at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする

2017年06月23日

ローラ

『ローラ』(原題Lola/1960年/フランス/配給 ザジフィルムズ/88分)



監督:ジャック・ドゥミ
製作:ジョルジュ・ド・ボールガール、カルロ・ポンティ
出演:ジャック・アルダン、アヌーク・エーメ、マルク・ミシェル、コリンヌ・マルシャン

特集上映『ドゥミとヴァルダ、幸福についての5つの物語』
7月22日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
公式サイト http://www.zaziefilms.com/demy-varda/


港町で初恋の人を想い待ち続ける踊り子ローラを巡る恋模様を描く

その晩はフランスの映画監督と飲んで、僕はやっぱりドゥミが好きなんだ「ローラ」が好きなんだという話しをしていた。
で、酔って千鳥足で家に帰ったら「ローラ」の試写状が届いていたんだ!
こんなことってあるか?
嬉しくて思わず叫び、この嬉しい巡り合わせをすぐさまその監督に伝えた。

そして待ちわびた試写の日、初恋の人に再会するようなウキウキした気持ちで会場に駆けつけた。
いつもはしかめっ面のおじさま達も、なんだかこの日ばかりはみんなニコニコしていたのは僕の勘違いなんかではないはずだ。
みんな浮かれてる、久々の上陸でキャバレーを訪れた水兵達みたいだ。

僕は「ララランド」は観ていないけれど「ローラ」を下敷きにしているのは知っている。
全てのミュージカル映画にとって「ローラ」は幼い頃の憧れの想い人であるのに違いないからだ。
「ララランド」で映画やミュージカルに興味を持った人たちが「ローラ」を観てくれることを切に願う。
僕もいつか「ララランド」を観るのを楽しみにしている。

てへぺろ案件だが、僕の監督作「キミサラズ」も「ローラ」からめちゃめちゃ影響を受けている。
公開中にある人からそのことを指摘されて、すごく嬉しかった!

実際、「ローラ」は初めて観た学生の時から何一つ変わらない眩さなのに、何度観ても全てが新鮮!
ヌーベルバーグの真珠、心の中の宝石。美しいとはこういうことだ。
posted by 井川広太郎 at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする

2017年06月16日

海辺の生と死

『海辺の生と死』(2017年/日本/配給 フルモテルモ、スローラーナー/155分)



監督:越川道夫
製作:畠中鈴子
出演:満島ひかり、永山絢斗、井之脇海、川瀬陽太、津嘉山正種

2017年7月29日[土] テアトル新宿 他 全国ロードショー
作品公式サイト http://www.umibenoseitoshi.net/


島尾ミホの小説「海辺の生と死」や夫の島尾敏雄の小説「島の果て」などを原作にしつつ、そのミホと敏雄をモデルとし、戦争末期の奄美に暮らす国民学校教師の女と、特攻隊隊長として赴任した若者とのつかの間の激しい恋を描く

子供達の通学路が使用不能になったと兵隊さんが告げる、そんな形で戦争が忍び寄ってくる。
言葉や歌などで表される独特の文化が漂う島。
ともすれば戦時中であることすら忘れてしまうほどの長閑さのあまり、うっかりオルガンで敵国の曲を奏でてしまうような教室の”お国”は、果たしてどこにあるんだろうか。
女の業を表現する満島ひかりの熱演が際立っている。
あまりにも情熱的な愛は、もはや愛ではないのか。
それもまた静けさを破る。
posted by 井川広太郎 at 20:31| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする

『丸』(2014年/日本/配給 マグネタイズ/89分)



監督:鈴木洋平
プロデューサー:池田将、今村左悶
出演:飯田芳、池田将、木原勝利

公式サイト http://www.yoheisuzuki.com/maru.html
7月8日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて<逆輸入>ロードショー!!


とある民家の中に謎の球体が出現したことから巻き起こる不可思議な出来事を描く不条理劇

映画にはいろんな表現や可能性があるにも関わらず、昨今の映画館で観られる映画ときたら、どれも似たようなものばかりだ。
ハッキリ言うと、いま映画館で興行しているほとんどの映画は”ハリウッド映画”の真似事でしかない。

ハリウッド映画がよくできていることには疑う余地はないが、映画にはもっと色んな面白さがある。
音楽で例えるならロックだけではなく、雅楽も、クラシックも、民族音楽もあるように。
好みは人それぞれだからこそ多様性が損なわれると脆く弱くなるし、なにより、似たような映画ばかり観ていて楽しいか?正直、僕は飽きた。退屈だ。

「丸」を鑑賞中、ぶっちゃけ僕の趣味には合わず、素直には乗れなかった。
だが、どうだろう、観賞後に振り返ってみると、稀有な映画体験をしたという充実感がある。
あんな映画は今まで観たことないし、似たような映画が思いつかない。
独特な映画だからこそ、各国の映画祭で絶賛されたというのも頷ける。
万人に受けるかどうかは分からないが、「丸」という映画でしか得られない感覚、感情、感動があるのだ。
映画にはこんな表現もあるのか、こんな可能性もあるのかと、映画を観る楽しみがさらに広がった気がする。

ありふれた日常かと思いきや、ノイズのような音楽の心地よさに惑わされ、紙一重でシュールな世界へと足を踏み入れてしまい、台詞は全て言葉遊びのように分解され形骸化する中で未知の言語のような独特の響きを帯びてゆき、感覚に訴えかける細やかな演出がちりばめられたパラレルワールドは物語の定型を一切受け入れない。

ファーストフード店のように世界中どこでも同じ味が提供できるというシステムは紛れもなく偉大だ。
しかし例えば異国を訪れたのなら、その土地ならではの料理を楽しみたいという人には「丸」をオススメする。
お口に合うかどうかは分からないが、しかしきっと忘れがたき映画体験になるはずだ。
posted by 井川広太郎 at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする

2017年06月12日

アリーキャット

『アリーキャット』(2017年/日本/配給アークエンタテインメント/129分)



監督:榊英雄
製作:間宮登良松、川村英己、野田孝寛
出演:窪塚洋介、降谷建志、市川由衣、品川祐、高川裕也、火野正平

2017年7月15日[土]よりテアトル新宿ほか全国ロードショー
公式サイト http://alleycat-movie.com/


窪塚洋介と降谷建志が演じる凸凹コンビが珍道中を繰り広げるバディムービー。
二人のカリスマが出会い手を組むという、ありそうでなかった設定だけでワクワク感を刺激する。
しかも可愛い女子を救うために長閑な片田舎から魔窟と化した東京に向かうという、ファンタジーとリアリティを横断する現代の冒険潭。
特に後半からクライマックスにかけてバイオレンスアクションの様相を呈していくのだが、そっからの演出がキレッキレで手に汗を握ってしまう。
主役の二人に負けじと個性的な登場人物が次から次に登場してきて楽しいのだが、その中でも「キミサラズ」にも出演して頂いた高川裕也さんも柔道をたしなむ政治家役で出演していて、これまた強そうでカッコいい!
posted by 井川広太郎 at 16:12| Comment(0) | TrackBack(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする