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12/23『東京失格』上映@アップリンク

5/20〜監督作「キミサラズ」公開@下北沢トリウッド



2017年12月13日

二十六夜待ち

『二十六夜待ち』(2017年/日本/配給フルモテルモ/上映時間124分)



監督:越川道夫
出演:井浦新、黒川芽以、諏訪太朗

12月23日(土)よりテアトル新宿ほかにて全国順次公開


東北の小さな町を舞台に記憶を失った男とトラウマを抱える女の性愛を描く

寂れた町に生きる男と女の淡々とした日常の中で次第に、それぞれの過去や事情や秘めたる激情が垣間見えて来るのだが…
佐伯一麦の小説を原作としつつ、やはり「アレノ」の越川道夫監督だからこそ成立した作品なんだと思う。
シンプルで力強く叙情的に、ただただ人間を描くという、端的に言って僕の好みそのままの映画である。
渋いかもしれないし、地味かもしれないが、俳優の生々しい肉体が鈍く輝く、映画ならではの感動に満ち溢れている。

井浦新と黒川芽以の濃厚な絡みが、なんとも狂おしく美しく素晴らしい。
すがり求め合う男女の孤独と、愚かしさと、凍えるような寒さと、飢えと乾きと、温もりと、やるせなさと愛と、生と死を感じる。
posted by 井川広太郎 at 10:28| Comment(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする

2017年12月06日

ニンジャバットマン

12月23日(土祝)にアップリンク渋谷で開催されるイベント『東京恋愛人 Vol.2』で監督作『東京失格』(2006年/91分)が上映されます。
2回目19時40分の回上映後のトークショーのゲストが、アニメーション制作会社「神風動画」代表取締役で、ご自身もアニメーション監督でもある水ア淳平さんであることが発表されています。
オンラインチケットの取り扱いやその他の詳細はイベント公式ページでご確認ください。
どうぞよろしくお願いします。
http://www.uplink.co.jp/event/2017/49416/

水ア淳平さんと言えば、「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズOP や「ドラゴンクエスト」シリーズOPで有名なアニメーション制作会社「神風動画」代表取締役であると同時に、最近は監督作『ニンジャバットマン』が2018年劇場公開予定ということで大変に話題になっています。
バットマンが日本の戦国時代にタイムスリップするという想天外な物語は、日本のアニメ、アメコミ、そして忍者という国際展開する三者が時代の必然でコラボレーションした結果であり、そのダイナミックなエンターテイメント性に世界中のファンがザワついているわけですが実際、予告編観てもクオリティがスゴい!
そんな水アさんが、『東京失格』や『キリトル』をご覧になってどんなお話をされるのか想像つきませんし、バットマン好きの俺としてはいささかの混乱を禁じ得ないほど興奮しております。
本当に来るの?そうなの?マジで?

posted by 井川広太郎 at 14:53| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2017年12月04日

新世紀、パリ・オペラ座

『新世紀、パリ・オペラ座』(原題L'Opera/2017年/フランス・スイス合作/配給 ギャガ/111分)



監督ジャン=ステファヌ・ブロン
製作フィリップ・マルタン、ダビド・ティオン
出演ステファン・リスナー、バンジャマン・ミルピエ、オーレリ・デュポン、フィリップ・ジョルダン、ロメオ・カステルッチ

公式サイト http://gaga.ne.jp/parisopera/
12月9日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開


世界最高峰のオペラやバレエを上演するパリのオペラ座の舞台裏を追ったドミュメンタリー

冒頭、会議室での際どい発言の応酬とテンポの良い編集に否応無く期待感が高まる。
華やかな舞台を運営する巨大な劇場には、様々な部署と数多くのスタッフが必要であろうことはなんとなく分かるが、想像の域を出ないその裏方の仕事っぷりを生々しく描く。

時代の波をモロ受けて入場料金を下げるべきかを話し合う経営者達の姿は身につまされるし、スタッフの去就に振り回される職場の人間関係の難しさもあり、しかしVIPたち来賓の席順を真剣に議論する様は滑稽でもある。

そんな上層部の指示の元に舞台を作り上げていく演出家や指揮者たちもまた当然ながら軋轢があり、そして歌手やダンサーもプロであるからこその葛藤がある。
新人歌手として雇われた若者の成長も描かれるが、ファンと間違われるほどに初々しい彼が夢舞台に足を踏み入れた興奮とプレッシャーの凄まじさ。

特に中盤以降は大道具やメイク、衣装係など様々な部署の仕事っぷりも矢継ぎ早に描かれ、劇場を運営していく難しさが嫌という程伝わる。
テロの恐怖にも立ち向かい毎夜催されている舞台がどれほど多くの人と時間と情熱が注ぎ込まれているのかよく分かり、とりあえず幕が閉じたらその足でオペラやバレエを観に行きたくなるような映画であった。
posted by 井川広太郎 at 18:02| Comment(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする

2017年11月27日

キリトル



12月23日(土祝)にUPLINK渋谷で開催されるイベント「東京恋愛人 Vol.2」にて、井川広太郎監督作『東京失格』(2006/91min)が上映されます。
そして同時上映は、小野まりえさん、青柳尊哉さん、英由佳さん、池内万作さんが出演している田中情監督の『キリトル』。
こちらも田中情監督のデビュー作で、初公開は2009年と8年前の作品。
この機会にぜひ、ご覧ください。

前売り券はイベント公式ページで絶賛販売中です。
「東京恋愛人 Vol.2」 http://www.uplink.co.jp/event/2017/49416/
posted by 井川広太郎 at 18:54| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2017年11月22日

氷の下

東京フィルメックスが絶賛開催中で、「天使は白をまとう」とか「ジョニーは行方不明」とか今年も面白い映画が盛り沢山なのだが、今日観た「氷の下」がヤバかった。

フィルムノワール、なのか?
現在の中国で、社会の底辺にいる悪い奴が悪いことしてロシアに逃亡したら美女に会うのだが、それにしても全く話が分からない。
誰が誰で、何がどうして、ここはどこ?あなたは誰?
なんで?なんで?と、僕のような”分かりやすさ”に犯された凡人には、ちんぷんかんぷんである。

じゃあ、どうでもいいのかって言うと、その反対で。
映像があまりに美しい!
全カット、見事な美しさ!
ロケ地どこだよ、こんなとこでロケできるのかよ!いろんな意味で!
こんな美しい映像は見たことないというほど素晴らしい映像が延々と続き、演技も、音も、何もかもがクオリティが凄まじい。
話は全く分からないのに、脳内のリミッターがヤバいよ!ヤバいよ!と叫び続けて、一瞬も目を離せない。

こんなに莫大な金かけて、こんなに意味不明の映画を撮っていいの?できるの?そんなこと?
そもそも冒頭に「公映」とかいう中国で一般に上映していいですよとかいう謎の先付けが出るんだけど、良いの?中国でこれ上映して?大丈夫なん?
やっぱ中国すごいね、懐深すぎだね。

そして、ラストのシークエンスがもうぶっ飛びで「あ、分からなくていいんだ」とようやく悟る。
それまでの労をねぎらうかのように「理解できなくていいんだよ」と優しく抱きしめられ、一気にファンタジーの世界に連れて行ってくれる。
ぶっちゃけ癒される。あ、いいんだ。いいんだよね、これで。

なに言ってるのか分からないと思うけど、俺もよく分からない。
けど、この映画はヤバいってことだけはなんとなく分かる。
良いとか悪いとか、面白いとかつまらないとか、そういう次元を超えてるのかも。
とりあえず世の中は広くて、すげえ映画はいっぱいあって、映画の可能性は無限大だってこと。

posted by 井川広太郎 at 01:23| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2017年11月11日

南瓜とマヨネーズ

『南瓜とマヨネーズ』(2017年/日本/配給S・D・P/93分)



監督・脚本:冨永昌敬
原作:魚喃キリコ
プロデューサー:甲斐真樹
出演:臼田あさ美、太賀、光石研、オダギリジョー

公式サイト http://kabomayo.com/
11月11日(土)新宿武蔵野館ほか全国ロードショー


売れないバンドマンを支える女の揺れ動く心情と人生の選択を描くドラマ

とても繊細な感情が漂う、人生の中の何気ない時間を儚くも力強く描く
見慣れたようなしょぼくれた街角なのに、役者が活き活きと演技をすることで、重厚なのに軽やかな世界観を構築し、見逃しがちな日常の煌めきを気付かせてくれる
日本映画って素晴らしいね

シンプルなようでいて凝りに凝った音の演出に、さすが冨永監督と脱帽
さらに歌うとことか緊張感と温もりが共存しているようで、えっコレ生演奏?と錯覚するような臨場感でグッときた

臼田あさみが最高すぎてドキドキした
女のどうしようもなくダメなとこと最高に可愛いとこを同時にやりきってみせた
こんなに魅力的な女優がいるとは
posted by 井川広太郎 at 01:03| Comment(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする

2017年11月10日

12/23『東京失格』上映@アップリンク



井川広太郎監督デビュー作「東京失格」(2006/91min)が、12月23日(土祝)に渋谷アップリンクで開催されるイベント「東京恋愛人 Vol.2」にて上映されます。
田中情監督の『キリトル』と同時上映で、16:40の回と19:40の回の二回上映されます。
一回目の上映後、出演者をお招きしての舞台挨拶を予定しております。

その他、詳細は決定し次第、順次発表していきますので、イベント公式ページにてご確認ください。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

アップリンク・イベント紹介ページ「東京恋愛人 Vol.2」http://www.uplink.co.jp/event/2017/49416
posted by 井川広太郎 at 15:09| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする