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12/23『東京失格』上映@アップリンク

5/20〜監督作「キミサラズ」公開@下北沢トリウッド



2017年11月06日

バウンド

auからUQの格安SIMに替えた
そもそもグループ企業?だし、いずれにしろ電話会社の猥雑な契約や複雑な料金システムは似たようなもん
けど、まあ番号ポータビリティがある以上、今後もサービスに合わせて気軽に変えたい
というわけで電話といえば「バウンド」
ウォシャウスキー姉妹が兄弟だった頃に作ったレズな女強盗を描くクライムサスペンス

posted by 井川広太郎 at 23:03| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2017年10月25日

リュミエール!

『リュミエール!』(原題 Lumiere!/2016年/フランス/配給 ギャガ/90分)



監督 ティエリー・フレモー
製作 ティエリー・フレモー、ベルトラン・タベルニエ

公式サイト http://gaga.ne.jp/lumiere!/
10月28日から東京・恵比寿の東京都写真美術館ホールほか全国で順次公開


映画の父“リュミエール兄弟”が製作した作品1422本から厳選された108本で構成された映画

1895年12月28日にリュミエール兄弟がパリの劇場で興行し、映画が誕生した。
到着する列車の映像を観た観客が逃げ出したという逸話は有名だが、実際、大好評でそれ以降、次々に映画が作れられるようになった。

リュミエールが製作した短編にこそ映画の基本が詰まっているという事実は、古今東西の映画人が指摘してきたことであるが、こうしてまとめて見ることで再確認できる。

当初より演出がなされていたこととその的確さには改めて目を見張るし、アクションと移動撮影こそが醍醐味であること、扉は開くものであること、被写体は庶民であること、行ったことのない場所に連れて行ってくれる世界の窓であることなど、普遍的なエンターテイメント性が貫かれている。

奥行きを作る構図の完璧さは唸るほどで、全く同じ構図が多いことからも徹底した意図が読み取れる。
似たようなカットが続くとさすがに飽きてくるのだが、そんな時に異質な構図が挿入されるとまた感動的で、逆説的にカット割という概念を予感させてくれる。

ナレーションが語りすぎて作品の邪魔をしているという見方もあろうが、この偉業の前には寛容になるべきだし、そもそもリュミエールに音はない。
ちなみに劇中で映画史に絡めて幾つかの作品と監督が挙げられるが、そのうち実に二つが日本映画である。

リュミエールの作品をまとめて一本の映画にするという発想を、なぜ今まで誰も思いつかなかったのであろうか。
どの短編も極めて高い技術による圧倒的な映像美と、信じられないほどの瑞々しさに溢れていて驚くほどに素晴らしい。
この映画はリュミエールの作品をまとめて見るのに最適な美の教科書だ。
posted by 井川広太郎 at 10:44| Comment(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする

2017年10月23日

ヒトラーに屈しなかった国王

『ヒトラーに屈しなかった国王』(原題 Kongens nei/2016年/ノルウェー/配給 アットエンタテインメント/136分)



監督:エリック・ポッペ
製作:ペーター・ガルデ、フィン・イェンドルム、スタイン・B・クワエ
製作総指揮:ヘンリク・ツェイン
出演:イェスパー・クリステンセン、アンドレス・バースモ・クリスティアンセン、ツバ・ノボトニー

公式サイト http://kings-choice-jp.com/
12月よりシネスッチ銀座ほか全国順次公開


ナチスの侵略に抵抗するノルウェー国王の決断を描く史実に基づく歴史ドラマ。
堅苦しさはカケラもなく、ハラハラドキドキ手に汗握るサスペンフルな展開でメチャメチャ面白かった!

ノルウェーは1905年にスウェーデンから独立し、新憲法のもと立憲君主制のノルウェー王国を樹立。
その際、ゆかりの深いデンマークの王子を国王として迎え入れることになり、そうしてノルウェーの国王になったホーコン7世のお話。

国王といっても孫と遊ぶのが日課のおじーちゃまなのだが、突如ナチスドイツが侵略してきて、平和な日々がふいに破壊される。
情報が錯綜し、敵の攻撃の手が迫り一刻の猶予もない、その中で交渉を求めるべきか、断固戦うべきか、逃げるべきか隠れるべきか、様々な意見の対立も含めて国内は混乱する。
その結果、本来は政治的な影響力を持たない国家元首のホーコン7世はある決断を迫られるわけだが、そこに至るわずか数日がドラマティックに描かれる。

なにより国王が人間味ある人物として描かれているのが面白い。
王として父として一人の人間としてどう生き、自分の役割をどう全うすべきか悩む姿が誠実で魅力的である。
また他の登場人物たちもそれぞれの立場で葛藤しながら行動していることが大胆かつ繊細に描かれ、人間一人ひとりに尊厳があるのだというメッセージが力強く伝わってくる。
北欧について知らないことも多いので、この作品の中で学ぶことも多かったが、こういう映画を観ると親近感も湧くし、とりあえずめっちゃノルウェー行きたくなる。

立憲君主制という”憲法により君主の権限が規制されている国家制度”において、国家元首たるホーコン7世がどういう立場でどういう決断をするのか。
憲法、国家、そして権力者のあり方を問うこの映画を、いまこそ多くの日本人に観て欲しい。
posted by 井川広太郎 at 10:59| Comment(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする

2017年10月06日

ワン・プラス・ワン

アンヌ・ヴィアゼムスキーと聞いて真っ先に浮かぶのが「ワン・プラス・ワン」なのはどうなんだろうと思ったが、この予告編を観ればやっぱり彼女に一番相応しい映画なんだと

posted by 井川広太郎 at 08:09| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2017年09月30日

月と雷

『月と雷』(2017年/2時間/配給 スールキートス)



監督:安藤尋
出演:初音映莉子、高良健吾、草刈民代

公式サイト http://tsukitokaminari.com/
2017年10月7日(土)よりテアトル新宿、テアトル梅田ほか全国公開!


角田光代の小説を原作に、幼児期の体験に囚われたまま大人になろうとする男女のいびつな関係を描く

トラウマやら、ネグレクトやら、幼児期の性的なアレとか、大人になれない子供たちが寄り添って、甘え合って、傷つけたり、怖がったり、すがったり頼ったりする。
草刈民代がメッチャいい、見事なダメ女っぷりが素晴らしい。

人生を感じさせる陰すらも魅力的に映る絶妙なあばずれ感を、草刈民代が完璧に表現している。
単に自堕落だったり淫らだったりするわけではなく、涙も枯れ果てたような哀しさ、死ぬのが面倒だから生きているだけというような虚無感をまとっていて、その達観っぷりがすごい。
誰に対しても無関心な態度は全ての人に平等な寛容さでもあり、売春婦の持つ聖女的なイメージにも似ていて、痩せてて不健康なのに美人!この説得力。

どうしようもなく救いようがなくて暗い話なんだけど、なぜか明るさと前向きさがあるのが不思議で。
それこそ、あえて大人にならずに子供のままでいることを選択したかのような、なんだか絶望的に悲惨なのに異様に瑞々しい映画だった。
posted by 井川広太郎 at 22:38| Comment(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする

2017年09月16日

パリ、テキサス

ちょっとここのところ創作意欲というか、新しい脚本のアイデアが浮かばずに苦しい
内から出てくるものがなく、なんとなく無気力
ぽっかりと胸に穴が空いたような気持ち
でも、そういう時間やエモーションもまた掛け替えのないもの
僕はパリ、テキサスのような映画が好きで、そんな映画を撮りたかったんだ

posted by 井川広太郎 at 12:55| Comment(0) | lost in blog | 更新情報をチェックする

2017年09月08日

あなた、そこにいてくれますか

『あなた、そこにいてくれますか』(英題 Will You Be There?/2016年/韓国/配給 ギャガ・プラス/111分)



監督:ホン・ジヨン
出演:キム・ユンソク、ピョン・ヨハン、チェ・ソジン、キム・サンホ

公式サイト http://gaga.ne.jp/anasoko/
10月14日(土) ヒューマントラストシネマ渋谷 他 全国順次ロードショー


フランスの作家ギヨーム・ミュッソのベストセラー小説「時空を超えて」を韓国で実写映画化

甘ったるいタイトルの韓流ラブストーリーなんでしょって軽い気持ちで観たら、うっかり泣かされた。
冒頭で医療感動もの?と思わせて、メルヘン寄りのファンタジーに展開してからの、実はタイムトリップするSFってところに驚かされるのだが、その設定を活かし、ひと時の恋愛から愛や人生の選択を問う人間ドラマに昇華していくのが素晴らしい。

タイムトリップものだと、いまの流行は圧倒的に平行宇宙で、タイムトリップするたびにパラレルワールドが増えていくというアレ。
その点、この映画は『バックトゥーザフューチャー』のようにタイムトリップするたびに歴史を塗り替えていく設定で、つまり”正しい歴史”に辿り着くための冒険。

でも、正しい歴史って何? 正しい恋愛って何なんだろう? そもそも恋愛感情で何もかも決定していいのかな?
いや、そうではなく、僕らには家族とか友人とか仕事とか人生という重みがあって。
しかし、恋愛がどうでもいいわけでは決してなく、だとしたら、人生をかけて恋愛を問う瞬間って、どんな時なんだろう?

若い時には若い恋があるように、年を取ると大人の愛があるのかもしれない。
おっさんの心にジーンと沁みるいい映画だった!
posted by 井川広太郎 at 18:36| Comment(0) | REVIEW | 更新情報をチェックする